サイテーションとは?SEO効果やMEOへの影響、獲得方法を紹介

更新日:2026-10-08 公開日:2022-06-13 by SEデザイン編集部

目次

サイテーション1サイテーションとは、第三者のWebサイトやSNSなどで、企業名やサービス名がリンクの有無を問わず言及・掲載されることです。ただし、リンクのない言及が被リンクと同じように検索順位を上げるという説明は、Googleの公式資料にはありません。また、AI検索では、AIの回答に表示される出典も「サイテーション(引用)」と呼ばれるため、企業名への言及とは区別して考える必要があります。
この記事では、被リンクやAI回答の出典引用との違い、SEO・MEO・AI検索との関係、BtoB企業がサイテーションを増やす方法と調べ方を解説します。

この記事の要点

・サイテーションとは、第三者のWebサイトやSNSなどで、企業名やサービス名がリンクの有無を問わず言及・掲載されること

・被リンクは「自社ページへのリンク」、サイテーションは「企業名などへの言及」、AI回答での出典引用は「回答の根拠として示されるページ」で、それぞれ別のもの

・Googleは、リンクのない言及が通常の検索順位を直接上げるとは説明していない。期待できるのは、指名検索や紹介、被リンクのきっかけといった間接的な効果

・増やすには、表記をそろえ、第三者が紹介したくなる独自の情報を発信し、掲載先の情報を点検することが基本。AI検索についても、Googleは不自然に言及を増やす施策より基本的なSEOを重視している

 

サイテーションとは

サイテーション(Citation)とは、「引用」や「言及」を意味する言葉です。Webマーケティングでは、第三者のWebサイトやSNSなどで、企業名やサービス名などの情報が掲載されたり、言及されたりすることを指します。リンクを含む場合もあり、「リンクがないこと」はサイテーションの必須条件ではありません。この記事では、主にリンクのない言及を扱います。

言及・掲載される情報には、次のような例があります。

  •  名称(企業名、店舗名、サイト名、サービス名、ブランド名、商品名など)
  •  住所や電話番号などの連絡先情報(名称と合わせて「NAP」と呼ばれ、ローカルSEOでの代表例)
  •  非a要素のテキスト状のURL

また、サイテーションが生まれる場所には、次のような例があります。

  • 業界メディアやニュース記事での紹介
  • 比較記事・ランキング記事での企業名・製品名の掲載
  • 取引先の導入事例ページや業界団体の会員紹介
  • SNSの投稿
  • 口コミサイト・レビューサイト

出典:BrightLocal ヘルプ(ローカルSEOツール提供元によるサイテーションの説明)/BrightLocal(ローカルサイテーションの用語解説)

被リンクとの違い

そもそも被リンクとはどのような情報を指し、サイテーションはそれとどのような点が異なるのでしょうか。

まず、被リンクとは、外部サイトから自社サイトのページに向けて設置されたハイパーリンクのことです。URLがそのまま表示される場合だけでなく、企業名や記事名などにリンクが設定されている場合も含みます。一方、URLが文字列として掲載されているだけで、リンクが設定されていない場合は被リンクに当たりません。外部サイトに自社サイトへのリンクが設置される状況としては、たとえばある商品やサービスについてのおすすめ記事などで自社商品が言及されたあと、その商品情報の大本であるWebページへのリンクが設置されるなどの例が挙げられます。

しかし、商品やサービスについて言及こそされたものの、そのWebサイトへのリンクが設置されないような場合もあります。たとえば、SNSなどで「A社のブログ記事は面白い」というように、テキストだけで述べられているような状況です。

このように、リンクが設置されていない言及もサイテーションに含まれます。ただし、リンクの有無だけで二分できるわけではありません。企業情報とリンクが掲載されたページは、サイテーションと被リンクの両方に当たることもあります。

