HubSpotメルマガの作り方|7ステップの手順とプラン比較

更新日:2026-11-06 公開日:2025-01-24 by SEデザイン編集部

目次

HubSpotでメルマガを作るには、[マーケティング]>[Eメール]から[Eメールを作成]をクリックし、送信方法を選んでテンプレートから作成します。

HubSpotの「マーケティングEメール」は、テンプレートやドラッグ&ドロップ操作によるメール作成、CRMの顧客情報を使った配信対象の絞り込み、配信結果の分析に使える機能です。無料で利用を開始できますが、送信上限や使える機能は契約プランによって異なります。

本記事では、HubSpotの導入支援・活用支援を行っているSEデザインが、マーケティングEメールの位置づけとプランの違い、メルマガを作成・送信する7ステップの手順、活用するメリット、配信前に確認したい注意点、配信後に効果を確認する方法を解説します。

この記事の要点

・HubSpotでメルマガを作るには、[マーケティング]>[Eメール]>[Eメールを作成]から始める。配信先と購読設定の事前準備から、テスト送信を経て送信・予約するまでを7ステップで進める

・無料ツールでもマーケティングEメールを暦月あたり2,000通まで送信できるが、メールにはHubSpotのロゴが表示される(2026年11月4日時点)

・配信先に選ぶことと、受信者が購読に同意していることは別。送信前に、配信カテゴリーごとの購読状態を確認する

・A/BテストはMarketing Hub Professional/Enterpriseが対象など、使える機能はプランによって異なる

 

HubSpotのマーケティングEメールとは

HubSpotのマーケティングEメールは、メルマガや商品・サービスの案内などを、対象のコンタクトにまとめて配信する機能です。通常の配信では、すぐに送信するか、日時を指定して予約送信できます。

HubSpotには複数のメール機能があり、用途によって大きく3つに分けられます。

機能 主な用途 利用条件・位置づけ
マーケティングEメール メルマガやイベント案内などを、セグメントに分けたグループへ一斉配信する Marketing Hubの一部として無料で開始できる。高度な機能は契約プランによって異なる
1対1のEメール 営業担当者などが、CRMのレコードから個別のコンタクトへメールを送信・返信する Sales Hub専用ではない。個人のメールアカウントの接続には、Core・Sales Hub・Service Hubのいずれかのシートが必要
共有アドレスによるEメール対応 カスタマーサポートなどのチームが、共有アドレスに届く問い合わせを管理し、個別に対応する コミュニケーションの受信トレイに接続して利用する。一部の機能には追加の契約・シート条件がある

本記事では、このうち「マーケティングEメール」について解説します。マーケティングEメールは、テンプレートを使ったメール作成のほか、CRMに保存した属性や行動の情報にもとづくセグメント管理(旧リスト管理)、配信スケジュールの設定、配信後の開封・クリックなどの分析に対応しており、商品・サービスの紹介や顧客とのコミュニケーション強化に活用できます。

なお、Outlookなどで使っているメールアカウントをHubSpotに接続するのは、1対1のEメールを利用するための手段です。1対1のEメールの中心は、CRMのレコードから個別のコンタクトにメールを送信・管理する機能です。

出典:HubSpot公式(Eメールマーケティングツール)/HubSpotナレッジベース(1対1のEメール)/HubSpotナレッジベース(受信トレイへのチャネル接続)/HubSpotナレッジベース(セグメントの作成)

HubSpotマーケティングEメールのプランを比較

HubSpotのマーケティングEメールは、無料ツールから利用できます。有料プランを比較する際は、送信上限に加えて、利用人数、配信対象のコンタクト数、自動化や承認管理が必要かどうかを確認しましょう。

有料プランの料金は、利用人数に応じたシート数と、マーケティングコンタクトの件数によって変わります。マーケティングコンタクトとは、マーケティングEメールの送信対象として設定したコンタクトのことです。下表は、マーケティングコンタクトの件数で課金される契約を対象に、2026年11月4日時点の主な違いをまとめたものです。

比較項目 無料ツール Starter Professional Enterprise
料金の目安 0円 1シート月額2,400円~ 年払いの月額換算96,000円~/月払い106,800円~ 月額432,000円~
含まれるコアシート ― 1シート 3シート 5シート
含まれるマーケティングコンタクト ― 1,000件 2,000件 10,000件
暦月あたりの送信上限 2,000通 コンタクト契約数の5倍 コンタクト契約数の10倍 コンタクト契約数の20倍
HubSpotのブランド表示 あり 削除可能 削除可能 削除可能
メール運用の主な比較ポイント 基本的な一括配信 ブランド表示の削除、シンプルな自動化 A/Bテスト、スマートコンテンツ、高度な自動化 Professionalの機能に加え、承認フロー、送信頻度の上限設定
別途必要な導入支援費用 ― 購入義務なし 360,000円・1回限り 840,000円・1回限り

