関西を拠点に、全国500社超のAWS運用を最適化──ターン・アンド・フロンティアが目指す、100年後も寄り添い続けるITパートナーの姿

更新日:2025-11-13 公開日:2025-11-13 by SEデザイン編集部

目次

 本記事では、AWSパートナーの選定をお考えの方に向けて、「AWSパートナーの選び方とおすすめ企業一覧」で取り上げた企業の実際の取り組みを個別にご紹介します。今回は、株式会社ターン・アンド・フロンティアについてお伝えします。 

ターン・アンド・フロンティアは、関西を拠点に全国対応しているクラウドインテグレーション企業です。主な支援領域は、 AWS導入をワンストップで支援する『cloud link』と、導入後の運用監視を中心とするMSP(マネージドサービスプロバイダー)、および運用コストの最適化支援です。具体的には、24時間365日の一次対応、高度なセキュリティ監視や有事のインシデント対応、コスト最適化のレビュー、既存環境を活かした移行・改善支援などを提供しています。

「持てるすべての力を、関わる人の『発展』のために。」という理念のもと、要件定義・設計・構築・移行から運用・改善まで一貫して伴走し、お客様が本来注力すべきコア業務に集中できる環境づくりを支援します。

※本記事は、2025年10月に実施した、株式会社ターン・アンド・フロンティアのご担当者様へのヒアリング内容をもとに作成しています。

 

関西発のAWSパイオニア、ターン・アンド・フロンティアの歩み

株式会社ターン・アンド・フロンティアは、関西を拠点に全国の企業を支援しているクラウドインテグレーション企業です。AWSを事業の中核に据え、設計・構築・移行から運用・最適化まで一気通貫で提供し、これまでに累計500社超のクラウド活用を後押ししてきました。

同社がAWS支援に踏み出したのは2011年です。国内でクラウド活用がまだ一般的でなかった2011年当時、「ITインフラは所有から利用へ移行する」と確信し、関西の企業の中ではいち早くAWSパートナー認定を取得しました。現在は「AWS アドバンストティア サービスパートナー」として認定されています。

“今の環境”から始められる、2つのAWS運用最適化サービス

ターン・アンド・フロンティアのAWS運用最適化サービスは、大きく分けてこれから導入を検討されている企業向けのオールインワンパッケージ「cloud link for AWS」と、すでに導入済みの企業向け「運用監視サービス(MSP)」の2つがあります。以下で、その2つのサービスをご紹介します。

cloud link for AWS

これからAWSを始める企業様向けに、初期費用0円で提供するオールインワンパッケージです。アカウント発行、基本設計・構築、セキュリティの初期設定、運用保守までをワンストップでご提供しています。

設計と実装を同じチームが担当するため、引き継ぎによるロスが少なく、本番稼働までスムーズに進められます。導入段階で監視基盤や連絡フローを整えることで、稼働後の一次対応も速く、立ち上げ直後の不安定さを抑えやすくなります。

aws-Turn-and-Frontier_img1
 出典:ターン・アンド・フロンティア | AWS導入支援 

運用監視サービス(MSP

すでにAWSをご利用中の企業様向けの運用支援です。監視、障害一次対応、問い合わせ対応、定期レポート、コスト最適化提案を必要な分だけ組み合わせてご提供します。

既存の体制やベンダーと役割分担がしやすく、運用品質を維持しながら、必要最低限の範囲から“小さく始める”ことができます。たとえば監視のみや障害対応のみなど、最小限の範囲から開始して効果を確認しながら、段階的に導入範囲を広げていくことが可能です。

aws-Turn-and-Frontier_img2出典:ターン・アンド・フロンティア | AWS導入支援 

また両サービスの利用企業は、同社が提供するAWS運用専用ダッシュボードを利用できます。
必要のない機能や情報を省いたシンプルな画面が特徴で、サーバーの状態確認やバックアップ取得、仕様書や一覧の印刷がいつでも可能です。

柔軟な対応力と「予防」から「復旧」まで見据えたセキュリティがターン・アンド・フロンティアの強み

ターン・アンド・フロンティアが選ばれる理由は、導入状況に合わせて“無理なく始められ、確実に運用最適化を実現できる”仕組みにあります。既存アカウントや現在の体制を活かしてスモールスタートも可能です。
セキュリティとコストの最適化を両立した運用設計、資格を持つエンジニアの高い実装力、さらに可視化から改善まで一貫してサービスを提供できる点が強みです。

柔軟に始められる設計

既存のAWSアカウントをそのまま活用し、監視のみ・障害対応のみ・最適化のみといった部分委託から着手できます。
大規模な再設計や移行に踏み切らずとも、現在の運用フローを維持しながら改善に取り組めるため、社内稟議や手戻りの負担も抑えられます。特に導入から1〜3年で運用課題が顕在化してきた企業におすすめです。

24時間365日の運用体制と初動の速さ

監視と障害対応は、当社のエンジニアが直接一次対応を行う24時間365日の有人体制です。オペレーターを介さないため、状況説明のタイムラグが発生せず、初動対応のスピードが格段に速いのが特徴です。
これにより、復旧までのリードタイム短縮が期待できます。実際に顧客からは「レスポンスが早い」との評価が多く寄せられています。

「予防」と「有事対応」を両立するセキュリティ運用

AWSのベストプラクティスに基づく初期設計やガードレール設定に加え、平時からの「予防」にも注力しています。
高度なセキュリティ知識を持つグループ会社と連携し、オンプレミスからクラウド、アプリケーションレイヤーまでを対象とした脆弱性診断や、攻撃者の偵察活動を想定したリスク調査も実施可能です。