後述するAI回答での出典引用もあわせて比較すると、次のように整理できます。

比較項目 被リンク サイテーション(言及) AI回答での出典引用
何を指すか 外部サイトから自社ページへ設置されたハイパーリンク 第三者のサイトやSNSなどでの、企業名・サービス名などへの言及・掲載(リンクの有無を問わない) AIによる概要・AIモードなどの回答で、根拠として示されるWebページ
例 「A社の調査レポート」という文字に、A社のページへのリンクがある 同じ紹介文に、リンクがない AIの回答に、A社のページが出典として表示される
Googleが説明していること リンク分析(PageRankを含む)をランキングに利用している リンクのない言及が被リンクと同じように順位を上げるという説明はない(効果がないとも断定できない) AIによる概要・AIモードにもSEOの基本が有効。不自然な言及を増やす施策は推奨していない
注意点 広告・有料掲載のリンクには「sponsored」、ユーザー投稿のリンクには「ugc」、または「nofollow」の属性を付ける。順位操作を主目的とするリンクはリンクスパムに当たる 言及の数だけで順位が決まるわけではない。ローカル検索では掲載情報の正確さを優先する 表示される出典は、使われるモデルや手法によって異なる場合がある

出典:Google検索セントラル(Google検索のランキングシステム)/Google検索セントラル(リンクのベストプラクティス)/Google検索セントラル(外部リンクの属性)/Google検索セントラル(スパムに関するポリシー)/Google検索セントラル(生成AI検索向けの最適化ガイド)/Google検索セントラル「AI機能とウェブサイト」

AI検索では、回答の出典引用も「サイテーション」と呼ばれます。企業名への言及と、自社ページがAI回答の出典に採用されることは区別しましょう。詳しくは、後半の「AI検索時代のサイテーション:LLMOとの関係」で解説します。

サイテーションのSEO効果

サイテーションのSEO効果を考える際は、リンクのない企業名・サービス名への言及と、被リンクを区別する必要があります。Googleは、リンク分析やPageRankをランキングに利用していると説明しています。一方、リンクのない言及が増えることで通常の検索順位が直接上がるという説明は、Googleの公式資料にはありません。

また、サイテーションのSEO効果が被リンクと比べてどれほど大きいのかについても、Googleからの明確な発表はありません。順位は被リンクの数だけで決まるのではなく、検索との関連性や情報の有用性など、さまざまな要素によって決まります。

「言及が増えるほど権威性の点数が上がる」という考え方も避けましょう。Googleは、E-E-A-T自体を特定のランキング要因とはしていません。また、ローカル検索では知名度の判断材料としてリンクや口コミの数などが挙げられていますが、この説明を通常の検索にそのまま当てはめることはできません。

一方で、サイテーションには次のような間接的な効果が期待できます。

  • 名前を知る人が増え、社名・サービス名での検索(指名検索)や問い合わせのきっかけになる可能性がある
  • 言及をきっかけに、紹介ページへのリンク(被リンク)を設置してもらえることがある
  • 第三者からの紹介によって、読み手から見た企業・サービスの信頼性や認知度が高まる可能性がある

そのため、サイテーションの取り組みは言及の数だけで評価せず、指名検索や問い合わせなどの変化をあわせて確認しましょう。

出典:Google検索セントラル(Google検索のランキングシステム)/Google検索セントラル(有用で信頼性の高いコンテンツの作成)/Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」

サイテーションのMEOへの影響

サイテーションは、ローカル検索で自社の情報がどの順位に表示されるか(MEO)とも関係があるといわれています。MEOとは、「Map Engine Optimization」の略で、Google mapにおけるマップ検索エンジンの最適化を意味します。お店選びなどで「池袋 カフェ」というようにGoogleマップで付近の店舗を探す場面で、自社の店舗を上位に表示させるための施策がMEO対策です。

Googleのローカル検索の結果は、Google マップとGoogle 検索の両方に表示され、主に「関連性」「距離」「知名度」の組み合わせで順位が決まります。知名度の判断材料としてGoogleが挙げているのは、ビジネスにリンクしているWebサイトの数や、口コミの数・評価などです。

また、Googleは公開Webコンテンツや第三者のデータなどからビジネス情報を収集しています。一方、リンクのない言及を増やせば順位が上がるという仕組みや、その効果の大きさは公表されていません。

なお、BtoB企業がMEOに取り組む場合は、Google ビジネス プロフィールの対象になるかを先に確認しましょう。Google ビジネス プロフィールは、顧客の来訪を受ける事業や、顧客先に出向いてサービスを提供する事業が対象で、対面対応のないオンライン専業の事業は対象外です。

