LINE広告とは? 特徴や種類、仕組み、出稿方法を紹介

公開日:2022-11-18 更新日:2022-11-18 by SEデザイン編集部

目次

line-advertisement1「効果的に商品やサービスの広告を出したいけど、どの広告がいいのだろう」とお悩みではないでしょうか。LINE広告とはどのようなものなのか、特徴、メリット、実際の広告の出し方などについて解説します。自社サービスなどの広告でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

LINE広告とは?

line-advertisement2LINE広告とは、SNSコミュニケーションアプリ「LINE」へ広告を出稿できる運用型広告配信のプラットフォームです。

LINE Business Guide 2022年7〜9⽉期版」によると、LINEは月間9,200万人もの人が利用していて、利用者のうち85%の人が毎日使うなど、高い使用頻度を誇ります。9,200万人のLINEユーザーに向けて広告を配信することがで出来るため、広告出稿後に配信効果を計測しながら、オーディエンス(広告の配信対象)、入札価格、クリエイティブなどを調整して、運用改善を行うことが出来ます。

LINE広告を出稿するメリット

この項目では、LINE広告を出稿するとどのようなメリットがあるのかについて解説します。主なメリットは以下のとおりです。

  • LINE独自のユーザーへアプローチできる
  • アクティブユーザー率が高い
  • LINEの各種サービスへ広告出稿できる

それぞれの項目について、詳細を見ていきます。

LINE独自のユーザーへアプローチできる

LINE広告の他にはない強みとして、非常に数が多いLINEのユーザーに対してアプローチができるという点があります。LINEは月間9,200万人という人数が利用していて、SNSを使っている人全体の中でも83.2%の人がLINEを使っています。
出典:LINE Business Guide 2022年7〜9⽉期版

さまざまな世代が使っているLINEですので、他のSNS広告では難しいような幅広いターゲットへの訴求が可能なのが魅力となっています。

アクティブユーザー率が高い

LINEは、アクティブユーザー率が非常に高いという点も魅力です。利用者の中で毎日使う人が85%となっています。またGrowth Seedの調査では、以下のように他のSNSと比べてもアクティブユーザーが非常に多いことがわかります。

  1. 【主なSNSの日本の月間アクティブユーザー数】
    ・LINE:9,200万人
    ・Facebook:2,600万人
    ・Instagram:3,300万人
    ・Twitter:4,500万人
    ・YouTube:6,900万人

出典:LINE Business Guide 2022年7〜9⽉期版
出典:【2022年8月更新】SNSの利用者数とユーザー属性や特徴まとめ

上記の数値は発表日が2017年10月から2022年4月と差はありますが、LINEのアクティブユーザー数は突出していることがわかります。

LINEの各種サービスへ広告出稿できる

LINEには、さまざまなサービスがあり、各種サービスへ広告出稿できるという点も魅力です。広告の目的やターゲットにより出稿先を選べるので、より広告の効果を高めることが期待されます。

広告を出せるサービスはLINE NEWSやLINE VOOM、ウォレット、LINEマンガなど14種類です。各広告の出稿先の種類や特徴については、次の項目で詳しく解説していきます。

主なLINE広告配信先の種類

line-advertisement3LINE広告配信先は全部で14種類あります。この項目では、以下の6種類に絞って特徴をご紹介します。

Slide 16_9 - 1出典:LINE公式HP「LINE広告とは」より一部抜粋ーSEデザイン編集

  • ホーム
  • トークリスト
  • LINE NEWS
  • LINE VOOM
  • LINEマンガ
  • LINE広告ネットワーク

それぞれの特徴について解説していきます。

ホーム

ホーム出典:LINE公式HP「LINE広告とは」より一部抜粋ーSEデザイン編集

ホームは、名前のとおりLINE内サービスの入り口であるホーム画面の広告のことです。LINEの友達リストや主なサービスへのリンクが表示されている画面の下部に広告を出せます。

多くの人が目にする画面なので、幅広いユーザーへアプローチできるのが特徴となっています。大規模な広告に向いている広告配信先です。

ホーム画面のユーザー属性は女性52%、男性48%とわずかに女性が多いですがほぼ半分ずつで年代も10代から50代以上まで幅広く利用されています。

トークリスト

トークリフト出典:LINE公式HP「LINE広告とは」より一部抜粋ーSEデザイン編集

トークリストとは、LINEのトーク一覧画面の最上部にある広告のことです。トークリストと同じ形状の広告で、クリックすると商品ページなどに遷移させられます。ユーザーの目に入りやすく、クリックしやすいという点も特徴です。

