ホームページやブログのアクセス数を増やすために記事を書いたものの、思ったほどアクセス数が伸びない、ということはありませんか?内容には自信があるのになかなか読んでもらえないという状況は、ブログやオウンドメディアを運営している多くの方が経験していることです。
誰もが情報を発信できるようになった現代では、ネット上には膨大な量のコンテンツが溢れています。その中で自分のブログを読んでもらうためには、ただ記事を書くだけでは不十分なのです。アクセスを増やすには記事の量を増やしたり、文字数を増やしたり、キーワードを決めたりと、様々なSEO対策が欠かせません。
労力と時間はかかりますが、SEO対策をコツコツと着実に行うことで、あなたのブログが検索結果のトップに表示されることも夢ではありません。今回は、低コストで実践できる最も重要なSEO対策を紹介します。
キーワードを意識する
検索ボリュームの多いキーワードを選ぶ
まずは、より多く検索されているキーワードを盛り込んで記事を作成してみましょう。記事中に検索されやすいキーワードを多用することで、ブログ記事が検索に引っかかりやすくなります。
キーワードの検索ボリュームを調べるにはGoogle Adsの「キーワードプランナー」を使います。キーワードプランナーは、Googleのアカウントを持っていれば無料で使うことができます。
[Google Ads] https://ads.google.com/intl/ja_JP/home/
また、Google Trendsを使えば、キーワードの人気度や、そのキーワードに付随する別のキーワードや地域別のトレンドを知ることができます。人気のキーワードがどのような文脈で話題を呼んでいるのかを把握することで、的確な内容の記事を作成しましょう。
[Google Trends] https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP
ロングテールキーワードを狙う
一方で、人気のキーワードは競合が多く、検索結果の順位を巡って競争が激しくなっています。その解決策として、ロングテールキーワードや検索ボリュームの少ないキーワードを狙います。「ロングテールキーワード」とはキーワードを3ワード以上組み合わせることを指します。例えば、「ブログ 上位表示 SEO」や、「映画 ホラー 面白い」など、同時に検索されやすいキーワードを複数選び、記事中に登場させます。
ロングテールキーワードを狙うことで、競合を減らし、検索の上位表示を狙うことができます。ただし、ロングテールキーワードの中にも、競合が多かったり、極端に検索数が少なかったりする場合があるので、「キーワードプランナー」で検索ボリュームをチェックしましょう。
競合が少ないロングテールキーワードをうまく活用できれば、検索結果で上位表示を狙いやすくなります。キーワードを絞り込むためユーザーのニーズに合わせた記事も書きやすくなるでしょう。
ロングテールキーワードのアイディアが思い浮かばないときは、「関連キーワード取得ツール」を使うとよいでしょう。このツールは、キーワードがどんな言葉とセットになって検索されているかを知ることができる無料ツールです。キーワードを入れるとセットになる言葉が表示されます。「この内容なら書けるな」というセットを見つけたら、「キーワードプランナー」で検索ボリュームを調べ、検索上位が狙えるかどうかをチェックしましょう。このように複数のツールを駆使して戦略を立てて行くことが、SEO対策のポイントです。
[関連キーワード取得ツール] http://www.related-keywords.com/
タイトルにキーワードを入れ込む
ブログ記事の内容と同程度に重要なのが、各記事のタイトルです。タイトルには、記事中のキーワードを入れるようにします。例えば「ブログ 上位表示 SEO」をキーワードにして記事を作成した場合、「ブログを検索で上位表示させるSEO戦略」など、タイトルだけでキーワードが分かるように設定します。これを意識していれば、自然とブログの内容とリンクしたタイトルになるはずです。
また、タイトルではページの内容をわかりやすく表現する必要があります。ユーザーの大半はタイトルだけで記事を読むか読まないないかを判断します。内容が瞬時にわかるタイトルであれば、ユーザーが記事をクリックする可能性も高くなります。タイトルの決定は毎回キーワードを入れながら、内容が分かりやすいタイトルをつける癖をつけていきましょう。
リンクを意識する
内部リンクを設置する
ウェブサイト内に十分な量のコンテンツがある場合、ブログの記事の内容が関連するコンテンツへの内部リンクを張りましょう。ブログを読んで「もっと知りたい」と興味を持ってくれたユーザーに、リンク先のページが読まれやすくなります。リンク先のコンテンツの質が高ければ、さらにウェブサイトが評価される好循環が生まれます。
また、内部リンクはアンカーテキストで設置しましょう。アンカーテキストとは、特定の文章にリンクを貼ることを言います。アンカーテキストの文言は、リンク先の内容と一致していることが大前提です。リンク先の内容が期待していたものでなければユーザーの離脱率が高くなってしまいます。
外部リンク/被リンクを意識する
異なるドメインのウェブサイトから、自身/自社のウェブサイトにリンクが張られることを「外部リンク/被リンク」と言います。被リンクが多ければ、検索エンジンの評価が上がります。ただし、後述のように外部リンクには悪い例もあるため、注意しましょう。