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」/Google ビジネス プロフィール ヘルプ(ビジネス情報の情報源)/Google ビジネス プロフィール ヘルプ(スタートガイド)

AI検索時代のサイテーション:LLMOとの関係

LLMO(大規模言語モデル最適化)は、生成AIの回答で自社の情報が参照・引用されやすくなるよう、情報を整える取り組みです。Google検索でも、「AIによる概要」や、2025年9月9日に日本語での提供開始が発表された「AIモード」で、AIが回答を示すようになりました。ここでは、サイテーションとAI検索の関係を、Googleなどの公式の説明をもとに整理します。

AI検索では、回答の出典表示も「サイテーション」と呼ばれる

AIによる概要やAIモードでは、回答を支えるWebページがリンク付きで示されることがあります。AI検索の文脈では、こうした回答の出典も「サイテーション(引用)」と呼ばれます。たとえばMicrosoftは、AI回答に表示される出典を「citations」として扱い、2026年2月にはBing Webmaster Toolsで、その引用状況を計測する機能をパブリックプレビューとして公開しました。

第三者のサイトで企業名が言及されることと、自社のページがAI回答の出典として採用されることは、別のものです。同じ「サイテーション」という言葉でも、どちらを指しているのかを区別して考えましょう。

出典:Google検索セントラル「AI機能とウェブサイト」/Bing Webmaster Blog(AI Performanceのパブリックプレビュー公開)

Googleは、不自然に言及を増やすより基本的なSEOを重視している

Googleは2026年5月に生成AI検索向けの最適化ガイドを公開し、不自然な言及の獲得は期待するほど有用ではなく、基本的なSEOを優先するよう説明しています。AI機能に関する公式の案内でも、特別な最適化ではなく、基本的なSEOと情報の更新が挙げられています。

ただし、これはGoogle検索についての説明です。ChatGPTやPerplexityなど、ほかのAIサービスは参照先を選ぶ仕組みが異なり、Googleの説明がそのまま当てはまるとは限りません。Google自身も、AI機能で示される回答やリンクは、使われるモデルや手法によって異なる場合があると説明しています。

出典:Google検索セントラル(生成AI検索向けの最適化ガイド)/Google検索セントラル(ドキュメントの更新履歴)/Google検索セントラル「AI機能とウェブサイト」/Google Japan Blog(AIモードの日本語提供開始の発表)

第三者に紹介される材料は、独自の経験・専門性を含む情報

GoogleのAI検索向けガイドで重視されているのは、一般的な説明の繰り返しより、専門知識や実体験に基づく独自の情報です。BtoB企業であれば、独自調査や製品の検証結果、顧客の許諾を得た導入事例などが、業界メディアや比較記事で紹介される材料になります。具体的な取り組み方は、次の「サイテーションを獲得する5つのポイント」で紹介します。

AI検索での表示はSearch Consoleで確認し、言及とは分けて見る

Googleは2026年6月にSearch Consoleの「生成AIパフォーマンスレポート」を発表し、2026年8月31日時点で全世界のサイトへの展開を案内しています。このレポートで確認できるのは、AIによる概要やAIモードで自社サイトへのリンクが表示された回数です。第三者によるブランドへの言及の数や、施策の効果を測るものではありません。なお、表示回数が少ないサイトでは、レポートが表示されない場合もあります。

AI回答の出典として表示された状況はSearch Consoleで、第三者による言及は後述するGoogle検索やYahoo!リアルタイム検索で、それぞれ分けて確認しましょう。

出典:Search Console ヘルプ(生成AIパフォーマンスレポート)/Google検索セントラル ブログ(生成AIパフォーマンスレポートの発表)

サイテーションを獲得する5つのポイント

サイテーション2

サイテーションの獲得に取り組む際は、言及の数だけでなく、企業やサービスの情報が正確に伝わっているかにも目を向けましょう。言及を増やすだけで上位表示につながるとは限りません。
では、企業はサイテーションを獲得するために、どのような取り組みをすればいいのでしょうか。 続いては、サイテーションを獲得するための5つのポイントを解説していきます。