また、LINEの中でもアクティブ性の高いトーク画面に広告を打てるので、高い効果が期待できます。ホーム画面と同じく大規模な広告に向いている広告配信先です。

LINE NEWS

LINENEWS出典:LINE公式HP「LINE広告とは」より一部抜粋ーSEデザイン編集

LINE NEWSは、LINEアプリ内で最新のニュースが確認できるページです。月間のアクティブユーザー数が約6,800万人以上と高い数値を誇るのが特徴です。

LINE NEWSは、購入意欲が高いユーザーも多く閲覧する傾向があるという点もメリットといえます。LINEの調査によると、LINE NEWSユーザーは、口コミで商品を選ぶ、好きなものを人に薦めたい、気に入ったものは高くても購入するなどの傾向が、一般生活者よりもあるという結果でした。新製品情報などの広告に向いている掲載先です。
出典:LINE広告 LINE NEWS

LINE VOOM(旧タイムライン)

LINEVOOM出典:LINE公式HP「LINE広告とは」より一部抜粋ーSEデザイン編集

LINE VOOMは、以前はタイムラインと呼ばれていたLINEの機能です。月間ユーザー数が約6,800万人以上と高い数値であり、かつそのうち4,900万人以上は、月に1回以上LINE VOOMの広告に接触しています。

ユーザーのアカウントのブロック状況に関わらず、ツイッターやFacebook等の他のSNSを利用していない幅広い層にアプローチできる点も魅力です。アプリダウンロードやレスポンス広告などに向いている掲載先となっています。

LINEマンガ

LINEマンガ出典:LINE公式HP「LINE広告とは」より一部抜粋ーSEデザイン編集

LINEマンガは、LINEが運営しているスマートフォンを対象とした電子コミックのサービスです。日本国内でのLINEマンガのアプリダウンロード数は、合計で2,300万件以上となっています。

スマホマンガアプリのダウンロード数ランキングでは1位であり、スマホ漫画アプリダウンロードWAU(週間利用者数)ランキングでも1位ですので、非常に人気の高いコミックサービスです。

LINEマンガは、利用者のうち15-19歳が27%、20-30代が60%と若い層に使われているという傾向があります。利用者が若年層をターゲットとする広告に向いている掲載先です。

LINE広告ネットワーク

LINEネットワーク出典:LINE公式HP「LINE広告とは」より一部抜粋ーSEデザイン編集

LINE広告ネットワークでは、クックパッドや乗換案内などLINE以外の外部アプリへ配信可能です。LINE広告ネットワーク内の重複を除いて1.1億の月間アクティブユーザー数を誇ります。

ライフスタイル系のアプリやマンガアプリなど、LINEにはないジャンルの媒体にも広告を出せるため、ターゲティング配信が可能となっています。

ユーザー属性としては、女性が62%、男性が38%と女性が多くなっています。年代については、さまざまなアプリがあるため、10代から50代まで各年代を網羅可能です。

主なLINE広告ターゲティング・配信の仕組み

この項目では、主なLINE広告ターゲティング・配信の仕組みについて解説します。主な仕組みは、以下のとおりです。

  • オーディエンスセグメント配信
  • オーディエンス配信
  • 友だち追加
  • LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信
  • 類似配信 ・LINE Dynamic Ads
  • リエンゲージメント配信
  • 自動最適化配信
  • 予約型広告

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

オーディエンスセグメント配信

オーディエンスセグメント配信は、LINEのもつユーザーの行動データを広告配信に利用できる方法です。セグメントは地域、年齢、性別、興味関心、行動などの項目を設定できます。また、配偶者や子供の有無、推定収入、携帯キャリアといった項目でも設定可能です。

広告を配信する相手を、興味関心のあるグループに絞ってアプローチでき見込み顧客獲得につながるというのが魅力です。商品やサービスのターゲットが絞られているときに有効となっています。

オーディエンス配信

オーディエンス配信とは、ある商品を購入したユーザーの端末の識別IDごとに、どのような商品を購入しているかなどのデータを使い、再び購入を促す広告を配信する機能です。特定のサイトページを訪問していたり、公式アカウントの友達登録をしていたり、過去にある商品を購入したことがあるといった条件の設定が可能です。

広告主の決定した条件を満たしたユーザーに対し、広告を配信できるのが特徴となっています。

友だち追加

友だち追加は、ユーザーに自社やサービスのLINE公式アカウントと友達になってもらうことを目的とした機能です。LINE公式アカウントの友だちを獲得するためにLINEアプリ内に広告を出せます。

