HubSpotメールとは?メルマガの作り方や活用メリットを解説
更新日:2025-02-12 公開日:2025-01-24 by SEデザイン編集部
メルマガは、顧客との信頼関係を深める魅力的なツールです。しかし、「メルマガ配信の効果が出ない」「効果の高い配信方法を知りたい」という悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
HubSpotの「マーケティングEメール」は、豊富なテンプレートがあり分析機能も充実しているため、初心者でも簡単な操作で効果的なメルマガを配信できます。
本記事では、HubSpotの導入支援・活用支援を行っているSEデザインが、HubSpotを活用したメールマガジンの作成方法や効果的な活用方法、メリットについて解説します。
HubSpotのマーケティングEメールとは
HubSpotには複数のメール機能があり、以下のように大きく3つに分類できます。
機能 |
概要 |
利用可能なHub |
マーケティングEメール |
セグメントされたグループに対して、メルマガなどを一斉配信する |
Marketing Hub |
セールスEメール |
主に営業担当者が使用。リードや顧客と1対1でやり取りする |
Sales Hub |
共有アドレスEメール |
主にカスタマーサポートが使用。共有のメールアドレスを使い、リードや顧客に個別対応する |
Service Hub |
本記事では、「マーケティングEメール」機能について解説します。リスト管理やメールテンプレート、配信スケジュール設定などが利用でき、容易に実行できる点が強みです。商品・サービスの紹介や顧客とのコミュニケーション強化として活用できます。
なお、セールスEメールとは、HubSpotをOutlookなどの外部のメールツールと連携する機能です。詳しくは「HubSpotとOutlookを連携し顧客対応を強化」の記事をご確認ください。
HubSpotマーケティングEメールのプランを比較
マーケティングEメールで利用できる機能はプランによって異なります。ここでは、Marketing Hubの各プランと機能の概要は以下のとおりです。
プラン |
Free |
Starter |
Professional |
Enterprise |
月額料金 |
0円 |
1,800円~ |
96,000円~ |
432,000円~ |
1カ月あたりの送信件数 |
2,000件 |
マーケティングコンタクト契約数の最大5倍 |
マーケティングコンタクト契約数の最大10倍 |
マーケティングコンタクト契約数の最大20倍 |
HubSpotロゴ |
あり |
消去可 |
消去可 |
消去可 |
Professionalプランで利用可能な機能の一部を紹介します。
- スマートコンテンツ
- A/Bテスト
- キャンペーンレポート
- ソーシャルメディア
- 共有受信トレイのカスタムビュー
- 標準CRMインターフェース設定
- マーケティングアセット比較レポート
Enterpriseプランでは、Professionalプランの機能に加えてさらに多くの機能が利用可能です。主なものを紹介します。
- カスタムオブジェクト
- カスタマージャーニーアナリティクス
- センシティブデータ
- Eメールの承認
- 別のユーザーとしてログイン
無料プランでもメール配信はできますが、HubSpotのロゴの消去ができません。加えて、1ヶ月あたりの送信数は2,000件に制限されます。豊富な機能を十分活用し、マーケティング効果を高めたい場合は、Professionalプラン以上を検討してみましょう。
HubSpotメールでメルマガを作成・送信する方法
HubSpotのマーケティングEメールを使えば、ドラッグ&ドロップで簡単にメルマガを作成できます。クラシックエディターを活用して、メールを作成することも可能です。
ここでは、HubSpotでメルマガを作成・送信する方法について、4ステップで解説します。
1.メルマガの作成
メルマガの作成方法を見ていきましょう。
- 「マーケティング」>「Eメール」を選択
- 「Eメールを作成」をクリック
- 「通常送信」「自動送信」「ブログ/RSS」からメールタイプを選択
この後、テンプレートまたはクラシックエディターを選択します。「テンプレート」を使う場合は、「ドラッグ&ドロップ」タブから、目的に応じたテンプレートを選択しましょう。
編集の際は、「ドラッグ&ドロップ」で画像や文字、ボタンなど必要なコンテンツを簡単に追加できます。
一方、「クラシックエディター」を使う場合は、テンプレート選択画面の「カスタム」タブでEメールテンプレートを選択し、編集を行いましょう。
2.メルマガの設定
画面中央上の「設定」タブから、送信者名やメールの件名、配信カテゴリー、プレーンテキストなどを設定します。
