BtoBマーケティング97施策をカテゴリ別に解説|優先順位の付け方も(無料テンプレート付き)

更新日:2026-06-12 公開日:2026-06-12 by SEデザイン編集部

目次

btob-marketing-tactics-listBtoBマーケティングの施策は、コンテンツ、広告、セミナー、MA運用、そして近年のLLMO(生成AI対応)まで年々増え続けており、「どの施策から手をつけるべきか」の判断は難しくなる一方です。

特に少人数でマーケティングを担当している方や、営業からマーケティングに異動してきた方からは、「施策の選択肢を網羅的に把握したい」「優先順位の付け方がわからない」という声をよく伺います。

この記事では、BtoBマーケティングの主要な施策97個を12カテゴリに整理し、それぞれの概要・効くファネル段階・効果が出るまでの目安を一覧で解説します。あわせて、優先順位づけと効果検証に使えるExcel管理表テンプレートを、フォーム入力なしで無料ダウンロードいただけます。

 

▼「BtoBマーケティング施策一覧・管理表」Excelテンプレートを無料ダウンロード(フォーム入力不要)

BtoBマーケティング施策の全体像(12カテゴリ・97施策)

本記事では、BtoBマーケティングの施策を以下の12カテゴリに分類して紹介します。

カテゴリ

施策数

主な目的

戦略・基盤づくり

10施策

全施策の土台となるターゲット・メッセージ・指標の設計

LLMO・生成AI対応

11施策

ChatGPTなどの生成AIに引用・推薦されるための情報設計

Webサイト・LP改善

11施策

流入を成果に変える受け皿(CVR)の改善

コンテンツ制作・SEO

11施策

中長期の集客資産となるコンテンツの制作

広告・有料チャネル

13施策

予算投下による短期的な認知・リード獲得

イベント・セミナー

9施策

接点を短期間でつくり、商談機会を生む

SNS・コミュニティ

6施策

継続発信による想起・指名の積み上げ

メール・ナーチャリング

5施策

保有リードの関係育成と商談化

セールス連携・商談創出

7施策

マーケと営業の接続による商談創出

PR・ブランディング

5施策

第三者からの言及・信頼の獲得

紹介・パートナー

4施策

信頼関係を起点にした高確度リードの獲得

カスタマーマーケティング

5施策

既存顧客のLTV向上と新規獲得への還流

自社の状況によって、優先すべきカテゴリは異なります。次の章で、施策を選ぶときの「見方」を先に整理しておきましょう。

施策を選ぶ前に押さえたい3つの軸

各施策の一覧には、施策ごとに次の情報を併記しています。施策を「やるかやらないか」ではなく、「自社の今の課題に合っているか」で選ぶための判断材料としてご活用ください。

軸1:主なファネル段階(どの指標に効くか)

施策はそれぞれ、効きやすいファネル段階が異なります。本記事では「基盤」「認知」「リード獲得」「ナーチャリング」「商談化」「受注」「拡大・維持」の7段階で整理しています。たとえば「リードは取れているのに商談にならない」課題に対して認知系の施策を増やしても、ボトルネックは解消されません。

軸2:コストと難易度

外部費用がかかる施策か、社内工数や専門性が必要な施策かによって、着手のハードルは変わります。ダウンロードできるテンプレートには、施策ごとの想定コスト・難易度の目安も収録しています。

軸3:効果が出るまでの期間

広告や展示会のように即効性がある施策と、SEOやSNSのように成果まで半年以上かかるが資産になる施策があります。短期施策だけでは費用が嵩み続け、長期施策だけでは目先の数字がもたず、時間軸の異なる施策を組み合わせることがポートフォリオ設計の基本です。

【カテゴリ別】BtoBマーケティング施策一覧

ここからは、12カテゴリ・97施策を一覧で紹介します。気になる施策があれば、テンプレートで優先順位づけと効果検証にお使いください。

1. 戦略・基盤づくり

個別の施策に着手する前に固めておきたい、マーケティング全体の土台となる取り組みです。「誰に・何を・なぜ自社が」が曖昧なまま施策を積み重ねても、成果は安定しません。

リソースが限られているチームほど、最初にこのカテゴリに時間を投資することで、その後の施策の無駄打ちを減らせます

施策名

施策の概要

主なファネル段階

効果が出るまでの目安

ICP(理想顧客プロファイル)定義

受注確度・LTVの高い企業像を定義し、全施策のターゲットを揃える

基盤

中期(3〜6カ月)

