SNSマーケティングが重要な理由とは?メリットから手法までを解説

公開日:2022-06-20 更新日:2024-01-09 by SEデザイン編集部

目次

SNSマーケティングが重要な理由とは?メリットから手法までを解説近年InstagramやTikTokなどのSNSが若者を中心に流行していることから、SNSで集客やファン獲得などを行うマーケティング戦略を立てる企業が増加しています。

そこで今回は、SNSマーケティングのメリットやプラットフォームの種類、手法などを詳しく解説します。

SNSマーケティングとは

SNSマーケティングとはSNSマーケティングとは、SNSを使ってブランディングや集客などを行い、購買につなげる仕組みを作る活動のことを指します。具体的な内容としては、SNSにおけるアカウント運用や広告配信、キャンペーンの企画・運用などがあります。

SNSマーケティングには、顧客と双方向のコミュニケーションがとれる、SNS特有の拡散力に期待ができる、ファンの獲得につながりやすいなどの特徴があります。さらにSNSはフォローをされたあとは、長期間フォロワーに情報を届けることができるためリピート率も高いです。

一方、炎上などでマイナスイメージが拡散してしまうこともあるため、運用には高いリテラシーを要するといえるでしょう。

企業にSNSマーケティングが重要な理由

なぜ今企業にとってSNSマーケティングが必要なのでしょうか。その理由もう少し掘り下げていきましょう。SNSが重要な理由は主に以下の2つがあります。

  1. スマホの普及拡大
  2. SNS検索の需要増加

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.スマホの普及拡大

SNSマーケティングが重要な理由の1つ目は、スマホやSNSの普及拡大です。

SNSマーケティング1

上記の「スマートフォンの所有状況」によると、2021年9月時点での スマートフォン所有率は86.9%で、増加傾向にあります。また年代別所有率は、10〜20代で約98%、30~50代で9割前後、70代で8割弱です。

次に、SNSの普及率についてのグラフを見ていきましょう。

SNSマーケティング2

(出典元:総務省|年齢階層別ソーシャルネットワーキングサービスの利用状況

総務省の調査によると令和2年のSNS国内利用率は73.8%で、20代では90.4%です。

この2つのグラフからも分かるように、SNSがもたらす影響力は大きく、効果的なSNSマーケティングの実現によって、集客や売上の向上が期待できるといえるでしょう。

2.SNS検索の需要増加

2つ目の理由としては、SNS検索で情報を集めるユーザーが増えたことが挙げられます。SNS検索 とはSNS上で検索をすること、またはハッシュタグ(#)機能を使って検索することです。具体的には、Twitter内で検索をしてリアルな意見や感想を探したり、Instagramのタグ検索で写真を検索したりする方法がその例です。

特にSNS使用頻度の高い若者にとっては馴染みのある検索方法で、Google検索よりも身近なSNSを使って検索することで、よりリアルな情報にアクセスしようとする動きが高まっているといえるでしょう。自然検索流入だけに頼ることは、時代に合わなくなる可能性があります。

SNSマーケティングに使われるプラットフォームの種類

SNSマーケティングに使われるプラットフォームの種類ここからは、SNSマーケティングで使われている以下6つのプラットフォームと、それぞれの特徴について順に見ていきましょう。

  1. LINE
  2. X(旧Twitter)
  3. Facebook
  4. Instagram
  5. YouTube
  6. TikTok

1.LINE

「LINE」は幅広い年齢層から支持を受けており、国内ユーザー数は9,200万人を超えています(2022年3月時点)。

主に連絡ツールとして利用されることが多いLINEですが、企業がビジネスアカウントである「LINE公式アカウント」を作ってユーザーに友達登録してもらうといった使い方も可能です。

事前に友達登録してくれているユーザーに対して、クーポン配布や最新情報などを一斉に情報配信できるため、スピード感のあるプロモーションもできます。

また、約70%のユーザーが毎日利用しているLINEスタンプを活用すると、友だちが使っているLINEスタンプをきっかけに自社の認知を拡大することが可能です。(出典元:

2.X(旧Twitter)

国内ユーザー数約4,500万人(2017年10月時点)を誇る「X(旧Twitter)」は、一つの投稿が140文字以内のテキスト中心のSNSで、リツイートという機能でフォロー外のユーザーにも拡散ができるため拡散力が高い点が特徴といえます。

Xではハッシュタグをつけることで、該当情報を検索したユーザーに直接アプローチすることが可能です。投稿がリツイートされた場合、いわゆる「バズる」といった現象が起きれば一気に認知させることが可能です。