万が一、インシデント発生した場合(有事)には、24時間365日の監視体制による迅速な検知・対処に加え、同グループ会社によるフォレンジック調査や根本原因の特定、復旧支援まで一貫した対応が可能。
AWS運用の最適化と、ランサムウェアなどの深刻なサイバー攻撃対策を同時に実現するこの運用設計こそが、ターンアンド・フロンティアの強みです。

専門性の高い人材による高い実装力

AWS専任の少数精鋭チームが、プリセールスから構築、運用・保守までを一貫して担当します。
エンジニアは全員がAWS認定資格を保有しており、上位資格(Solutions Architect – Professional)を持つエンジニアが約70%を占めます。さらに、すべてのAWS認定資格を取得し「Japan All AWS Certifications Engineers」に選出されたメンバーも在籍しています。
組織としては「AWS アドバンストティア サービスパートナー」に認定されており、一定の実績と体制が公的に評価されています。

事例から見る、ターン・アンド・フロンティアの“伴走支援”

ターン・アンド・フロンティアは、導入から運用までを同一チームで伴走し、現場と対話しながら“使える運用”へ仕上げます。ここでは、その強みが表れた実例を要点でご紹介します。

理美容機器メーカー|新サービスの基盤をAWSで内製開発と連携して推進

国内トップシェアの理美容機器メーカーが、IoTとAIを活用した新サービスを展開するにあたり、サーバーレスを含むAWS基盤の構築と運用を同社に委託しました。開発会社と連携しつつ、初期のインフラ立ち上げ、コンサルティング、運用監視まで一気通貫で対応しています。

選定理由は、小回りの利く対応、コンサルティング力、開発会社との連携力、サーバーレス運用の実装力、運用まで含めたコスト優位という5点でした。
立ち上げ初期は週次で構成とパラメータを詰め、監視はまず“最大”で開始し、稼働状況に合わせて不要箇所を対話でスリム化。社内のプロジェクト管理ツールと同社のSlackをAPI連携し、運用・監視の実務負荷を削減しました。

その結果、インフラのトラブルはほとんど発生せず、費用も計画内に収まりました。発注者からは「伴走してもらっている安心感があった」との評価もあり、サーバーレス環境の選択肢が限られる中でも、ニーズに合わせて提案を柔軟に作り込む姿勢が、同社の強みを支えています。

支援事例詳細はこちら

BtoC会員制サービス|情報漏えい対応の緊急支援と再発防止

情報漏えいの可能性と調査依頼の相談をいただき、直ちにセキュリティインシデント対応を専門とするグループ会社と連携して対応。最大約90万人に影響が及ぶ可能性がありましたが、迅速な初動対応と役割分担により、最終的な影響は約50名にとどまりました。

アプリケーション層はシステム会社と分担し、ターン・アンド・フロンティアはAWS範囲の緊急対処と設定見直し(復旧)を担当、グループ会社がフォレンジック調査や影響範囲の特定(原因究明)を担当するなど、緊密な連携を行いました。

家電小売|電子帳票システム統合と運用最適化を“営業時間稼働”設計で実現

全国展開の家電小売企業に対し、分散していた電子帳票システムをAWSへ統合し、cloud linkの初期構築・運用に加え、請求代行も組み合わせて支援しました。クラウド移行の障壁となっていたコストに対しては、システムを業務時間のみ稼働する設計に見直したことで、試算上約40%のコスト削減を実現しています。
あわせて、プライベート接続やVPN、責任分担の明文化など、クラウド固有リスクの回避策を整理し、社内合意の獲得を後押ししました。

導入後は運用監視を委託し、専用ダッシュボードで状況・レポート確認を容易化。サーバー調達リードタイムの短縮やスケーラビリティの確保により、開発期間の圧縮と安定稼働を両立しています。

支援事例詳細はこちら

これらの事例に共通するのは、ターン・アンド・フロンティアが導入から運用、そして有事のセキュリティ対応までを一貫して支援しつつ、既存体制を活かしたスモールスタートと段階拡張を実現している点です。
ステークホルダーが多い環境でも、責任分担とSLAを明確にし、スピードと安全性を両立できる体制であることが、選定の決め手になっています。

まとめ

ターン・アンド・フロンティアの支援は、AWSの最新技術を活用したコスト最適化や安定運用(復旧)はもちろん、グループ連携による高度な「予防」セキュリティまでを網羅し、“現場に寄り添う運用”を軸としています。
また同社は、関西でいち早くAWSビジネスに取り組んだパイオニアとしての歩みと、創業以来変わらない「お客様に寄り添うパートナー」という姿勢を大切にしてきました。関西発でありながら、物理的な距離に関係なく全国の企業を支援し、「技術そのもの」ではなくITを通じて事業の発展を長期的に支えるという考え方を明確にしています。

AWSの導入や運用最適化、そして深刻化するサイバーセキュリティ対策を検討している企業にとっては、     技術力と伴走力、さらに人に寄り添う姿勢を併せ持つ、心強いパートナーといえるでしょう。

 

会社概要

会社名

株式会社ターン・アンド・フロンティア

設立

 2006年 11 15日 

代表者

 大久保 哲也 

所在地

 大阪府大阪市西区新町1丁目57 四ツ橋ビルディング 3階 

事業内容

 クラウドインテグレーション事業、WEBサービス事業 

 

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