ペルソナ策定

ICP内の意思決定者・担当者像を具体化し、コンテンツの精度を上げる

基盤

中期(3〜6カ月)

カスタマージャーニー設計

認知から受注までの顧客行動を可視化し、施策の抜け漏れを把握する

基盤

中期(3〜6カ月)

ディシジョンクライテリア整理

顧客が比較検討時に重視する基準を整理し、訴求軸を定める

基盤

中期(3〜6カ月)

メッセージング・価値提案の整理

「誰のどんな課題を、なぜ自社が解決できるか」を言語化する

基盤

中期(3〜6カ月)

競合・業界トップ企業との比較分析

競合のコンテンツ・チャネル・訴求を分析し、差別化ポイントを特定する

基盤

短期(1〜3カ月)

受注企業の傾向分析

受注顧客の業種・規模・経路を分析し、ICPと施策配分を見直す

基盤

短期(1〜3カ月)

失注要因の分析

失注理由を定型収集・分析し、コンテンツや営業プロセスに反映する

基盤

中期(3〜6カ月)

マーケ〜セールスKPI体系の設計

訪問者数から受注まで一気通貫の指標体系と目標値を設計する

基盤

短期(1〜3カ月)

年間施策カレンダーの策定

イベント・コンテンツ・広告の年間計画を立て、場当たり運用を防ぐ

基盤

短期(1〜3カ月)


▼マーケティング戦略のフレームワークについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
マーケティング分析とは?8つのフレームワーク・分析手法を解説

2. LLMO・生成AI対応

2026年のBtoBマーケティングで最も大きく変化している領域です。買い手がChatGPTなどの生成AIに質問して情報収集・比較検討する行動が広がり、「検索で見つかる」だけでなく「AIに引用・推薦される」ことが新たな集客条件になりつつあります。

こうした取り組みはLLMO(Large Language Model Optimization)と呼ばれます。ポイントは、LLMが回答を生成する際に参照しやすい一次情報・構造化されたコンテンツ・第三者からの言及を増やすことです。多くの施策はSEOやコンテンツ施策と地続きであり、特別な技術投資よりも「情報の設計」が中心になります。

施策名

施策の概要

主なファネル段階

効果が出るまでの目安

LLM可視性診断

ChatGPT等の主要LLMで自社がどう言及・推薦されているかを把握する

認知

即効(〜1カ月)

ターゲットクエリ設計と定点観測

顧客が聞きそうな質問群を設計し、LLMの回答を月次で観測する

認知

短期(1〜3カ月)

LLMに引用されるコンテンツ構造への改善

結論先出し・FAQ化・出典明記など、AIが引用しやすい構造に直す

認知

中期(3〜6カ月)

構造化データ(Schema.org)の実装

FAQ・組織・サービス情報をマークアップし、機械可読性を高める

認知

中期(3〜6カ月)

llms.txtの設置

AIクローラー向けにサイトの重要情報への案内ファイルを設置する

認知

中期(3〜6カ月)

一次情報・独自調査データの公開

自社調査・実績データを公開し、LLMと他メディアの引用源になる

認知〜リード獲得

中期(3〜6カ月)

第三者メディア・比較記事への掲載獲得

業界メディアや「おすすめ◯選」記事への掲載を獲得し、推薦経路を作る

認知

中期(3〜6カ月)

レビューサイトでの評価獲得

レビューサイト等での顧客レビューを増やし、比較検討とLLM回答に効かせる

商談化

中期(3〜6カ月)

Wikipedia・業界DB等の情報整備

外部データベース上の自社情報を正確に保ち、誤情報の流通を防ぐ

認知

長期(6カ月〜)

AI検索(AI Overviews等)対応の最適化

検索結果のAI要約に引用されるよう、要点が抽出しやすい構成にする

認知

中期(3〜6カ月)

生成AI活用の制作プロセス構築

ガバナンスを担保しつつ、AIを使ったコンテンツ制作体制を整える

基盤

中期(3〜6カ月)

3. Webサイト・LP改善

流入を増やす施策の前に、まず受け皿となるサイト・LPを整えるカテゴリです。今ある流入のままCVR(コンバージョン率)を改善できるため、費用対効果が高く、即効性のある施策が多いのが特徴です。