また広告がリツイートされた場合、2次拡散費用なしで拡散もできます。Xを活用したマーケティングでは、流行に応じた即時性のある戦略を立てることが大切です。

一方、過去のツイートはほとんど見られなくなるため、ストック型のツールとしては向いていないといえるでしょう。

3.Facebook

国内ユーザー数約2,600万人(2019年7月時点)を誇る「Facebook」は、実名登録を基本とするSNSです。仕事や学歴などの情報をベースにターゲットを絞ったマーケティングを行うことができるため、ビジネス向けに利用するケースも少なくありません。

世界では最もユーザー数が多いプラットフォームであるため、海外向けのマーケティングに適しているといえるでしょう。一方、日本国内においては若年層のユーザーは比較的少なめで、30〜40代のユーザーが多いといった特徴があります。

4.Instagram

国内ユーザー数3,300万人(2019年3月時点)を誇る「Instagram」の最大の特徴は、画像や動画を中心としたSNSで、視覚的にわかりやすい点です。

特にファッションやコスメなどは世界観やイメージが詳細に伝わりやすいため、Instagramからの検索流入が多くなっています。ハッシュタグでの検索流入や、おすすめ欄に出てくることでの流入、固定ファンへの営業などを通じて大きな集客効果が期待できるでしょう。

企業だけでなく個人でも多くの人がマネタイズに成功しており、固定ファンを獲得できれば利益向上も見込めます。

ただし、取扱商品によってはInstagramでは商品の魅力が伝わりづらい、ターゲット層がマッチしないなど、相性が悪い場合もあるため注意が必要です。

5.YouTube

「YouTube」は、世界中に約20億人(2020年12月時点)のユーザーを抱える動画投稿サイトです。国内ユーザーは6,900万人以上(2021年10月時点)で、幅広い層に利用されています。

YouTubeを使ったマーケティングとしては、自社の商品やサービスを紹介するだけでなく、有名YouTuberに紹介してもらう方法なども有効です。

そのほか、ライブ配信機能や投げ銭システムなどを使った活用方法などもあります。

6.TikTok

TikTokは15秒から1分ほどの動画を投稿できるSNSで、国内ユーザー数は約950万人です(2019年2月時点)。10代~20代の若い世代を中心に利用されています。

TikTokは独自のアルゴリズムによる拡散力が強く、フォロワーの少ないアカウントでも投稿した動画の内容が良ければ多くの人に見てもらえる可能性があります。

特にZ世代向けのマーケティングに向いており、認知を広げそこから商品販売に誘導するなどの戦略を立てられるでしょう。

SNSマーケティングのメリット

次に、SNSマーケティングがもたらす主なメリットについて、以下の順に詳しく見ていきましょう。

  • 認知の拡大
  • 顧客とのコミュニケーション
  • ブランディング
  • 顧客ロイヤルティ向上

認知の拡大

SNSは拡散力が強いため、幅広いユーザーへの認知拡大が見込めます。

たとえば、Twitterで「バズる」と大量にリツイートされます。一言にリツイートと言っても、その拡散力には大きな力があるのです。

具体的に、ある企業のツイートが1万リツイートされたとしましょう。さらに、リツイートをしたユーザー全員のフォロワーが100人だとした場合、1人のリツイートが100人に届く計算になるため、最終的に百万人に拡散されることになるのです。

実際にこれほどスムーズに拡散されることはありませんが、1つのツイートが大きな効果をもたらすことがわかります。

顧客とのコミュニケーション

SNSでは、コメント機能を活用することで顧客と直接コミュニケーションをとることが可能です。そのため、SNSを介してユーザーの生の声をリアルタイムに把握することができます。

従来、アンケート調査やインタビューなどでユーザーの反応を確認する手法が一般的でしたが、SNSマーケティングでは時間やコスト、手間を省きながら調査を行うことが可能です。