1. 社名・サービス名を分かりやすくし、表記をそろえる

サイテーションを獲得するための第一のポイントは、「分かりやすい社名・サービス名」を心がけ、その表記をそろえることです。

ユーザー目線から見れば、長すぎたり複雑すぎたりする名前は正確に覚えるのも大変なので、自然と言及率が下がってしまいます。また、略称が広く使われている場合は、正式名称との関係を公式サイトで明確にしておきましょう。Googleは、検索結果に表示されるサイト名について、独自性・簡潔さ・表記の一貫性を推奨しており、一般に使われている略称は構造化データの代替名(alternateName)として指定できると説明しています。

したがって、サイト名やサービス名を付ける際は、長くなりすぎたり複雑になりすぎたりしないよう心がけることが肝要です。あわせて、社名・所在地・電話番号(NAP)を、自社サイト、SNS、外部の掲載先でそろえておきましょう。なお、Google ビジネス プロフィールの名前欄では、複数の言語や文字体系で同じ名前を繰り返して表記することは認められていません。

出典:Google検索セントラル(検索結果のサイト名)/Google ビジネス プロフィール ヘルプ(ビジネス情報のガイドライン)

2. 第三者が紹介したくなる独自の情報を発信する

自社のブログやSNSなどの情報発信の場では、第三者が紹介したくなる独自の情報を発信することが大切です。

サイテーションを獲得するには、多くのユーザーに自社のサイトやサービスの名前を知ってもらう、覚えてもらうことが必要になります。

そのためには、名前を繰り返し発信するだけでなく、他社やメディアが紹介したくなる材料を用意しましょう。BtoB企業であれば、独自調査やアンケートの結果、製品の検証結果、顧客の許諾を得た導入事例など、自社だからこそ出せる情報を、社名・サービス名とともに発信するのが効果的です。前述のとおり、Googleも一般的な説明の繰り返しより独自の情報を重視しています。

3. 業界メディアや比較記事など、関連性のある媒体での掲載を点検する

自社で運営するサイトだけでなく、外部の情報サイトなどに自社サイトの情報を掲載することも大切です。情報メディアには特定のテーマや分野に関心を持ったユーザーが多く集まるため、自社のSNSやオウンドメディアのみで発信するよりも多くの顧客層にアピールできます。

掲載先の候補には、業界メディア、業界団体の会員紹介、取引先の導入事例ページ、比較記事・ランキング記事、プレスリリースを通じたメディア掲載などがあります。掲載件数を目標にするのではなく、対象読者との関連性や、掲載された情報を修正できるかも確認しましょう。

ただし、外部の第三者が運営する情報サイトは自社で内容をコントロールしづらいのが難点です。そのため、自社について間違った情報を掲載されないように確認や監視を適宜行うことが必要になります。Googleは公式サイト以外の公開情報や第三者のデータも、ビジネス情報の情報源として利用しています。社名、所在地、電話番号、サービス内容などを定期的に点検し、移転や改称があった際は掲載先にも更新を依頼しましょう。

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ(ビジネス情報の情報源)

4. SNSや広告で、社名・サービス名に触れる機会をつくる

SNSでは、アカウント名やプロフィール欄に正式な社名・サービス名を記載し、公式サイトへの導線を設けましょう。名称や提供サービスをすぐに確認できる状態にしておくと、他者が紹介するときにも名前を正しく把握しやすくなります。

ブログやSNSと同時並行して、広告を活用することでも認知度向上が見込めます。広告を活用する場合は、届けたい業種や担当者、予算、施策の目的に合わせて媒体を選びましょう。掲載後は、外部での紹介や問い合わせなどを確認し、継続するかを判断します。

なお、広告による接点づくりと、検索順位への効果は分けて考える必要があります。Google検索広告を掲載しても、オーガニック検索の順位には直接影響しません。

出典:Google 広告 ヘルプ(検索広告とオーガニック検索)

5. 対象となる事業はGoogle ビジネス プロフィールを整備する

「Google ビジネス プロフィール」(旧称:Googleマイビジネス)に登録することも忘れてはならない施策です。Google ビジネス プロフィールに登録することで、Google検索やGoogleマップに自社の店舗情報を登録して、その情報をユーザーに表示させることができます。
ただし、登録の対象は、顧客が訪れる拠点を持つ事業や、顧客先に出向いてサービスを提供する事業(非店舗型ビジネス)です。オンラインのみで営業する事業は対象外なので、自社の営業形態が条件を満たすかを確認しましょう。