3.メルマガの配信先の選択
画面中央上の「送信またはスケジュール」タブから、メルマガの配信先を選択します。
送信先は、コンタクトリストか個別のコンタクトから選べます。また、Eメール送信を除外したいリスト・コンタクトも設定できます。
リードや顧客に対して効果の高い情報を届けるためには、「配信先リスト」の作成が重要です。配信先リストの作成方法は、次のとおりです。
- ツールバーの「コンタクト」>「リスト」をクリック
- 「コンタクトベース」を選択し、リスト名をつける
- 「動的リスト」と「静的リスト」のどちらかを選択
- 「フィルター」>「コンパクトプロパティー」を選択
- 配信するユーザーの条件を絞り込み、リストを作成する
「静的リスト」を選択すると、現在の条件に当てはまる人が新たに現れた場合でも、自動追加は行われません。追加を希望する場合は「動的リスト」を選択しましょう。
4.メルマガの送信
メルマガを送信する手順は次のとおりです。
- テストメールを配信しメールを確認
- 「今すぐ送信」または「予定としてスケジュール」を選択し予約を完了する
送信前に、必ずプレビュー画面の確認とテストメールの配信を行い、メールの内容に誤りがないことを確認しましょう。
HubSpotメールを活用する3つのメリット
HubSpotのマーケティングEメールは、効率的なメール作成やターゲットに最適化した配信、効果測定まで一貫して活用できます。直感的な操作性と豊富な機能を備えており、メルマガを通じて顧客との関係性を深められる点が特長です。ここでは、3つのメリットについて解説します。
デザイン性の高いメールを容易に作成できる
マーケティングEメールは初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに適しています。豊富なテンプレートがあるため、業界や目的に合わせたデザインを短時間で作成可能です。
また、自社で作成したオリジナルメールをテンプレートとして保存できるため、次回以降のメール作成の効率化につながります。
デザインはドラッグ&ドロップ形式を採用しており、テキストや画像、ボタンなどのコンテンツを直感的に配置できます。専門的なコーディング知識が不要なので、誰でも簡単にデザイン性の高いメールを作成可能です。
顧客に応じたメールを配信できる
マーケティングEメールでは、過去の購入履歴に基づいた関連商品の提案など、顧客の要望に沿ったパーソナライズメールを配信できます。特定の属性や行動を基準に顧客をセグメント化すると、適切なターゲットに効果的なメールを届けられます。メルマガに自動で顧客の名前を挿入できるため、信頼関係の構築に効果的です。
資料のダウンロードやカートの途中放棄など、顧客の特定アクションに応じてリアルタイムでメールを送付する、自動配信機能も搭載されています。Professionalプラン以上では、ステップ配信機能を活用したシナリオ型メールの配信も可能です。
機能を活用し顧客に寄り添ったメッセージを効率よく届けることで、購買意欲を効果的に高められるでしょう。
メール効果を検証できる
マーケティングEメールでは、メルマガの開封率やリンククリック率の詳細な分析が可能です。送信後の成果を可視化し、改善ポイントを明確にできるため、精度の高いメールを作成できます。
とくに、Professionalプラン以上では、A/Bテストや高度なレポート機能を活用できる点が強みです。A/Bテストを繰り返すことで、コンテンツに対する反応を確認しながら、より高い効果を狙ったコンテンツ配信が可能となります。
メール効果の検証機能によって、営業効率の向上や顧客との信頼関係の構築を強化し、マーケティング効果の最大化を実現できる点がメリットです。
HubSpotメールを活用して顧客満足度を高めよう
HubSpotのマーケティングEメール機能を活用すると、効率的にメルマガを配信できるため、顧客との信頼関係構築を実現できます。無料プランでも利用できますが、ロゴの消去ができません。また、月の配信数は最大2,000件と制限がかかる点にも注意が必要です。
Professionalプラン以上を利用すると、A/Bテストなどの高度な機能が利用できるため、反応の高い情報を効率よく届けられます。メルマガ配信にHubSpotの充実した機能を活用して、顧客満足度向上につなげましょう。
SEデザインは、HubSpotが日本進出した当初から、パートナーとしてHubSpot導入支援・活用支援を行っています。HubSpotの導入をお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。事前に画面操作を確認できるデモや、一定期間さまざまな機能が使えるトライアルなどもご案内可能です。