※上記は、2026年11月4日時点でHubSpot公式の料金ページに掲載されていた内容です。Starterには新規顧客向けの特別価格が表示される場合があり、Professionalの月払いも年次契約です。割引の適用条件・支払条件・税区分を含め、最新の価格はHubSpot公式サイトでご確認ください。

出典:HubSpot公式料金ページ(Marketing Hub)/HubSpot製品・サービスカタログ

無料ツールでもメルマガは配信できますが、メールにはHubSpotのロゴが表示され、送信できるのは暦月あたり2,000通までです。送信上限の数え方は、作成したメールの本数ではなく宛先への送信通数です。たとえば、1つのメールを100人に送ると100通と数えられ、上限は毎月初めにリセットされます。

プランを選ぶ目安として、ブランド表示を外して定期配信するならStarter、A/Bテストやスマートコンテンツ(受信者に応じた内容の出し分け)で配信を改善するならProfessional、送信前の承認や配信頻度を管理するならEnterpriseが検討候補になります。

AIを活用する場合は、通常の送信上限とは別に、対象プランとHubSpotクレジット(AI機能などの利用で消費するクレジット)の条件も確認しましょう。たとえば、自動送信メールを受信者ごとに調整するナーチャリングエージェントは、2026年11月時点ではProfessional/Enterprise向けのベータ機能です。

出典:HubSpotナレッジベース(Eメールの送信上限)/HubSpotナレッジベース(マーケティングEメールの自動化)/HubSpotナレッジベース(ナーチャリングエージェント)

HubSpotメールでメルマガを作成・送信する方法

HubSpotのマーケティングEメールでは、テンプレートを選び、画像・テキスト・ボタンなどをドラッグ&ドロップで配置してメルマガを作成できます。ここでは、通常送信のメルマガを作成し、配信する流れを7ステップで説明します。

1.事前準備:配信先のセグメントと購読設定を確認する

メルマガを作り始める前に、誰に送るかと、どの種類のメールとして送るかを決めておきます。

リードや顧客に役立つ情報を届けるためには、配信先のグループ作りが重要です。HubSpotでは、配信先のグループを「セグメント」(以前の名称は「リスト」)として作成します。作成方法は、次のとおりです。

  1. [CRM]>[セグメント(リスト)]をクリックする
  2. セグメントを手動で作成し、対象に「コンタクト」を選んでセグメント名を付ける
  3. 動的セグメントと静的セグメントのどちらかを選択する
  4. [+フィルターを追加]から、配信するコンタクトの条件を設定する
  5. 条件に合うコンタクトを確認し、セグメントを作成する

静的セグメントを選択すると、現在の条件に当てはまる人が新たに現れた場合でも、自動追加は行われません。追加を希望する場合は動的セグメントを選択しましょう。

あわせて、配信カテゴリー(サブスクリプションタイプ)と、フッターに表示するオフィス所在地・配信停止リンクも確認しておきます。配信カテゴリーは、読者が受け取るメールの種類を選べるようにする購読管理の仕組みです。

2.Eメール作成画面を開く

メルマガの作成画面は、次の手順で開きます。

  1. [マーケティング]>[Eメール]を選択する
  2. [Eメールを作成]をクリックする

3.Eメールのタイプを選ぶ

次に、送信方法を[通常送信][自動送信][ブログ/RSS]から選択します。メルマガを1回配信する場合は[通常送信]を選びます。

  • 通常送信:指定したコンタクトやセグメントに一括で送るメール。すぐに送信するか、日時を指定して予約できる
  • 自動送信:ワークフローを使い、特定の条件やタイミングに応じて送るメール。Marketing Hub Professional/Enterpriseが対象
  • ブログ/RSS:ブログやRSSの更新情報を購読者に自動で知らせるメール

4.テンプレートを選び、本文を編集する

送信方法を選んだら、テンプレートを選んで本文を作ります。

  1. 画面左側のテンプレートの種類から、ニュースレターなど用途に合うテンプレートを選択する
  2. テキスト・画像・ボタンなどをドラッグ&ドロップで配置し、本文やリンク先を編集する
  3. 宛名などを差し込む場合は、パーソナライズトークンを挿入する

パーソナライズトークンを使うと、CRMに登録されたコンタクトの氏名などを、受信者ごとに差し込めます。

コード化されたテンプレートを使う場合は、クラシックエディターも選択肢になります。デザインマネージャーでテンプレートを編集するには、Marketing Hub Professional/Enterpriseの契約と編集権限が必要です。