登録後はオーナー確認を行い、業種や連絡先などの情報を正確に保ちます。顧客に口コミを依頼する場合は、実体験に基づく率直な投稿をお願いし、特典の提供や高評価だけを求める方法は避けてください。対象となる事業であれば、ローカル検索からの流入など新たな集客チャネルの獲得が期待できるでしょう。

出典:Google ビジネス プロフィール(サポート)/Google ビジネス プロフィール ヘルプ(ビジネスの利用資格)/Google ビジネス プロフィール ヘルプ(ビジネス情報のガイドライン)/Google ビジネス プロフィール ヘルプ(クチコミを増やすヒント)/Googleマップの投稿ポリシー

サイテーションの獲得状況を調べるには?

サイテーション3

前項ではサイテーションの獲得を増やすためのポイントを紹介しました。取り組みを見直すには、自社のサイテーションの獲得状況を適宜確認することが欠かせません。ただし、Web上の言及を探すことと、検索からの流入を計測することは別の作業です。以下では、言及を探す方法と、検索での表示や流入を確認する方法を分けて解説します。

Googleで検索する

自社のサイテーションの獲得状況を調べるもっとも簡単な方法は、Googleで検索することです。Googleの検索バーに「"会社名" -site:example.com」と入力して検索すると、自社ドメインを除外して、会社名に関連するページを探せます。example.comは自社のドメインに置き換えてください。引用符(")は完全一致の検索、「-site:」は指定したサイトの除外に使います。

会社名だけでなく、サービス名や略称、英語表記も分けて検索するとよいでしょう。見つかったページでは、自社への言及かどうかに加えて、リンクの有無や記載内容を確認し、URL・確認日・対応の必要性を記録しておくと管理しやすくなります。なお、検索結果に表示されるページは、言及の総数を示すものではありません。

検索する際には日付で絞り込むこともできますが、これは文書の日付による条件です。その期間に新たに獲得した言及の数や、施策の効果を直接測るものではありません。継続的に確認したい場合は、新しい検索結果をメールで知らせる「Googleアラート」も利用できます。

また、この検索結果には、自社に対するネガティブな言及とポジティブな言及のどちらも含まれているので、自社のサイテーションをその内容面も含めて総合的に確認することが可能です。

出典:Google 検索ヘルプ(検索のヒント)/Google 検索ヘルプ(検索結果の絞り込み)/Google検索セントラル(site: 検索演算子)/Google 検索ヘルプ(Googleアラート)

Yahoo!リアルタイム検索で調べる

X(旧Twitter)での言及を調べるなら、「Yahoo!リアルタイム検索」を活用するのもおすすめです。Yahoo!リアルタイム検索では、非公開に設定されていない日本語のX(旧Twitter)投稿を検索できます。会社名やサービス名を入力して、投稿の内容を確認しましょう。なお、問題があると判定された投稿など、検索結果に反映されないものもあります。

「ポスト数グラフ」では、6時間・24時間・7日・30日の期間を切り替えて、投稿数の推移を確認できます。感情の割合も表示されますが、これは機械的な分析なので、評判を判断する際は投稿の原文も確認しましょう。膨大な数のユーザーがリアルタイムに情報を発信し、刻々とトレンドが移り変わるSNSの状況をこまめに確認することは、サイテーションの獲得向上に取り組むうえで非常に重要です。

出典:Yahoo!リアルタイム検索ヘルプ(検索の対象)/Yahoo!リアルタイム検索ヘルプ(ポスト数グラフ)

検索やAI検索での表示はSearch Consoleで確認する

Google検索やYahoo!リアルタイム検索で見つかるのは、Web上の言及です。自社サイトが検索結果でどれだけ表示・クリックされたか、サイトにどこから訪問があったかは、別のツールで確認します。用途に応じて、次のように確認方法を使い分けましょう。

確認したいこと 主な確認方法 読み取り上の注意
Web上の言及ページ Google検索、Googleアラート 検索結果を言及の総数として扱わない
日本語のX(旧Twitter)投稿 Yahoo!リアルタイム検索 非公開に設定されていない投稿が対象で、表示されない投稿もある
自社サイトの検索での表示・クリック Search Console 表示回数は、ブランド名が検索された総回数とは異なる
サイトへの訪問・流入元 Googleアナリティクス(GA4) 言及の数とは分けて確認する
Googleの生成AI検索での自社リンクの表示 Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポート AIによる概要・AIモードが対象。ブランドへの言及の総数を測るものではない

