ChatGPTプラグインの導入方法や使い方、おすすめプラグインを解説

公開日:2023-11-10 更新日:2024-02-26 by SEデザイン編集部

目次

ChatGPTのプラグインとは、ChatGPTをより幅広く活用するために利用できるツールを指します。ChatGPTを業務で利用している企業担当者のなかには、「業務効率化に役立つChatGPTのプラグインを知りたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、ChatGPTのおすすめのプラグインや導入方法、使い方、メリット、注意点などを解説します。

 

ChatGPTのプラグインとは?

ChatGPTのプラグインとは、ChatGPTをより幅広く活用するためのツールです。プラグインを活用することで、外部サービスと連携して最新ニュースを取り込んだり、商品・サービスを予約・注文したりできるようになります。

ChatGPTで使えるプラグインにはさまざまなものがあり、たとえばExpediaや食べログ、Slack、Shopifyなどが挙げられます。

ChatGPTプラグインの導入方法と使い方

続いて、ChatGPTプラグインの導入方法と使い方について解説します。

ChatGPTプラグインの導入方法

ChatGPTプラグインを利用するには、ChatGPTの有料版サービスであるChatGPT Plusをはじめとする有料版の契約が必要です。ChatGPT Plusの登録方法については、以下の関連記事も併せてご確認ください。

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ChatGPT Plusとは?無料版との違いやメリット、注意点を解説

ChatGPT Plusを契約したうえで、画面左下の「・・・」より「Settings」を選択し、「Beta features」内にある「Plugins」のトグルボタンをONにします。ChatGPT画面上で「GPT-4」モードにした後に表示されるBeta版のマークが付いた「Plugins」を選択 します。
ChatGPT PlusからPluginを選択する画面「Plugins」をクリックすると、初期状態としてモード表示の下に「No plugins enabled」と表示されます。この表示をクリックして「Plugin store」をクリックすると、ChatGPTで使えるプラグインの一覧が表示されるので希望のプラグインを選択して導入しましょう。
Plugin storeの画面

ChatGPTプラグインの使い方

プラグインを導入した後は、ChatGPTの画面上に対象のプラグインのマークが表示されます。プラグインは同時に3種類まで利用でき、複数のプラグインにチェックマークを入れておけば基本的には自動で利用可能です。

ただし、場合によってはプラグインが正しく動作しない可能性があるため、プロンプト(指示文)を入力する際に「プラグインを利用して回答をお願いします。」のように明記するとよいでしょう。

また、プラグインによっては事前にログイン設定やアカウント認証が必要な場合があるため、対応を求められた際は指示に従 って対応します。

おすすめのChatGPTプラグイン6選

ここでは、おすすめのChatGPTプラグインとして、以下の6つのプラグインを紹介します。

  • WebPilot
  • Prompt Perfect
  • SEO.app
  • Link Reader
  • VideoInsights.io
  • Diagrams:Show Me

WebPilot

Web Pilot

WebPilotは、指定したURLの内容を基にChatGPTが回答を作成できるプラグインです。たとえば、専門的なWebサイトなどを指定することで、ChatGPTが専門分野のデータ学習を十分に行っていなくても専門的な情報を踏まえた回答ができるようになります。

ChatGPTがアクセスしてテキストを読み取れるURL先であれば、必ずしもWebサイトである必要はなく、PDFやXMLファイル、テキストファイルなども指定可能です。WebPilotは、指定したURLへのアクセスを行うプラグインのなかでも、 処理速度が比較的速い点が特徴といえます。

Prompt Perfect

Prompt Perfect

Prompt Perfectは、ChatGPTに入力するプロンプトの精度を高められるプラグインです。プロンプトの最後に「perfect」と入力することで、プロンプトの内容に基づいてプラグインが詳細な情報を追加・補足し、ChatGPTへ指示してくれます。