安価にLINEの友だちユーザーを増やせるほか、エリアや性別、年齢などでターゲットを絞れるなど充実したターゲティング機能も魅力です。

LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信

LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信は、公式アカウントの友だちの属性をもとに広告の配信をするターゲットを決められる機能です。ブロックされていない友だちとブロック中の友だちの2つの作成が可能となっています。

このオーディエンスをもとに類似オーディエンスも作成でき、未接触のユーザーへの広告配信も可能という点が魅力です。

類似配信

類似配信は、コンバージョンしたユーザーに類似したユーザーを、LINE内で新たに探して広告の配信をできる機能です。類似性が高いほうがアクションの確度は高まりますが、広告を配信できる母数が小さくなるという特徴があります。ユーザーを絞って配信を行いたいときに便利な機能です。

LINE Dynamic Ads

LINE Dynamic Adsは、ユーザーの商品閲覧履歴をもとに、興味がありそうな特定商品を広告表⽰できるサービスです。ユーザーひとりひとりに向けた配信最適化が可能なのがメリットとなっています。また、商品ごとに遷移先を設定できる、購⼊を促進できるという特徴もあります。

リエンゲージメント配信

リエンゲージメント配信は、アプリをインストールしたが利用していない状態のユーザーを対象に広告を配信し、アプリを使うように促せる広告です。既存顧客へアプローチし利用を促すことで売上拡大を狙えます。
配信するユーザーについて、アプリで購入を行った人、商品をカートに入れた人などと絞れるので、そのユーザーに合った広告を出すことが可能です。

自動最適化配信

自動最適化配信は、機械学習とLINEのデータベースを使用して目標に向けた最適な広告を配信できます。具体的には、目標CPAを設定すると、機械学習の機能で自動的に目標CPA 内で獲得できる最適なCPCを自動入札してくれます。

CPAはユーザーの1アクションに対してどのくらいの費用が掛かったのかと、CPCは広告が表示された回数に対してどれくらいクリックされているかのパーセントを指します。

予約型広告

予約型広告は、リアルタイムな広告と違って配信内容や期間をあらかじめ決めている広告のことです。配信後に広告の調整ができませんが、月に1回以上LINE VOOMの広告に接触しているユーザーに優先的に広告を配信できる「リーチ&フリークエンシー」が可能です。

また、リーチ&フリークエンシーとともに広告接触の有無でユーザーを分析することもできます。それぞれのユーザーに対して商品やサービスの認知度や好感度などの調査を実施できる「ブランドリフトサーベイ」もあります。

LINE広告にかかる費用

LINE広告は、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。LINEはおおよそ月30万円の広告出稿を3ヶ月以上続けると、広告の効果が安定して出るようになる」と説明しています。

また、オークションに勝つ必要があるので広告を表示されるには、一定以上の予算が必要となることにご注意ください。

この項目では、クリック課金、インプレッション課金、友だち追加課金といった課金方法ごとでかかる費用について解説していきます。

クリック課金(CPC)

クリック課金は、広告をユーザーがクリックした回数に応じて費用が課金される仕組みです。LINE広告では、画像広告を出稿した場合がクリック課金の対象となります。

費用としては、最低入札価格は1クリック24円からとなっています。

クリック課金は、サービスや商品に興味を持った人が広告をクリックしたときだけ課金されるので、無駄が少ないというメリットがあります。ただし、LINE広告の価格はオークション制であり、クリック課金は単価が高くなりやすいという点がデメリットです。

インプレッション課金(CPM)

インプレッション課金は、広告がユーザーによって表示された回数と比例して課金される仕組みです。LINE広告では動画広告に対して適用されます。動画画面が100%表示された回数を1回とカウントして、1,000回表示ごとに課金が発生する仕組みです。

最低入札価格は1,000回表示で200円からとなっています。

インプレッション課金は多くのユーザーに動画を見てもらえる可能性が高いという点がメリットです。一方、ユーザーの興味に関わらず動画が再生された数で課金が発生してしまうというデメリットがあります。

友だち追加課金(CPF)

友だち追加課金は、自社やサービスのLINE公式アカウントの友だちを増やしたいときに使用する課金方式です。広告を通してLINE公式アカウントの友達を獲得したタイミングで、料金が発生します。