広告やSEOに投資しているのに成果が伸びない場合、原因はサイト側にあることが少なくありません。

施策名

施策の概要

主なファネル段階

効果が出るまでの目安

CVポイントの見直し・追加

診断・チェックリスト等の中間CVを設け、問い合わせ前の接点を増やす

リード獲得

即効(〜1カ月)

CV導線の見直し

記事からCVへの動線・CTA配置を改善し、取りこぼしを減らす

リード獲得

即効(〜1カ月)

LPの制作・改善

広告・施策ごとの受け皿となるLPを整備し、CVRを高める

リード獲得

短期(1〜3カ月)

キービジュアル・キャッチコピー改善

ファーストビューで「誰向けの何か」が伝わる表現に磨き込む

リード獲得

即効(〜1カ月)

導入事例の拡充

有名企業・ターゲットに近い企業の事例を増やし、検討の不安を解消する

商談化

短期(1〜3カ月)

料金・比較ページの整備

価格や競合比較情報を明示し、検討段階の疑問に正面から答える

商談化

短期(1〜3カ月)

EFO(入力フォーム最適化)

フォームの項目数・UIを改善し、入力途中の離脱を減らす

リード獲得

即効(〜1カ月)

テクニカルSEO

表示速度・内部リンク・インデックス状況などサイトの土台を整える

認知

中期(3〜6カ月)

サイト構造・情報設計の見直し

サービス体系と顧客課題に沿ってサイト全体の構造を再設計する

基盤

中期(3〜6カ月)

チャット・チャットボット導入

サイト上で気軽な質問を受け付け、検討初期の接点を作る

リード獲得

短期(1〜3カ月)

ABテストの継続運用

CTA・見出し・構成のABテストを回し、CVRを継続的に改善する

リード獲得

短期(1〜3カ月)

4. コンテンツ制作・SEO

中長期の集客資産をつくるカテゴリです。効果が出るまで時間はかかりますが、一度作ったコンテンツは継続的に流入とリードを生み続けます。

LLM時代においても、独自の知見・事例・データを持つ一次情報コンテンツの価値はむしろ高まっています。AIが参照・引用する情報源になることで、検索とAIの両方からの集客につながります。

施策名

施策の概要

主なファネル段階

効果が出るまでの目安

SEO記事の制作

検討プロセス上の検索キーワードに対応する記事で継続流入を作る

認知〜リード獲得

中期(3〜6カ月)

既存記事のリライト・統合

順位が伸び悩む記事を改善・統合し、少ない工数で流入を伸ばす

認知

短期(1〜3カ月)

導入事例コンテンツの制作

顧客の課題〜成果のストーリーを記事化し、営業・サイト両方で使う

商談化

短期(1〜3カ月)

インタビュー・対談記事の制作

社内外の専門家の知見を一次情報コンテンツとして発信する

認知

中期(3〜6カ月)

ホワイトペーパーの制作

課題解決ノウハウを資料化し、リード獲得とナーチャリングに使う

リード獲得

短期(1〜3カ月)

テンプレート・チェックリストの制作

実務でそのまま使える配布物で、幅広い層との接点を作る

リード獲得

短期(1〜3カ月)

サービス資料の作成・更新

営業・サイト共通で使う説明資料を顧客課題起点で磨き込む

商談化

即効(〜1カ月)

調査レポート(一次データ)の発行

独自調査を実施・公開し、引用・被リンク・PRの起点を作る

認知

中期(3〜6カ月)

動画コンテンツの制作

サービス解説・デモ・事例を動画化し、理解促進と滞在時間を高める

ナーチャリング

中期(3〜6カ月)

記事LPの制作

読み物形式で課題喚起から申込までつなぐ広告用LPを作る

リード獲得

短期(1〜3カ月)

オウンドメディアの立ち上げ・運用

テーマを持つメディアを運営し、中長期の集客資産を築く

認知

長期(6カ月〜)


▼導入事例の作り方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
効果的な導入事例の作成方法とは?取材時のポイントや構成・ストーリー例もご紹介

5. 広告・有料チャネル

予算をかけることで短期間で認知・リードを獲得できるカテゴリです。一方で、出稿を止めれば効果も止まるため、コンテンツなどの資産型施策と組み合わせて使うのが基本です。