5.件名・送信者・フッターを設定する

編集画面上部の受信トレイコンテンツで、件名・プレビューテキスト・送信者名・送信元アドレス・返信先を設定します。送信元アドレスには、HubSpotに接続済みのドメインのアドレスか、確認済みのアドレスを使います。

フッターでは、オフィス所在地と、配信停止・購読設定のリンクを確認しましょう。Eメールの言語設定は、フッターなど標準モジュールの表示言語に関係するため、日本語のメルマガでは本文とあわせてフッターの表示も確認します。

6.配信先と除外対象を選ぶ

左サイドバーの送信設定で、内容に合う配信カテゴリーを選び、メルマガの配信先を指定します。

送信先は、セグメントか個別のコンタクトから選べます。また、Eメール送信を除外したいセグメント・コンタクトも設定できます。

配信先を選んだら、実際に送信される人数と、除外された理由を確認しましょう。セグメントに含まれていても、購読状態などによって送信されない場合があるためです。有料のMarketing Hubでは、受信対象をマーケティングコンタクトに設定しておく必要があります。

7.テスト送信とプレビューで確認し、送信または予約する

送信前に、必ずプレビュー画面の確認とテストメールの配信を行い、メールの内容に誤りがないことを確認しましょう。メルマガを送信する手順は、次のとおりです。

  1. プレビューで、パソコンとスマートフォンでの表示を確認する。パーソナライズトークンを使った場合は、特定のコンタクトとして表示を確認する
  2. [テストEメールを送信]から自分や担当者のアドレスに送り、文字や画像の表示、リンク先、宛名の差し込みを確認する
  3. プレーンテキスト版の内容も確認する
  4. [今すぐ送信]または[予定としてスケジュール]を選択する。予約する場合は、日時とタイムゾーンを確認する
  5. 確認画面で必須項目のエラーを解消し、受信者数を確認してから、[送信]または[スケジュール]をクリックして確定する

出典:HubSpotナレッジベース「マーケティングEメールを作成して送信」/HubSpotナレッジベース(セグメントの作成)/HubSpotナレッジベース「Edit marketing email content and design」/HubSpotナレッジベース(送信元アドレスの確認)/HubSpotナレッジベース「テストマーケティングEメールを送信する」

HubSpotメールを活用する3つのメリット

HubSpotのマーケティングEメールでは、メールの作成から、顧客に応じた配信、配信後の効果検証までを行えます。ただし、利用できる機能はプランによって異なるため、自社の運用に必要な機能が含まれているかを確認しましょう。ここでは、3つのメリットについて解説します。

デザイン性の高いメールを容易に作成できる

マーケティングEメールには豊富なテンプレートがあり、目的に合わせたデザインのメールを作成できます。

デザインはドラッグ&ドロップ形式を採用しており、テキストや画像、ボタンなどのコンテンツを直感的に配置できます。標準のモジュールを使えば、コードを直接編集せずにレイアウトや色、文字の見た目を調整できるため、専門的なコーディング知識は不要です。

また、Marketing Hub Professional/Enterpriseでは、作成したメールをテンプレートとして保存できます。定期配信するメルマガのレイアウトを再利用すれば、次回以降のメール作成の効率化につながります。

AIでメールを生成する機能も、2026年11月時点でProfessional/Enterprise向けのベータ版として提供中です。既存のレイアウトをもとに件名・本文・CTAなどの下書きを作成できますが、生成された内容は事実関係を確認してから使いましょう。

顧客に応じたメールを配信できる

マーケティングEメールでは、CRMに保存した属性や行動の情報をもとに顧客をセグメントに分け、対象ごとに内容を変えたメールを配信できます。メルマガに顧客の名前などを自動で差し込むことも可能です。

Professional/Enterpriseでは、スマートコンテンツを使い、所属するセグメントやライフサイクルステージに応じて件名や本文の内容を出し分けられます。たとえば、検討段階に合わせて製品の解説や導入事例を案内するといった使い方です。

資料のダウンロードなど、顧客の行動や設定した条件・タイミングに応じてメールを自動送信する機能もあります。Starterでも、メールの送信やクリックなどを起点に、待機と追加のメール送信を組み合わせるシンプルワークフローを利用できます。ワークフローで使う自動送信メールは、Professional/Enterpriseが対象です。