被リンクを増やすポイントは、何よりも他サイトで紹介される質の高いオリジナルの記事を作成することです。また、被リンクを増やすためには、タイトルでミスリードを誘うような施策は避けるべきでしょう。一時のアクセスを稼ぐことよりも、他サイトで紹介してもらえるような記事を作ることが重要です。また、TwitterなどのSNSにリンクを張られた場合は被リンクとしてカウントされないということも頭に入れておきましょう。
サイト作りで注意するポイント
ドメインの決め方を工夫する
もし既にウェブサイトを持っていて、そのウェブサイトに関連するブログを始める場合は、サブドメインではなくサブディレクトリでブログを運用した方がよいでしょう。
各ドメインの例
- メインドメイン abc-xyz.co.jp
- サブディレクトリ abc-xyz.co.jp/blog
- サブドメイン blog.abc-xyz.co.jp
サブドメインはメインドメインとは全く別物のドメインと認識され、SEO的には本体のサイトから切り離されてゼロからのスタートになります。サブディレクトリでは、ブログを作成すればメインドメインの一部と認識され、SEOの恩恵を相互に受けることができます。
ドメインの関係を図で表すと下図のようになります。
記事の品質を担保すること
SEO対策の最も有効な手立ての一つとして挙げられる「記事の質」については、いくつかの定義が存在しています。Googleが提供するウェブツールのSearch Consoleでは、良質なコンテンツの定義の一つとして、「興味深く有益なサイトにする」ことを挙げています。
ブログを読んだユーザーが興味深いと感じ、その内容を実際に生活に役立てることで、被リンクやSNSでの拡散、口コミでの伝播など、様々な形でウェブサイトの評価を高めていきます。読者のニーズを把握しつつ、有益な情報を発信することを心がけましょう。
記事の品質を高めていく施策の詳細は、Search Consoleの「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」でも確認できます。
コンテンツの長さに気を配る
一つのコンテンツの長さは、2,000文字以上の長文が良いとされています。ただし、ただ長文を書くだけでは効果はありません。前述の通り、最も大事なのは内容の質です。記事が専門的な内容であれば、自ずと長文になるはずです。字数稼ぎをするのではなく、専門性や独自性を高めていくことで長い文章を作り出しましょう。
定期的な更新
定期的にブログを更新することも大切なSEO対策です。新しいコンテンツがどんどん登場すればSNSでもアピールでき、ユーザーが習慣的にサイトを訪れるようになります。しかし、毎日新しい記事を更新しても、記事の質が低ければ効果はありません。やはり大切なのは、質の高い記事を更新し続けることです。
記事のインデックス化
ウェブサイトの記事は、インデックスされるまで検索結果に反映されません。インデックスとは、ウェブページのデータが検索エンジンのデータベースに格納されることを指します。インデックスは、クローラーと呼ばれる巡回プログラムが行なっているため、インデックスされるには数時間~数週間の時間を要します。公開したコンテンツをすぐにインデックスさせたい場合は、「Google Search Console」からインデックス登録を申請することもできます。
ディスクリプションを設定する
ディスクリプションの設定は、直接的なSEO対策ではありませんが、広い意味ではSEOの評価を向上させる要因になります。ディスクリプションとは、検索結果の画面で各ページのタイトルとURLの下に表示される各ページの説明文です。
このディスクリプションに記事の内容を要約したり、アイキャッチになる文言を追加したりすることで、ユーザーが検索結果からサイトに訪れやすくなります。結果的に検索流入が増え、SEO上の評価が向上するということです。
ディスクリプションの文章を作るポイントは、タイトルと同様、記事内のキーワードを入れ込むことです。
ディスクリプションに検索キーワードを入れると、検索結果のページでデイスクリプション内のキーワードが太字で表示されるので効果的です。またディスクリプションの内容には、「意外と知られていないSEO対策のポイントを厳選してご紹介」など、続きを読んで詳細を知りたくなるような文言を選びましょう。なお、スマートフォンユーザーをターゲットにしている場合、スマホの検索結果画面ではディスクリプションが90文字までしか表示されないということも頭に入れておきましょう。
コンテンツの管理
新しくコンテンツを作るだけでなく、今あるサイトやブログを管理することも大事なSEO対策です。全くアクセスがない記事や、内容が重複している記事は、以下のどちらかの対処をしてください。
- 記事のリライト・統合を行う
- 記事のノーインデックス化または削除
2よりも手間はかかりますが、①を優先的に行いましょう。既に存在している記事の内容を書き換える、または内容を追加することでSEOの評価が上昇する可能性があります。アイデア自体には自信があったものの、思っていたようにアクセス数が増えなかったという記事は、キーワードを増やす、内容を改善するなどのSEO対策を施してみましょう。