細かい情報や条件を指定したプロンプトの作成が苦手な担当者でも、Prompt Perfectを利用することでよりよい回答を得られるでしょう 。

SEO.app

SEO.app

SEO.appは、SEO対策をサポートするためのChatGPTプラグインであり、指定したWebページのSEOスコアリングやキーワード提案などを行えます。たとえば既存のブログ記事のURLをChatGPTに入力することで、SEOスコア向上に向けた改善案を提示してもらうなどの使い方ができます。

また、ChatGPTにSEOを意識した記事の自動作成を行ってもらうことも可能です。

Link Reader

Link Reader

Link Readerは、WebページやWord、PDF、PowerPointといったさまざまな形式のURLを読み込み、要約や翻訳ができるプラグインです。たとえば、ChatGPTに「以下のURLの内容を要約してください。」というプロンプトとともに指定のURLを貼って指示することで、URLに記載された内容の要約を行えます。

仕事でさまざまな 文書を読んで理解する機会が多い方などにとっては、業務効率化に役立つプラグインといえるでしょう。

VideoInsights.io

VideoInsights.io

VideoInsights.ioは、YouTube動画の内容を読み込み、要約文を作成できるプラグインです。要約したいYouTube動画のURLをChatGPTに入力して指示することで、動画の内容の要約文が自動で作成されます。

VideoInsights.ioを活用すれば、YouTube動画の内容をブログ記事やSNSでの情報発信などに効率的に横展開できるため、メディア運営の強化にもつながるでしょう。ただし、長時間の動画には適用できないため注意が必要です。

Diagrams:Show Me

Diagrams Show Me

Diagrams:Show Meは、ChatGPT上でさまざまな形式の図式化を行えるプラグインです。たとえば、マインドマップやヒストグラム、アクティビティ図などの多種多様な表現ができます。

図式化を行いたい文章と希望の形式をChatGPTに指示するだけで図表を出力できるため、資料に載せるチャートの作成などに役立つでしょう。

ChatGPTプラグインのメリット

ChatGPTプラグインのメリット

ChatGPTプラグインを利用することで、以下のようなメリットを享受できます。

  • ChatGPT活用の幅が広がる
  • Webページへのアクセスが可能になる
  • 簡単にプラグインの追加・削除ができる
  • プログラミング作業の効率化につながる

ChatGPTの活用の幅が広がる

ChatGPTプラグインを使うことで、ChatGPT単体では実現できないような活用も可能です。たとえば、ChatGPT上で飲食店の店舗検索や航空券の予約、社内文書の参照といったアクションを取れるようになります。

プラグインにはさまざまな種類が用意されているため、ユーザーの用途に応じてChatGPTを好きなようにカスタマイズすることが可能です。また、プラグインは今後もさらに追加されていく見込み であり、現在ではできないような使い方も将来的にはできるようになる可能性があるでしょう。

Webページへのアクセスが可能になる

ChatGPTプラグインの利用により、Webページへのアクセスが可能になります。それにより、インターネット上にある最新情報の参照や、特定のWebページにあるコンテンツを基にした回答作成などができます。

ChatGPTに搭載されている「GPT-3.5」や「GPT-4」は、2021年9月までのデータのみの学習ですが(公式からの発表はないものの、GPT-4の学習が2022年1月まで延長されたという情報もあります)、プラグインを活用すれば直近の経済ニュースや時事ネタなども反映可能です。

Webページへのアクセス自体は、Webブラウジング機能などほかの方法でも実現できますが、プラグインを利用したほうがスムーズに処理を進められる場合もあるでしょう。

簡単にプラグインの追加・削除ができる

ChatGPTプラグインは、簡単に追加・削除ができる点もメリットです。新たにプラグインを追加したい際は、Plugin store上で希望のプラグインをインストールすればすぐに利用できます。プラグインはChatGPTのチャットモードにすぐに適用できるため、プラグインごとの特殊なプロンプトや記号の指示なども不要です。