出典:Search Console ヘルプ(検索結果での表示回数・クリック数)/Google アナリティクス ヘルプ(GA4)/Search Console ヘルプ(生成AIパフォーマンスレポート)

ネガティブなサイテーションについて

企業やサービスへの否定的な言及が増えると、通常のGoogle検索で順位が下がるという仕組みは、Googleの公式情報では説明されていません。一方、Googleマップなどのローカル検索では、口コミの数や評価がランキングに関わります。通常の検索とMEOへの影響は、分けて考えましょう。

いずれの場合も、ネガティブなサイテーションを書いた人やサイトに逐一抗議したりするのは現実的ではありません。むしろそうした強硬な姿勢はさらなるバッシングにつながる可能性もあるため、慎重な対応が求められます。

否定的な口コミや言及には、まず内容を確認し、改善できる点があれば商品・サービスや対応方法を見直しましょう。口コミに返信する場合は、感情的な反論を避け、確認できた事実と対応方針を簡潔に伝えます。Googleも、否定的な口コミに有益な返信をすることを推奨しています。サイト、コンテンツ、商品、サービスの質を高め、SNSなどを通して改善のための取り組みを地道に発信していくことも建設的です。
ネガティブなサイテーションに真摯に向き合いながら、ポジティブなサイテーションを増やしていく姿勢で取り組みましょう。

なお、否定的な内容だけを理由に、Googleの口コミが削除されるわけではありません。偽の口コミや嫌がらせなど、投稿ポリシーに違反する内容はGoogleに報告します。2025年11月には、偽の低評価を大量に投稿し、削除と引き換えに金銭を要求する手口をGoogleが公表しました。こうした要求を受けた場合は、支払いや相手とのやり取りを避け、証拠を保存して専用の窓口に報告してください。

口コミを増やしたい場合も、高評価だけを集めようとせず、実体験に基づく率直な意見を依頼しましょう。また、Googleは2026年2月、日本国内のGoogleマップでGeminiによる口コミの要約を利用できると案内しました。口コミはAIによる要約の材料にもなるため、要約にどのような情報が表示されているかも確認しておくとよいでしょう。

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」/Google ビジネス プロフィール ヘルプ(クチコミを増やすヒント)/Google ビジネス プロフィール ヘルプ(クチコミの削除・報告)/Google ビジネス プロフィール ヘルプ(恐喝詐欺の報告)/Google公式ブログ(2025年11月の詐欺に関する注意喚起)/Google Japan Blog(GoogleマップのGeminiによる口コミの要約)

サイテーションの注意点

最後に、サイテーションの獲得に取り組む際の注意点について解説します。

自社サイトのNAP情報を確認する

サイテーションの獲得に取り組む際には、自社サイトのNAP情報を入念に確認してください。 NAPとは「企業・店舗の名称(Name)」「住所(Address)」「電話番号(Phone)」の3つのプロフィール情報のことです。

自社サイトやSNS、Google ビジネス プロフィールなどの掲載情報を確認し、実際に使用している名称や所在地、連絡先との食い違いを修正しましょう。Googleも、ビジネス情報を正確かつ最新の状態に保つよう案内しています。ただし、全角・半角まで完全に一致させることが検索順位の改善に必須だという説明は、Googleの公式資料にはありません。表記を整える際は、旧住所や誤った電話番号など、利用者の混乱につながる不一致の解消を優先しましょう。

また、Google ビジネス プロフィールはすべての企業が登録できるものではなく、オンラインのみで事業を行う企業は対象外です。

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」/Google ビジネス プロフィール ヘルプ(ビジネス情報のガイドライン)/Google ビジネス プロフィール ヘルプ(ビジネスの利用資格)