SEOの評価が低い記事は、存在しているだけでウェブサイト全体のSEO評価を下げることになります。記事の修正が難しい、既に古い内容になってしまったという場合は、②のノーインデックス化または記事の削除を行いましょう。
ノーインデックス化は、検索エンジンからそのページを見えなくなるようにすることで、その記事を消してしまうには惜しい、将来的にリライトしたいという場合には、ノーインデックス化を選びましょう。
SEOに関しては、以下の記事も参考にしてみてください。
避けるべきこと
ページの表示速度を低下させない
ページの表示速度に10秒を要する記事は、1秒で表示される記事に比べて、ユーザーが直帰する確率が123%になっています。記事やウェブサイトを充実させようと、動画やプラグインなどを追加し続けると、結果的にページが重くなりユーザーにとっては不便なサイトになってしまいます。「足し算」だけでなく、全体のバランスを考えることも重要です。
Googleの「PageSpeed Insights」を使えば、ウェブサイトの表示速度を知ることができます。また、「改善できる項目」も示してくれるため、表示速度を下げている原因に対策を打つことができます。
コピーコンテンツを作成しない
記事の内容で避けるべきポイントは、コピーコンテンツの作成です。コピーコンテンツとは、コンテンツの内容が既に存在している他サイトの内容と全く同じか、もしくはかなり似ているコンテンツのことを指します。当然のことですが、いわゆる「コピペ」で記事を作っても評価は下がるだけということです。
コピーコンテンツには、外部サイトからの転用に限らず、自分で運営するウェブサイトの他ページからコピペすることも含まれます。似たテーマの記事だからといって、過去に書いた内容を焼き回ししてしまうと、SEOの評価を下げることに繋がります。過去記事と同じテーマの内容を扱うときも、面倒臭がらずにオリジナルの文章を書くことを心がけましょう。
ブラックハットSEOに手を出さない
検索エンジンのガイドラインに従わず、不正にSEOの評価を上げようとする行為をブラックハットSEOと呼びます。かつて横行していたブラックハットSEOの一つが、外部リンクの購入です。外部のウェブサイトに金銭を支払って自身のサイトへのリンクを張ってもらう行為で、関連性のない過剰な相互リンクもNG行為に数えられます。これらはGoogleのガイドラインで禁止されており、「不自然なリンク」に対してはSEO評価にペナルティが加えられます。その他にも、ガイドラインで禁止されている行為は全てチェックしておきましょう。
[ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)]
SEO対策・5つの基本ステップ
以上の15のチェックリストと共に、以下のSEO対策の5つの基本ステップも押さえておきましょう。
- ステップ1:ペルソナの課題を探る
- ステップ2:課題からSEOのキーワードを選定する
- ステップ3:キーワードをコンテンツに最適な形で反映する
- ステップ4:モバイルデバイスに最適化、https対応、高速化対応する
- ステップ5:チューニングする
これらの5つのステップは、以下の記事で詳細をご紹介しています。
まとめ
上記の内容をまとめると、以下のようになります。
SEOの基本ステップ
ステップ1:ペルソナの課題を探るステップ2:課題からSEOのキーワードを選定する
ステップ3:キーワードをコンテンツに最適な形で反映する
ステップ4:モバイルデバイスに最適化、https対応、高速化対応する
ステップ5:チューニングする
キーワードを意識する
・検索ボリュームの多いキーワードを選ぶこと・ロングテールキーワードを狙う
・タイトルにキーワードを入れ込む
リンクを意識する
・内部リンクを設置する・外部リンク/被リンクを意識する
サイトづくりで注意するポイント
・ドメインの決め方
・記事の品質を担保すること
・コンテンツの長さに気を配る
・定期的な更新
・記事のインデックス化
・ディスクリプションを設定する
・コンテンツの管理
避けるべきこと
・ページの表示速度を低下させない
・コピーコンテンツを作成しない
・ブラックハットSEOに手を出さない
上記のチェックリストを見れば分かるように、SEO対策の王道はウェブサイトとコンテンツをユーザー目線で読みやすく、興味深く、有意義なものにしていくことです。記事のクオリティ確保とともに、ページの表示速度改善といったテクニカルな対策も怠らずに取り組むことで、ウェブサイトの評価は上がっていきます。
SEO対策のために取り組むべき項目はたくさんあります。裏を返せば、今はウェブサイトの評価が思うように上がっていないとしても、コツコツとチェックリストの内容をクリアしていくことでアクセス数が劇的に上昇する可能性があるのです。諦めずに、腰を据えてSEOに取り組んでみましょう。
SEデザインでは、SEO記事制作やオウンドメディアの構築をはじめとしたコンテンツマーケティング支援を行っており、出版業で培ってきた編集力・企画力が強みです。集客やリード育成にお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。
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