バナー広告とは?種類やメリット・デメリット、料金について解説

公開日:2023-09-08 更新日:2023-10-02 by SEデザイン編集部

目次

Web広告の一種である「バナー広告」は、ターゲットユーザーに視覚的に訴えかけることができることから、多くの企業が活用している広告手法です。

しかし、広告やマーケティングの担当になって日が浅い場合、バナー広告の仕組みやほかの広告との違いなど、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。

本記事では、バナー広告の種類やメリット・デメリット、料金形態について詳細に解説し、効果的なバナー広告の作り方についても紹介します。ぜひ参考にしてください。

バナー広告とは? 

「バナー広告」とは、Webメディア上に掲載できる画像や動画を用いた広告を指します。これらの広告はクリックすると、広告主のランディングページ(商品やサービスを詳しく紹介しているページ)に直接遷移するものです。

例えば、Yahoo!のトップページを訪れたことがある方なら、ページ上部や側面に広告が掲載されているのを目にしたことがあると思います。これがバナー広告の一例です。

Yahoo! Jaoan のがバナー広告設置する場所を解説する画像Yahoo! Jaoan のがバナー広告設置する場所を解説する画像

Yahoo!に限らず、さまざまなWebサイトでこうした広告枠が用意されていることが一般的です。

バナー広告は純広告型と運用型の2種類

バナー広告には、「純広告型」と「運用型」の2種類があります。

バナー広告の種類である純広告と運用型広告の違いを解説する画像

純広告型

純広告型のバナー広告は特定のメディアの広告枠を買い取り、期間中にそのメディアに訪れたすべてのユーザーに表示する広告です。

露出量が多いため、商品や企業の認知度を広く高めたい場合に向いています。ターゲットとなる顧客層がよく利用するメディアを選べば、成果につながりやすいでしょう。

また、買い取って広告を制作する以外には特に作業は発生しないので、運用の手間がかからないことも特徴です。

運用型

運用型バナー広告は、特定のメディアに対する露出は保証されていません。どのメディアに掲載されるかは、広告主が設定した入札金額、ターゲット、広告の内容(クリエイティブ)によって決まります

ユーザーの属性や関心に合わせて掲載できるため、細かなターゲティングが可能です。ただし、純広告型に比べて手間がかかるというデメリットもあります。

バナー広告とほかのWeb広告の違い

バナー広告は、ほかのWeb広告と混同しやすいため、ここではそれぞれの違いを解説します。

リスティング広告との違い

リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果に連動した広告のことです。

バナー広告とは異なり、リスティング広告はおもにテキスト形式の広告が検索結果画面に表示されます。ユーザーが特定のキーワードを検索した時に、そのキーワードに関連する広告が上位に表示される仕組みです。

▼リスティング広告については、以下の記事で詳しく解説しています。
リスティング広告とは何か?仕組みや運用のポイントを解説

ディスプレイ広告との違い

ディスプレイ広告とはWebサイト上の広告枠に表示されるすべての広告を指します。バナー広告はディスプレイ広告の一種といえます。

ディスプレイ広告は、広告の形式や表示する広告枠の位置、大きさなどが多様であり、テキスト広告や動画広告なども含まれます。

レスポンシブ広告との違い

レスポンシブ広告とは、デバイスごとの広告枠の大きさに応じて画像表示を最適化できる広告を指し、自動で調整して表示できる仕組みがあります。

これにより、ユーザーがどのデバイスを使用していても最適な広告を表示することが可能となります。そのため、デバイスの広告サイズに応じた大量のデザインを作成して入稿する必要がありません。

バナー広告のメリット

バナー広告のメリットを3つ紹介します。

  • 視覚で訴えかけることができる
  • 潜在層にアピールできる
  • 認知度や信頼性のアップにつながる

視覚で訴えかけることができる

バナー広告は画像や動画を使用するため、視覚的な効果でユーザーにアピールすることが可能です。

テキストだけでなく、イラストや写真なども用いたり、色を工夫したりすることで、商品やサービスをユーザーに深く印象付けることができます。クリエイティブ次第で、ユーザーの視線を引きつけ、商品やサービスを強く印象付けることが可能です。

潜在層にアピールできる

バナー広告を使用すると、特定のターゲット層だけでなく、幅>広いユーザー層に広告を表示することが可能です。これにより、潜在的な顧客層を掘り起こす可能性もあります。

広告運用の結果から反応の良かった層が見つかれば、自社のユーザー層をさらに明確に理解することができ、それを元に今後のターゲティング戦略に活用することも可能です。

認知度や信頼性のアップにつながる

バナー広告はクリックされなくても、多くのユーザーの目に触れることで、自社の商品やサービス、企業の認知度を高められます

また、印象に残る広告ビジュアルを用いることで、企業のブランド力を強化する効果も期待できます。特に、純広告型のバナー広告はWeb広告のなかでも比較的高額であるため、その広告費を投じる企業としての財務的な安定感や信頼性をアピールすることも可能です。