関心度の高いユーザーであり、費用対効果が高いのが魅力です。リピーターを獲得したい場合や、定期的にキャンペーンを宣伝したいときに最適な課金方法となっています。デモグラフィックデータやオーディエンス配信のデータを使用するため狙った層に届けやすいのも魅力です。

友だち追加課金の最低入札価格は友達追加につき50円からとなっています。

LINE広告の課金方法

この項目では、LINE広告の課金方法についてご紹介します。課金時の入札としては、手動入札と自動入札の2つのパターンがあります。それぞれのメリット・デメリットについての解説です。

手動入札

主導入札は、オークションの金額を人力で決められる方法です。CPCまたはCPM単価で入札額の設定が可能となっています。どのオークションで入札をする場合でも、自分が設定をしておいた入札単価を使って入札を実行します。

自分の設定した金額でのみ入札ができるというメリットがある反面、手間がかかることと知識がない場合適切な入札額を設定できない可能性があるという点がデメリットです。

自動入札

自動入札は、機械学習や過去のデータなどを元に自動的に入札額を設定してくれる仕組みです。LINE広告では、広告グループごとに最適化されます。類似の広告の情報などを元に自動入札を行っています。

自動的に最適な入札額を設定してくれるので、どのくらいの金額で入札を行えばいいのかわからないときに便利です。一方で、自分で広告設定をできないという点がデメリットとなっています。

LINE広告の出稿手順

この項目では、LINE広告に実際に出稿する際の手順についてご紹介します。

【出稿手順】
1. 広告アカウント作成
2. LINEタグの設置
3. 広告配信の設定

それぞれの手順について、詳しく解説していきます。

広告アカウント作成

LINE広告を利用するには、LINEビジネスIDが必要です。LINE for Businessの公式サイトから手順に従って発行をしてみてください。入力をしたメールアドレスとパスワードはログインに必要です。必ずメモをしてください。

LINEビジネスIDが作成できたら、LINE広告の公式ページから「LINE Ad Manager」にアクセスして、広告アカウントを作成します。指示にしたがって必要な事項を入力していってください。

最後に、広告の支払い方法の設定は、設定の「請求と支払い」から可能です。LINE広告の支払い方法として利用できるのは、クレジットカードとクーポンです。クレジットカードは、VISA、Mastercard、アメリカン・エキスプレス、JCB、ダイナースクラブの5つのブランドに対応しています。

参考:LINE for Business 公式サイト

LINEタグの設置

アカウントが作成できたら、作成した広告のアップデートとLINEタグの設置を行います。LINE広告の管理画面の「トラッキング(LINE Tag)」から取得可能です。

LINE Tagには、主にベースコード、カスタムイベントコード、コンバージョンコードの3つがあります。

ベースコードは、ユーザーの行動を測るために設置する、広告アカウントひとつずつに必要なものです。カスタムイベントコードは広告主がユーザーをラベリングするために使います。コンバージョンコードは、コンバージョンの測定をしたいページに設置します。

広告配信の設定

最後に、広告配信の設定と出稿を行うまでの流れをご紹介します。

【広告配信の設定から出稿までの流れ】
1. キャンペーンを作成する
2. 広告の目的に合わせたグループを作る
3. 配信したい広告を設定する

キャンペーン作成では、広告の目的や掲載期間といった事柄を設定します。このキャンペーンは300個まで作成が可能ですが、キャンペーンの目的は一度作成すると変更できない点に注意してください。

グループ作成では、ターゲットや入札方法、課金方式などを決めていきます。ターゲットは、地域、性別、年齢、趣味関心などの幅広い分野からユーザーを絞れるので、効率よく広告を出せます。

最後に、グループ作成までで決めた事柄を元に、実際の広告を作成します。広告は、1クリックごとに費用がかかる方式と、1,000回表示あたりで費用方式を選ぶことが可能です。1,000回表示あたりで費用がかかる方式は動画の広告のみで選べます。

広告の入力作業が完了すると、LINEで審査が行われます。10営業日ほどで審査が開始し、管理画面のステータスが利用可能になっていれば、広告の配信が可能です。

まとめ

LINE広告では、LINEのホーム画面だけでなく、LINE NEWSやLINEマンガ、LINE広告ネットワークを通してクックパッドなどの外部アプリにも広告を出せます。費用方式もクリックやインプレッションなどさまざまなものがあります。

広告の課金についても、手動でも行えますが機械学習などを生かして自動で効率的に行えるのが魅力です。自社のサービスや商品などを宣伝したいという場合、便利なLINE広告をぜひ使ってみてください。

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