自社発信と不正な口コミ・リンク操作を区別する

自社の正確な情報を自ら登録・更新することは、不正行為ではありません。Googleも、オーナー確認後に住所や連絡先などを提供・編集する方法を案内しています。

一方、第三者の評価を装う行為は避けなければなりません。Googleマップでは、実体験のない口コミ、報酬や割引と引き換えの口コミ、従業員など利益相反のある関係者による口コミが禁止されており、違反した場合は、口コミの削除に加え、新しい口コミの受付停止や警告表示などの制限を受けることがあります。

被リンクについても、検索順位の操作を主目的とするリンクはリンクスパムに当たり、順位の低下や検索結果からの除外につながる場合があります。サイテーションを増やしても、検索順位の改善やAI回答への掲載が保証されるわけではありません。企業名への言及とリンク操作を混同せず、自社の信頼性を損なわないよう、正確で利用者に役立つ情報の提供を基本に、自然とサイテーションが増えるように地道に取り組みましょう。

出典:Google検索セントラル(Googleにビジネス情報を提供する方法)/Googleマップの投稿ポリシー/Google ビジネス プロフィール ヘルプ(プロフィールへの制限)/Google検索セントラル(スパムに関するポリシー)

サイテーションに関するよくある質問

サイテーションとは何ですか?

サイテーションとは、第三者のWebサイトやSNSなどで、企業名・ブランド名・サービス名などが言及・掲載されることです。リンクの有無は問わず、言及にリンクが付いていれば被リンクにも当たります。ローカル検索では、企業・店舗の名称、住所、電話番号(NAP)の掲載が代表的な例です。

AIにおける「サイテーション」とは何ですか?

AI検索では、AIの回答に根拠として示されるWebページ(出典)も「サイテーション(引用)」と呼ばれます。たとえばMicrosoftは、AI回答に表示される出典を「citations」として計測する機能を公開しています。これは、第三者のサイトで企業名が言及されることとは別のものです。言及を増やせばAIの出典に選ばれるという関係は、公式には説明されていません。Googleは、不自然な言及の獲得より、基本的なSEOと独自の情報を重視するよう説明しています。

サイテーションと被リンクの違いは何ですか?

被リンクは、外部サイトから自社ページに向けて設置されたハイパーリンクです。サイテーションは、企業名などへの言及・掲載に着目した言葉で、リンクの有無を問いません。そのため、同じ掲載が両方に当たることもあります。Googleはリンク分析をランキングに利用していると説明していますが、リンクのない言及が被リンクと同じように順位を上げるとは説明していません。

サイテーションはどうやってやるの?

言及を自分で作るのではなく、第三者に紹介される状態を整えるのが基本です。次の順番で取り組むとよいでしょう。

  1. 社名・サービス名の表記と、所在地・電話番号などの連絡先をそろえる
  2. 独自調査や検証結果、許諾を得た導入事例など、紹介したくなる情報を発信する
  3. 業界メディアなど、関連性のある掲載先の情報を点検する
  4. 対象となる事業は、Google ビジネス プロフィールを整備する

なお、偽の口コミや、検索順位の操作を目的としたリンクは禁止されています。

まとめ

サイテーションとは、第三者のWebサイトやSNSなどで、企業名やサービス名がリンクの有無を問わず言及・掲載されることです。リンクを伴う場合もあり、AI検索でいう回答の出典引用とは区別して考える必要があります。

ただし、リンクのない好意的な言及が増えれば通常の検索順位が上がるとは断定できません。Googleのローカル検索は関連性・距離・知名度を主な要素としており、リンクや口コミも考慮されます。サイテーションの獲得状況を改善するためには、まず企業情報を正確に保ち、自社のサイトやサービス内容などを改善するとともに、第三者が紹介したくなる独自の情報を発信していくことが大切です。AI検索でも、不自然な言及の獲得ではなく、読者に役立つ情報の提供が重視されています。なお、オンラインのみで事業を行う企業はGoogle ビジネス プロフィールの対象外なので、自社の営業形態に合わせて取り組む施策を選びましょう。

SEデザインは1985年の創業以来、外資系IT企業のブランドローカライズをはじめ、日系・外資を問わず多くのテクノロジー企業のマーケティングを支援してきました。AI検索への対応状況を確かめるLLMO診断・伴走支援や、LLMO/SEOを考慮した記事制作・作成代行にも対応しています。サイテーションやAI検索への対応を見直したい企業様は、お気軽にご相談ください。

 

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