メール効果を検証できる

マーケティングEメールでは、配信したメルマガの開封率やクリック率などを確認できます。送信後の反応を把握し、次の配信で改善する点を見つけるのに役立ちます。

分析できる範囲はプランごとに異なり、メールの閲覧時間などの分析はStarter以上、A/BテストはProfessional/Enterprise、メールの収益アトリビューションはEnterpriseが対象です。A/Bテストを使うと、件名やコンテンツの違いによる反応を比較できます。

配信結果の具体的な確認方法は、後述の「配信後に効果を確認する方法」で解説します。

出典:HubSpotナレッジベース(テンプレートとして保存)/HubSpotナレッジベース(AIによるメール生成)/HubSpotナレッジベース(パーソナライズトークン)/HubSpotナレッジベース(スマートコンテンツ)/HubSpotナレッジベース(マーケティングEメールの自動化)/HubSpotナレッジベース(マーケティングEメールの分析)

配信前に確認したい注意点

メルマガを配信する前に、次の3点を確認しておきましょう。

受信者の配信同意

HubSpotは、マーケティングEメールを送る前に、受信者から確認できる形で配信の許可を得ることを求めています。コンタクトを配信先に選ぶことと、受信者が購読に同意していることは別です。送信前に、配信カテゴリーごとの購読状態を確認しましょう。また、メルマガの配信では、特定電子メール法への対応として、事前に受信の同意(オプトイン)を得ることと、配信停止のリンクを明記することも押さえておきましょう。

送信ドメインの認証

独自ドメインのアドレスから配信する場合は、なりすましや迷惑メールフォルダへの振り分けを防ぐため、送信ドメインの認証を設定しておきましょう。HubSpotには送信ドメインを接続してDNSを設定する手順が用意されており、DKIM・SPF・DMARCの認証状態は管理者と連携して確認します。独自ドメインの接続は、Starter以上が対象です。

マーケティングコンタクトの件数

有料のMarketing Hubで課金の対象になるのは、CRM内のすべてのコンタクトではなく、マーケティングコンタクトとして設定したコンタクトです。契約している件数の段階(ティア)を1件でも超えると上位のティアへ自動でアップグレードされ、あとからコンタクトを削除しても契約数は自動では下がりません。配信対象を広げるときは、マーケティングコンタクトの件数もあわせて確認しましょう。

出典:HubSpotナレッジベース(Eメールのオプトイン同意)/HubSpotナレッジベース(購読タイプの設定)/HubSpotナレッジベース(Eメール認証の管理)/HubSpotナレッジベース(マーケティングコンタクトの請求)

配信後に効果を確認する方法

配信後は、メールへの反応を確かめて、次の配信に生かします。確認の流れは次のとおりです。

  1. 送信したメールの開封率・クリック率・バウンス・配信停止をHubSpotで確認する
  2. 前回の配信など、同じ測定条件のメールと結果を比べる
  3. 件名・配信時間・対象セグメントを見直し、次の配信に反映する

開封やクリックの数には、受信側のプライバシー保護機能や、企業のセキュリティースキャナーが影響します。HubSpotでは疑わしいボットの活動を除外する機能が標準で有効になっているため、設定を確認したうえで、同じ条件の結果どうしを比べましょう。開封率だけで成果を判断せず、クリックや配信停止もあわせて見ることが大切です。

A/Bテストを使う場合、HubSpotの公式資料では、よりよい結果を得るために1,000件以上のコンタクトへ送信することが推奨されています。配信規模も踏まえて、テストする項目を決めましょう。

出典:HubSpotナレッジベース(マーケティングEメールの分析)/HubSpotナレッジベース(ボットフィルタリング)/HubSpotナレッジベース(A/Bテスト)

HubSpotメールを活用して顧客満足度を高めよう

HubSpotのマーケティングEメールを活用すると、CRMに蓄積した顧客情報をもとにメルマガを作成・配信し、配信結果を分析できます。作成は[マーケティング]>[Eメール]>[Eメールを作成]から始め、配信先の準備から送信・予約までを7ステップで進める流れです。

無料ツールでも月2,000通まで送信できる一方、メールにはHubSpotのロゴが表示されます。ロゴを非表示にしたい場合はStarter以上、A/Bテストを使いたい場合はProfessional以上が選択肢になります。配信規模や必要な機能に合わせてプランを検討しましょう。

顧客との信頼関係を育てるには、配信同意を確認したうえで受信者の関心に合う情報を届け、反応を確かめながら内容や配信頻度を見直していくことが大切です。

SEデザインは、1985年の創業以来、外資系IT企業のブランドローカライズをはじめ、日系・外資を問わず多くのテクノロジー企業のマーケティングを支援してきました。また、HubSpotが日本進出した当初から、パートナーとしてHubSpot導入支援・活用支援を行っています。HubSpotの導入をお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。

 

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