【2021~2022年版】参考にしたい採用サイトデザイン8選

公開日:2022-04-21 更新日:2022-09-29 by SEデザイン編集部

目次

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「自社の採用サイトを作りたい」「今の採用サイトに納得がいっていない」という場合には、成功している事例をチェックして、デザインなどを参考にしてみるのが近道です。今回は採用サイトで導入されているトレンドにも触れながら、参考にしたいサイト例を具体的に見ていきましょう。また、サイトデザインを考えるうえで意識したいポイントも併せて解説します。

採用サイトでの3つのトレンド

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企業にとって採用サイトは、自社の社風や事業への取り組みについて知ってもらう重要な役割を持っています。そのため、採用サイトのデザインを考えるにあたっては、まずきちんと自社のカラーを打ち出していけるかどうかを検討することが大切です。

そのうえで、デザインと掲載するコンテンツがマッチングしているかも考える必要があります。こうした軸を持ったうえで、採用サイトのトレンドを踏まえると、おおまかな方向性を定めやすくなります。

ここではまず、採用サイトにおけるデザインのトレンドを大きく3つに分けて見ていきましょう。

①ファーストビュー・デザイン

「ファーストビュー」とは、文字通り「ユーザーがサイトを訪れたときに最初に目にする部分」のことであり、基本的にはスクロールせずに閲覧できる上部エリアを指します。ファーストビュー・デザインとは、応募者に対してもっとも伝えたい部分をファーストビューに取り入れるデザインであり、Webサイトを作成するうえで押さえたい基本でもあります。

会社のカラーを前面に出すことで、サイト訪問者の印象に残りやすい効果があり、特に力を入れたい部分といえます。そのため、他サイトを参考にする際には、まずファーストビューに注目しておくことが大切です。

②スクロールエフェクト

「スクロールエフェクト」とは、ページをスクロールさせるだけで、さまざまなコンテンツが表示されるデザインです。マウスホイールを回すだけで画面が切り替わるため、自然とユーザーを最終ラインまで導けるのが大きなメリットです。

特に、採用サイトはテキストによる情報量が多くなりがちであり、伝え方が単調化すると途中で離脱される原因となってしまいます。スクロールエフェクトを活用して、ユーザーに飽きさせない工夫を凝らせば、最後まで見てもらえる可能性が高まります。

③マウスオーバーエフェクト

「マウスオーバーエフェクト」とは、マウスの簡単な操作に応じてページの背景が変わったり、大きさや形が変わったりするといった特殊効果のことです。ユーザーの行動によってデザインの見え方が異なるので、自然と興味を引き付けやすくなり、情報を届ける機会が増えるのがメリットです。

自社で採用サイトを作る3つのメリット

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採用活動をスムーズに進めるためには、やはり自社で採用サイトを作成するのが成功への近道といえます。ここでは、自社サイトで採用活動を行うメリットを3つに分けて解説します。

伝えたい情報を自由に掲載できる

自社で採用サイトを用意しない場合、インターネットでの求人は他社で用意された媒体を利用して行うこととなります。しかし、求人サイトの画一的なフォーマットではデザインや掲載項目に制限があり、どうしても自社のカラーを出すことは難しい面があります。

一方、自社で採用サイトを作成する場合には、当然ながら表現内容に制約がありません。掲載できるコンテンツに限りがないので、自社の社員全員分の写真を掲載したり、定期的にオフィスの日常風景を届けたりと、自由な発想でサイトを作り込めるのが魅力です。

収集したデータを活用しやすい

自社で採用サイトを持つもう1つのメリットは、「生きたデータの収集ができる」点にあります。他社の求人媒体を利用する場合でも、実際に応募してくれた人の情報は取得ができますが、応募に至らなかった人の情報までは手に入りません。

それに対して、自社でサイトを持っていれば、応募者の情報だけでなく、応募に至らなかった求職者の情報も集められます。採用サイトの質を向上させるうえでは、応募に至らなかったケースのデータも応募者のデータと同じように有益です。

たとえば、「どんなユーザー層が見てくれているのか」「どんな経路で自社サイトにたどり着いたのか」「どこで離脱されてしまったのか」などのデータから、改善のヒントが見つかる可能性もあります。

情報更新のスピード

自社サイトの強みは、「採用活動のサイクルを短縮しやすい」点にもあります。他社の媒体を使うとなると、広告を掲載するためには出稿手続きを行わなければならず、実際に公開されるまでには時間がかかってしまいます。

一方、自社で採用サイトを作成していれば、情報を更新するだけで手軽に公開することが可能です。これは、特に急な欠員補充などの目的で行われる中途採用などにおいて、重要な意味を持つ利点といえるでしょう。

>>自社で採用サイトを作成する際のポイントはこちら

アイデアを積極的に取り入れよう!採用サイトの事例

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ここでは、実際に各社の採用サイトの事例を通して、どのようなアイデアが実行されているのかを見ていきましょう。

新卒採用で参考にしたいサイト

まずは、新卒採用を目的としたサイトの事例を紹介します。

パルコ:写真コンテンツがメイン

ファッションビル「PARCO」を全国に展開する「株式会社パルコ」では、写真をメインにしたサイト展開を行っている点が特徴です。多数のアパレルショップを構えるパルコでは、ビジュアル面でのブランドイメージが特に重要となるため、シンプルかつ洗練された写真を中心にサイトが組まれていることがわかります。