BtoBでは、ターゲットの絞り込み精度と、クリック後の受け皿(LP・オファー)の質が成果を大きく左右します。

施策名

施策の概要

主なファネル段階

効果が出るまでの目安

リスティング広告(検索連動型)

顕在ニーズの検索キーワードに広告を出し、短期でリードを獲得する

リード獲得

即効(〜1カ月)

ディスプレイ広告

ターゲット層が見る面に広告を配信し、認知と想起を作る

認知

短期(1〜3カ月)

リマーケティング広告

サイト訪問者に再アプローチし、検討の継続と再訪を促す

ナーチャリング

即効(〜1カ月)

Meta広告(Facebook/Instagram)

役職・興味でターゲティングし、資料DLやセミナー集客に使う

リード獲得

即効(〜1カ月)

X広告

業界トピックへの関心層に配信し、認知・イベント集客に使う

認知

短期(1〜3カ月)

LinkedIn広告

役職・企業規模で精密にターゲティングできるBtoB向け広告

リード獲得

短期(1〜3カ月)

YouTube広告

動画でサービス理解を促し、指名検索や想起につなげる

認知

中期(3〜6カ月)

外部メディアへのバナー・動画広告

業界専門メディアの読者層に直接リーチし、認知を高める

認知

短期(1〜3カ月)

記事広告・タイアップ

専門メディアの編集記事として第三者視点の訴求を届ける

認知

中期(3〜6カ月)

リード獲得保証型広告(WPDL等)

媒体経由でホワイトペーパーを配布し、一定数のリードを確保する

リード獲得

即効(〜1カ月)

比較サイトへの掲載・広告

比較検討中の顕在層に接触し、候補リスト入りを狙う

商談化

短期(1〜3カ月)

コンテンツシンジケーション

自社コンテンツを外部媒体に配信し、新規接点とリードを獲得する

リード獲得

短期(1〜3カ月)

業界紙・専門誌への広告出稿

オフライン媒体で特定業界の意思決定層に認知を作る

認知

長期(6カ月〜)

6. イベント・セミナー

見込み顧客との接点を短期間でまとまった数つくれるカテゴリです。特にウェビナーは低コストで反復でき、録画を二次活用できるため、BtoBの定番施策になっています。

展示会や自社イベントはコストがかかる分、対面ならではの濃い接点と商談機会を得られます。

施策名

施策の概要

主なファネル段階

効果が出るまでの目安

展示会への出展

来場者と直接接触し、短期間でまとまったリードと商談機会を得る

リード獲得

即効(〜1カ月)

自社カンファレンスの開催

業界テーマで大型イベントを主催し、ブランドと商談を同時に作る

認知〜商談化

中期(3〜6カ月)

外部カンファレンス・イベント協賛

既存イベントに協賛・登壇し、低工数でターゲット層に接触する

認知

短期(1〜3カ月)

自社ウェビナーの開催

ノウハウ共有型のオンラインセミナーで継続的にリードを獲得する

リード獲得

即効(〜1カ月)

共催ウェビナー・セミナー

補完関係にある企業と共催し、相手のハウスリストにリーチする

リード獲得

短期(1〜3カ月)

顧客登壇セミナー

導入顧客に成功事例を語ってもらい、検討層の確度を高める

商談化

短期(1〜3カ月)

製品説明・デモセミナー

検討段階の見込み客向けに製品を具体的に説明し、商談化を促す

商談化

即効(〜1カ月)

ハンズオン・ワークショップ

実際に手を動かす体験型企画で、深い理解と高確度リードを得る

商談化

短期(1〜3カ月)

ウェビナーアーカイブの二次活用

録画を記事・動画・資料に再編集し、1回の開催を資産化する

ナーチャリング

短期(1〜3カ月)

7. SNS・コミュニティ

即効性は低いものの、継続的な発信によって想起と指名(「あの会社に聞いてみよう」)を積み上げるカテゴリです。

BtoBではX・LinkedInでの専門性ある発信や、経営層・社員個人の発信が、会社の信頼形成に効きます。

施策名

施策の概要

主なファネル段階

効果が出るまでの目安

公式SNSアカウントの運用

X・LinkedIn等で有益な情報を継続発信し、認知と想起を積み上げる

認知

長期(6カ月〜)

経営層・社員の個人発信

個人の専門性ある発信で、会社の信頼とリーチを広げる

認知

長期(6カ月〜)