また、プラグインを削除したい際は、Plugin storeから「アンインストール」を押すだけで簡単に削除できます。

プログラミング作業の効率化につながる

ChatGPTプラグインの利用により、プログラミング作業の効率化も期待できます。プログラムコードの作成自体はChatGPTだけでも可能であるものの、作成したコードの実行まではChatGPT単体ではできません。

一方、プラグインを導入すれば作成したコードの実行までChatGPT上でできるようになるため、コードの転記作業などが省けてプログラミングの作業効率が高まるでしょう。

ChatGPTプラグインのデメリット・注意点

ChatGPTプラグインのデメリット・注意点

ChatGPTプラグインには前述のようなメリットがある一方、デメリット・注意点も存在します。おもなデメリット・注意点は以下のとおりです。

  • 無料版のChatGPTでは利用できない
  • Webブラウジング機能との併用はできない
  • プラグインの品質は保証されていない
  • バージョン変更により利用できなくなる可能性がある

無料版のChatGPTでは利用できない

ChatGPTプラグインは、ChatGPT Plusにのみ開放されている機能であり、無料版のChatGPTでは利用できません。ChatGPT Plusは月額20ドルの有料サービスであるため、ChatGPTプラグインを利用する場合は費用負担が生じます。

ChatGPT Plusには無料トライアル期間などはないため、ChatGPTプラグインを利用したいユーザーは、その利便性を直接確認できていない状態で有料サービスへの契約を判断することになります。

Webブラウジング機能との併用はできない

ChatGPTプラグインは、Webブラウジング機能との併用はできません。プラグインを利用する際は、外部のAPIと通信しているため、システムパフォーマンスの低下防止からWebブラウジング機能との同時利用は不可となっています。

従って 、ChatGPT PlusでWebブラウジング機能を普段から利用しているユーザーにとっては、プラグイン利用時は不便に感じるかもしれません。

プラグインの品質は保証されていない

ChatGPTのプラグインは、OpenAIではない第三者の開発元が自由に作成・提供しているものであり、プラグインの品質や動作が保証されていない点には注意が必要です。プラグインを正しくインストールできなかったり、インストールしても正常に動作しなかったりするケースも考えられます。

加えて、万が一プラグインに悪意のあるコードなどが含まれていた場合、ユーザーの個人情報やWeb閲覧情報などが不正に盗み取られる恐れもあります。プラグインを利用する際は、開発元の情報や他者の評価なども参考にしながら、信頼できるプラグインに絞って利用することが重要です。

バージョン変更により利用できなくなる可能性がある

ChatGPT自体やプラグインがバージョン変更されることで、ChatGPTとプラグインの互換性に不備が生じ、これまでのような利用ができなくなる可能性があります。

また、プラグインの開発者が途中でサポートやバージョンアップへの対応を終了する可能性もあるため、永続的にプラグインを利用できるとは限らない点に注意が必要です。

特定のプラグインの継続利用を前提とした業務運用を行っている場合などは、突然のプラグイン終了によって業務影響が生じるリスクがあることを認識しておきましょう。

まとめ:ChatGPTプラグインでChatGPTを使いこなそう

ChatGPTのプラグインを導入することで、Webページへのアクセスや動画内容の要約など、ChatGPTをより幅広く活用することが可能です。一方、プラグインの利用にあたってはChatGPT Plusの契約が必要である点、プラグインの品質・動作が保証されていない点には注意が必要です。

プラグインは簡単に追加・削除ができるため、さまざまなプラグインを試しながら自社の業務に合ったものを見つけていきましょう。

AI技術はこれからさらに発展していくと予測されているので、早い段階で基本的な活用方法を取り入れておくことが大切です。SEデザインでは、IT分野におけるBtoBマーケティング&セールス支援を行っており、35年以上の実績がございます。業務の効率化や顧客へのアプローチでお困りの際は、お気軽にSEデザインへご相談ください。

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