また、ファーストビューで採用コンセプトが明確に提示されているため、ユーザーの興味を引き付けやすく、詳細な情報への自然な誘導に成功しています。

NTTドコモ:採用スケジュールがページ上部に表示されているのがユニーク

「NTTドコモ」の採用サイトでは、ファーストビューに採用スケジュールを掲載しているのが大きな特徴となっています。企業としては自社の魅力を伝えることばかりに意識が向いてしまいがちなところですが、実際に新卒で応募する就活生からすれば、複数の企業との兼ね合いから、採用スケジュールの優先度がとても高くなります。

この採用サイトでは、企業側と応募者の感覚のズレを前提として、応募者に寄り添う形式をとっているのがユニークなポイントといえます。

トゥモローゲート:目を引くキャッチコピー、見やすいデザイン

さまざまな企業ブランディングを手掛ける「株式会社トゥモローゲート」の採用サイトは、真っ黒な背景に「ようこそ、ブラックな企業へ。」という目を引くキャッチコピーが浮き出るように仕込まれた斬新なデザインが特徴です。インパクトのあるフレーズを大々的に取り上げることで、気になったユーザーの引き込みに成功している事例です。

楽天グループ:動画、社員の声などを積極的に取り入れている

「楽天グループ」の新卒採用ページでは、2分弱という短い尺でまとめられた「新卒採用コンセプトムービー」が貼り付けられているのが大きな特徴です。動画内にはオフィスでの日常風景とともに、社員それぞれの手書きによるメッセージが掲載されており、新卒者に対して憧れと親近感をバランスよく届けられる内容となっています。

村田製作所:ページ構成がシンプルでわかりやすい

世界トップクラスの電子部品メーカー「村田製作所」の採用サイトでは、シンプルでわかりやすいページ構成によって、知りたい情報へすぐにたどり着けるように工夫されているのが特徴です。トップページに掲載される情報量をなるべく少なくまとめることで、ユーザーを混乱させずに、適した情報まで誘導できるつくりとなっています。

中途採用で参考にしたいサイト

続いて、中途採用で参考にしたいサイト事例を見ていきましょう。

ヤマト住建:デザインに統一感があり、笑顔の写真が印象的

兵庫を基盤とするハウスメーカー「ヤマト住建」の採用サイトでは、採用動画、会社案内、募集職種一覧、福利厚生といった必要な情報がシンプルなデザインでまとめられています。ハウスメーカーということもあり、ファミリー世帯の笑顔の写真なども使って、親しみやすさを生み出しているのが特徴的です。

良品計画:強く訴えるメッセージとデザイン性

無印良品やMUJIブランドなどを取り扱う「株式会社良品計画」の採用サイトは、ダークな背景に白い字で採用メッセージを記載したインパクトの強いデザインが特徴です。また、「仲間に入ってほしい人材」というページを設け、端的に必要とする人物像を伝えることにも成功しています。

丸紅:社員の声が年代や所属別に絞り込めるので、自分のキャリアに近い先輩社員を見つけられる

大手総合商社「丸紅株式会社」の採用サイトでは、「100のとがった丸。」という社員紹介企画が行われており、年代や所属別に先輩社員を調べられるつくりとなっています。表示方法をテキストと写真の2パターンから任意で選べるのも特徴であり、ユーザーのタイプによって情報収集の方法を変えられる仕組みとなっています。

採用サイトのデザインを考えるときのポイント

採用サイトの事例を生かすためには、一定の判断基準を持ったうえで、自社に取り入れられるものを選定することが大切です。ここでは、採用サイトのデザインをどのような基準で選べばよいかについて見ていきましょう。

求める人材に合わせたデザインを選ぼう

より効果的な採用サイトを作るうえでは、自社が求める人材がどのようなデザインを好むのかを理解することが大切です。応募者のペルソナを決めてから、それに沿った形で採用サイトを作成していくとスムーズに適したデザインを選びやすくなります。

このときに重要となるのが、ペルソナの具体化です。たとえば、単に「新卒の就活生」と設定するよりも希望する就労条件、趣味や休日の過ごし方といった人となりなど、できるだけ細かな人物像を描いておく必要があります。

そして、担当者でペルソナに対する共通認識を持っておけば、デザインに統一感が生まれやすくなります。

自社独自のコンテンツを充実させよう

デザインの面から見れば、採用サイトで用いる写真やイラストなどは、可能な限り自社独自のものを用意するほうがいいでしょう。そのうえで、採用サイトの事例からも明らかなように、社内の雰囲気が伝わるようなコンテンツを導入すると、求職者に対して確かな訴求力が生まれます。

また、求職者の反応を見ながら、コンテンツを入れ替えていくことも大切です。自社サイトはデータの取りやすさや更新のしやすさに強みがあるので、効果が出ない場合には柔軟に変化を生み出していくのがポイントです。

まとめ

スムーズな採用活動を行うためには、自社で採用サイトを作ったほうが、自由度の高さや更新の柔軟性から見たメリットが大きいです。ただ、採用サイトの制作には、通常のサイトとは違った視点や工夫が求められるので、すべてを自社で完結させようとすると負担が大きくなってしまう面はあります。

採用サイト制作支援サービス「iRec(アイレック)」では、採用活動に最適化されたテンプレートをもとに、専門知識がなくても最適な採用サイトを作成できます。自社の採用サイト作成を考えたときには、ぜひ活用を検討してみてください。

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