YouTubeチャンネルの運営

解説・対談動画を蓄積し、検索とレコメンド経由の接点を作る

認知

長期(6カ月〜)

ポッドキャストの配信

音声で業界知見を発信し、ながら時間にブランド接触を作る

認知

長期(6カ月〜)

ユーザーコミュニティの運営

顧客同士の交流の場を作り、活用促進と紹介・推奨を生む

拡大・維持

長期(6カ月〜)

外部プラットフォームでの発信

note等で公式・個人の知見を発信し、新しい読者層に届ける

認知

中期(3〜6カ月)

8. メール・ナーチャリング

すでに保有しているリードを商談に変えるカテゴリです。新規リードの獲得単価が上がり続けるなか、手元のハウスリストを活かす施策は費用対効果が高いことが多く、見落とされがちな伸びしろです。

MA(マーケティングオートメーション)を導入済みなのに活用が止まっている場合は、まずここから着手するのがおすすめです。

施策名

施策の概要

主なファネル段階

効果が出るまでの目安

メルマガの定期配信

保有リードに有益情報を届け続け、想起と再訪を維持する

ナーチャリング

短期(1〜3カ月)

ステップメール・シナリオ配信

資料DL等の行動を起点に、検討段階に応じたメールを自動配信する

ナーチャリング

短期(1〜3カ月)

リードスコアリングの設計・運用

行動・属性でリードを点数化し、営業に渡すタイミングを見極める

ナーチャリング

中期(3〜6カ月)

ハウスリストのセグメント整備

業種・役職・行動履歴でリストを整理し、配信精度を高める

ナーチャリング

短期(1〜3カ月)

休眠リードの掘り起こし

過去リードに新コンテンツやセミナーで再アプローチする

ナーチャリング

即効(〜1カ月)

9. セールス連携・商談創出

「リードは取れているのに商談にならない」場合のボトルネックは、多くの場合マーケティングと営業の分断にあります。リードを営業に渡す基準(MQL/SQL定義)と、営業からのフィードバックの仕組みを整えることで、同じリード数でも商談数が変わります。

施策名

施策の概要

主なファネル段階

効果が出るまでの目安

MQL/SQL定義と引き渡し基準の設計

マーケから営業へリードを渡す基準とフローを明文化する

商談化

短期(1〜3カ月)

インサイドセールス体制の構築

獲得リードへの架電・メール対応体制を作り、商談化率を高める

商談化

中期(3〜6カ月)

営業向けコンテンツの整備

事例・比較資料・FAQなど商談で使うコンテンツを体系的に揃える

商談化

短期(1〜3カ月)

営業フィードバックループの構築

商談の質や失注理由をマーケに還流し、施策改善に活かす

基盤

中期(3〜6カ月)

ABM(ターゲットアカウント施策)

重点企業を選定し、個社別のコンテンツ・アプローチを設計する

商談化

中期(3〜6カ月)

インテントデータの活用

検討兆候のある企業を検知し、優先的にアプローチする

商談化

短期(1〜3カ月)

DM・CxOレターの送付

重点ターゲットの決裁者に紙のレターで直接アプローチする

商談化

即効(〜1カ月)

10. PR・ブランディング

比較検討の前から「指名で選ばれる」状態をつくるカテゴリです。効果測定が難しく後回しにされがちですが、第三者メディアでの言及はLLMの引用・推薦の源泉にもなるため、LLMO観点でも重要性が増しています。

施策名

施策の概要

主なファネル段階

効果が出るまでの目安

プレスリリースの配信

新サービス・調査結果等を発信し、メディア掲載と認知を獲得する

認知

即効(〜1カ月)

寄稿・登壇によるソートリーダーシップ

外部メディア寄稿やイベント登壇で専門家としての認知を築く

認知

長期(6カ月〜)

書籍の出版

体系的な知見を書籍化し、長期的な信頼と指名の源泉にする

認知

長期(6カ月〜)

ブランドストーリー・思想の発信

会社の存在意義や価値観を発信し、価格以外の選ばれる理由を作る

認知

長期(6カ月〜)

認知・ブランドリフト調査

ターゲット市場での認知率・想起率を定点観測する

基盤

短期(1〜3カ月)