バナー広告のデメリット

一方で、バナー広告には以下のようなデメリットも存在します。

  • 制作に時間と費用がかかる
  • クリエイティブによって効果に差が出る

制作に時間と費用がかかる

バナー広告の制作には時間と費用が必要です。広告の構成、テキストやデザインの作成など、多くの工程を経てはじめて完成します。魅力的なクリエイティブを作るためには、それらの工程に十分な時間を確保することが大切です。

クリエイティブによって効果に差が出る

バナー広告の効果はクリエイティブに大きく左右されます。もし、広告がユーザーの目に留まらなければ、成果は期待できません。

また、明らかに広告と認識されるデザインは避けられる傾向にあるため、派手さだけではなく、自社のユーザー像に合った魅力的なクリエイティブを作ることが重要です。

バナー広告の費用形態

バナー広告の費用形態には、以下の4つがあります。

期間保証式

期間保証式では、広告の掲載期間に応じて固定の金額を支払います。2週間や4週間といった期間で金額が決められており、メディアによっても大きく異なります。この方式では、何人がクリックしたかなどは広告料に関係ありません。

インプレッション課金方式

インプレッション課金方式は、広告が表示された回数に応じて広告料を支払う費用形式です。ユーザーが1回閲覧したら1インプレッションと数えられます。この方式はおもにInstagramやFacebookなどのSNSで運用されています。

クリック課金方式

クリック課金方式では、バナー広告がクリックされたときにだけ広告料を支払います。広告を見ただけでは費用は発生せず、実際にクリックしてユーザーが広告主のサイトに訪れたときに初めて費用が発生します。

成果報酬方式

成果報酬方式では、成果が発生したときにだけ広告料を支払います。ただし、この「成果」とは、単にランディングページを閲覧しただけではなく、実際に商品の購入やサービスへの問い合わせなどのアクションに結びついた場合を指します。

効果的なバナー広告の作り方

効果的なバナー広告を作成するためには、いくつかのポイントをおさえる必要があります。以下のようなポイントを意識して制作しましょう。

必要のない情報を省略し、文字を読みやすくする

広告は一瞬でユーザーの目に留まることが重要です。そのため、余計な情報は省き、必要な情報だけを簡潔に伝えるようにしましょう。

キャッチコピーやCTAの言葉で、メリットを伝える

バナー広告の目的は、ユーザーに何かアクションを起こさせることです。そのため、ユーザーにとってのメリットを伝えるキャッチコピーを制作することが大切です。

また、ただ単に「詳細はこちら」のような曖昧な文言ではなく、「いますぐ無料体験に申し込む」などの具体的なアクションを促すCTA(Call To Action)も効果的です。

視線の動きを意識してデザインする

人間の視線は自然と特定の動きに従う傾向があります。この人間の視線の動きを意識したデザインをすることで、効果的にメッセージを伝えることができます。ユーザーが求める情報を最初に見つけられるように、配置する位置を工夫してみましょう。

色のイメージを効果的に使う

色は、それぞれ異なる印象を人間に与えます。例えば、赤は情熱、青は知性や誠実さ、黄色は楽しさや幸福感を、緑は穏やかさや自然といった心理的効果があると言われています。こうした色のイメージをうまく利用することで、メッセージを強調したり、ブランドイメージを強化することができます。

バナー広告のデザインに役立つ参考サイト

以下に、バナー広告のデザイン作成に役立つ参考サイトを3つ紹介します。

バナーデザインアーカイブ

バナーデザインアーカイブは、さまざまなバナー広告が掲載されているサイトです。2,000点以上(2023年6月現在)のバナーが掲載されており、バナー広告のデザインや色使い、文字の配置などを参考にすることができます。

バナー広場

バナー広場は、14,000点以上(2023年6月現在)のバナー広告が掲載されているサイトです。サイズ、カラー、業種、デザインイメージなどで絞り込んでチェックできます。

Pinterest

Pinterestは、世界中のユーザーが画像を共有できるSNSです。バナー広告のデザインだけでなく、ほかの広告クリエイティブや全般的なデザインのインスピレーションを得ることができます。

まとめ

今回の記事では、バナー広告の種類や、そのほかのWeb広告との違い、メリット・デメリット、費用形態、そして効果的なバナー広告の作り方について解説しました。

バナー広告はその視覚的な効果と幅広いターゲティングにより、多くの企業に利用されています。しかし、効果的な広告を作成し、その効果を最大化するには、広告のプランニングやデザインが重要です。

本記事で紹介した基礎知識や作り方のポイントが、効果的なバナー広告の活用につながれば幸いです。


SEデザインでは、さまざまなコンテンツマーケティングの支援を行っており、出版社を前身に持つ編集力・企画力が強みです。貴社に最適な施策やプランをご提案させていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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