また、コメントに返信をすることで固定ファンもつきやすくなるなど、継続的な売り上げにつなげていける点もメリットといえるでしょう。

ブランディング

ブランディングとは、SNSで商品やサービスの販売促進を行うだけではなく、ブランドイメージと世界観を発信することです。

ブランディングによって、競合他社の商品と比べたときに自分と世界観がイメージの近い商品は選ばれやすくなります。

Instagramを活用したブランディングの一例として、以下の「北欧、暮らしの道具店」のアカウントをご紹介します。

SNSマーケティング3-1

(出典元:Instagram|北欧、暮らしの道具店

販売している商品を紹介するだけではなく、商品があることで実現できる未来やワクワクする感情の動きを発信していることがわかります。

このように、ブランディングを活用すると企業の世界観に共感してくれる固定ファンの獲得につなげられるでしょう。

顧客ロイヤルティ向上

顧客ロイヤルティとは、ブランドや商品に対して「信頼」や「愛着」を感じることです。

SNSを通じて企業がユーザーとコミュニケーションを図ることは、商品やサービスに対する愛着や信頼を育てることにつながります。

また顧客ロイヤルティが向上することで、ユーザーによる自発的な情報の発信や拡散も期待できるようになるでしょう。

SNSマーケティングのデメリット

多くのメリットが期待できるSNSマーケティングですが、以下のようなデメリットもあります。

  • 炎上リスク
  • 知識とノウハウが必要
  • 運営の手間がかかる

炎上リスク

SNSアカウントでの不適切な投稿や発言、顧客からのクレームなどが原因で炎上するリスクがあるため、運用には注意が必要です。拡散性が高いというメリットは、リスクの高さにもつながると理解しておく必要があります。

注目を集めようと過激な発言や嘘の投稿はしないなど、明確なルールを決めたうえで運営し、炎上を防ぎましょう。

知識とノウハウが必要

一見簡単そうなSNSマーケティングですが、SNS運用には一定のリテラシーとマーケティングの視点が必要です。やみくもな運用は効果をもたらさないだけでなく、先述のように炎上リスクにつながることもあります。

一方、知識やノウハウがあれば、大企業や有名企業とも肩を並べることができるのが、SNSマーケティングの大きな特徴です。

顧客のニーズを理解したうえで、直接コミュニケーションをとり関係性を深めることで、商品やサービスのファンになる顧客を増やすことができます。

そのため、SNSの運用を専門業者に依頼して効果的なSNSマーケティングを実現している企業も増えつつあります。

運営の手間がかかる

SNSでフォロワーの信頼を獲得するためには定期的に更新する必要があるため、継続的かつ長期的な運営に手間がかかる点はデメリットといえるでしょう。

事前に明確な目的を決めていない場合、手間とコストだけがかかって利益につながらないといった事態になる可能性も考えられます。

そのためSNSマーケティングにおいては、事前に計画を立てたうえで質の高い投稿を継続することが大切です。

SNSマーケティング手法

SNSマーケティング手法次に、SNSマーケティングの手法を4つ具体的に解説します。

  • アカウント運用
  • 広告出稿
  • キャンペーン
  • インフルエンサーマーケティング

アカウント運用

SNSは、誰でも無料で始めることができ拡散性も高いことが特徴です。コストをかけずに高い効果を得たいという方はSNSマーケティングの活用を検討してみましょう。

ただし、炎上のリスクもあるため投稿内容に注意しながら運用を進めることが重要です。

TwitterやInstagramなどでは、ビジネス用アカウントを作ることでデータ分析を行うこともできるため、必要に応じて活用するとよいでしょう。

広告出稿

SNSでは、通常のアカウント運用だけではなく広告出稿を活用する方法もあります。

広告の費用対効果を高めるためには、ターゲットを細かく設定したり、キーワードを設定したりと、広告出稿の基礎知識を得たうえで運用することが重要です。

キャンペーン

SNSアカウントのフォローやリツイートなどをしてくれたユーザーに対して、プレゼントなどを送るなどのキャンペーンを企画・運用することもできます。

具体的には、「フォローとリツイートをしてくれたら〇〇をプレゼント」などのキャンペーンを行う手法です。

「無料」や「プレゼント」は拡散性が高いため、短期的に大きな効果を見込めます。

ただし、キャンペーンで人を集めても信頼される商品やサービスがなければ無駄な出費になってしまうので注意が必要です。

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングは、多くのフォロワーを抱えるインフルエンサーに商品やサービスをPRしてもらうSNSマーケティング手法です。

具体的な方法としては、商品を提供するギフティングやコラボなどがあります。

インフルエンサーにYouTubeやInstagramで紹介してもらうことで、インフルエンサーのファンに情報を届けることが可能です。インフルエンサーが投稿した内容に興味を持ってもらうことで、商品やサービスの認知拡大やファン獲得などが期待できます。

ただし、インフルエンサーと商品・サービスの親和性が低い場合、拡散効果も低くなるため、インフルエンサーの選定は慎重に行いましょう。

まとめ

今回は、企業にとってSNSマーケティングが重要な理由、メリットや手法などを解説しました。

昨今のSNS利用者は全体の70%以上で、SNSによる情報検索も増加していることからも分かるように、SNSマーケティングはこれからのマーケティング戦略に欠かせない手法です。

商品やサービス、目的に適したプラットフォームや手法を選んで、効果的にSNSを運用していきましょう。


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