11. 紹介・パートナー

既存の信頼関係を起点にするため、獲得できるリードの確度が高いカテゴリです。属人的な紹介を仕組みに変えられるかが鍵になります。

施策名

施策の概要

主なファネル段階

効果が出るまでの目安

顧客紹介プログラムの設計

既存顧客からの紹介を仕組み化し、高確度リードを安定的に得る

商談化

中期(3〜6カ月)

パートナー企業との共同マーケ

販売・補完パートナーと共催施策や相互送客を行う

リード獲得

中期(3〜6カ月)

株主・アドバイザー経由の紹介

株主や顧問のネットワークから重点企業への紹介を得る

商談化

短期(1〜3カ月)

代理店・アライアンスの開拓

販売網を持つ企業と提携し、自社だけでは届かない市場に入る

リード獲得

長期(6カ月〜)

12. カスタマーマーケティング

受注後の顧客もマーケティングの対象です。既存顧客との関係強化は、LTV(顧客生涯価値)の向上に加えて、導入事例・レビュー・紹介といった新規獲得の源泉にもなります。

施策名

施策の概要

主なファネル段階

効果が出るまでの目安

顧客満足度調査(NPS等)

定期的に満足度・推奨度を測定し、解約予兆と改善点を掴む

拡大・維持

短期(1〜3カ月)

アップセル・クロスセル施策

既存顧客の活用状況に応じて追加提案の機会を設計する

拡大・維持

中期(3〜6カ月)

解約理由の分析と対策

解約・縮小の理由を収集し、プロダクトと顧客対応に反映する

拡大・維持

中期(3〜6カ月)

事例化・リファレンス顧客の開拓

成果の出た顧客に事例化・登壇・紹介の協力を依頼する

拡大・維持

短期(1〜3カ月)

ユーザー会の開催

顧客向けイベントで活用促進・関係強化・事例発掘を行う

拡大・維持

中期(3〜6カ月)

施策の優先順位の付け方(3ステップ)

97の施策をすべて実施することは現実的ではありませんし、その必要もありません。限られたリソースで成果を出すために、次の3ステップで優先順位をつけることをおすすめします。

  1. ボトルネックの特定:自社のファネル(訪問者数→リード数→商談数→受注数)のどこで数字が細っているかを確認する
  2. 候補施策の絞り込み:ボトルネックの段階に効く施策の中から、コスト・難易度・効果発現の目安をふまえて候補を選ぶ
  3. インパクト×実現性で採点:候補施策に「成果へのインパクト」と「自社での実現性」をそれぞれ5段階で採点し、掛け算したスコアの高い施策から着手する

重要なのは、実施したら必ず「開始時点の指標値」と「目標値」を記録し、検証日を決めておくことです。やりっぱなしの施策は、成功か失敗かの学びすら残りません。

ダウンロードできるテンプレートでは、インパクト×実現性の優先度スコアと、目標に対する達成率が自動計算されるようになっています。

無料ダウンロード:施策一覧・管理表テンプレート(Excel)

本記事で紹介した97施策を、そのまま管理表として使えるExcelテンプレートをご用意しました。フォーム入力は不要です。

  • 97施策それぞれに、ファネル段階・推奨指標・想定コスト・難易度・効果発現の目安を収録
  • インパクト×実現性を入力すると優先度スコアを自動計算
  • 目標値と実績を入力すると達成率を自動計算(CPAのように「下げたい」指標にも対応)
  • 記入例シート付きで、初めてでもすぐに使い始められます

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まとめ

BtoBマーケティングの施策は多岐にわたりますが、大切なのは数多く実施することではなく、自社のボトルネックに合った施策を選び、検証しながら継続することです。

また2026年現在、買い手の情報収集は検索から生成AIへと広がっており、「AIに引用・推薦される」ためのLLMOは、これからのBtoBマーケティングの前提になりつつあります。本記事の施策一覧にもLLMO関連の施策を含めていますので、まだ着手していない場合は、まず自社がLLMにどう扱われているかの把握から始めてみてください。

SEデザインは、LLM時代のBtoBマーケティングパートナーとして、IT企業の一次情報を顧客にもLLMにも届くコンテンツへ変換し、戦略設計からコンテンツ制作、CRM/MA構築、営業連携まで一貫して支援しています。「自社のコンテンツがChatGPTなどのLLMにどう扱われているか」を可視化するLLMO診断もご提供していますので、施策の優先順位づけにお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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