コンテンツマーケティングとSEOの違いは?各施策のポイントを解説

更新日:2024-09-02 公開日:2024-02-05 by SEデザイン編集部

目次

インターネット集客で注目を集めているのが、コンテンツマーケティングとSEO対策です。

両者は混同されることも多いですが、それぞれ異なる手法です。両者を適切に組み合わせることで、ウェブサイトの集客力を大幅に向上できます

しかし「コンテンツマーケティングとSEOの違いが分からない」「コンテンツマーケティングとSEOを組み合わせたいが、効果的な方法が分からない」と悩んでいる人は少なくありません。 

この記事では、コンテンツマーケティングとSEOの違いを明確にしたうえで、両施策を効果的に実施するためのポイントを紹介します。 

コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとSEOの関係性の画像コンテンツマーケティングは、見込み客が必要としている情報(コンテンツ)を何らかの媒体を通じて提供し、購買やサービス利用などのコンバージョンにつなげるための取り組みです。おもな種類や特徴を見ていきましょう。 

種類 

概要 

特徴 

ブログ 

・定期的に情報を発信するWebサービス 

・SEO効果が高い 

・専門性やブランドの信頼性構築が可能 

・長期的に価値を持つ情報を蓄積し、継続的なアクセスが見込める

メールマガジン 

・メールで顧客と関係を構築する手法 

・直接的なコミュニケーション・パーソナライズした内容の提供が可能

・リピーター獲得に効果的 

SNS 

・X(旧:Twitter)、Facebook、Instagramなど

・リアルタイムな情報発信、情報拡散、双方向コミュニケーションに適している

動画コンテンツ 

・YouTube、TikTokなど

・視覚的に訴求力の高い情報を提供可能

・複雑な情報を分かりやすく説明できる 


特に最近は、動画コンテンツやSNSが高い注目を集めています。また、コンテンツマーケティングの実施は、次のメリットが期待できることから、多くの企業が注目しています。

  • 集客効率が高い 
  • 低予算でも結果を出せる 
  • 資産としてコンテンツを蓄積できる 
  • ユーザーのファン化(自社のブランディング構築) 

しかし、実施に際しては、中長期的な取り組みが前提となることや、質の高いコンテンツ制作体制が必要となることから、根気と戦略が重要です。ある程度のノウハウがなければ運用が難しい点も事実でしょう。

SEOとは

SEOとは「Search Engine Optimization」の頭文字を取った略称で、日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれます。特定のキーワードを調べた際に、検索結果の上位に表示されるよう、検索エンジンのアルゴリズムに合わせてページを最適化する施策です。 

たとえば「生成AI 画像」「生成AI 活用事例」など、特定のキーワードで検索結果の上位に表示されることを目指して対策を行います。Googleは「魅力的で役立つコンテンツを作成することが何より重要」と明記しており、高品質なコンテンツが求められています。 (※2024年8月時点)

SEO施策に力を入れると自然検索による集客力が上がるため、予算をかけずともターゲットへの訴求効果を最大化できるのがメリットです。 実施にはノウハウが求められるため、最近では外部の専門企業を利用して自社のSEO対策を推進する例も見られます。 

コンテンツマーケティングとSEOの違い

コンテンツマーケティングとSEOの違いコンテンツマーケティングとSEOは、インターネットを使った集客施策である点では共通しています。しかし、両者の間には定義上の違いがあります。

ここでは、両者が具体的にどう違うのかを目的、対象、手法の3つの観点から見ていきましょう。

目的の違い

SEOの目的は、検索エンジンで上位表示を獲得することです。サイトのアクセスを増やすためにコンテンツの質と量を追求し、検索評価を高める施策を実行していきます。

一方のコンテンツマーケティングは、サイトを訪問するユーザーのコンバージョンを獲得することが目的です。ユーザーにとって価値のあるコンテンツを蓄積し、問い合わせや商品の購入などを促します。

対象の違い

SEOとコンテンツマーケティングでは、アプローチの対象も異なります。SEOの場合、ターゲットは検索エンジンを利用するユーザーに限定されます

検索エンジン向けの対策のみと考えるとシンプルな施策に感じられるでしょう。しかし、競合との順位争いは激しく、常に最新の動向をチェックする必要があります。

対して、コンテンツマーケティングは検索エンジンのユーザーを含めた、コンバージョンの可能性を持つあらゆるユーザーが対象です。そのため、SEO対策ではカバーできない、幅広いユーザー層に配慮して施策を検討しなければなりません。

SEOおも潜在層をターゲットとするのに対し、コンテンツマーケティングは潜在層から顕在層まで幅広いユーザーにアプローチできるのが特徴です。そのため、SEOに加えてコンテンツマーケティングに力を入れることで、幅広い層からの売り上げ増加が期待できます。 

手法の違い

実際の手法においても、両者にはわずかな違いがあります。 SEOの場合、目的は検索エンジンにおける上位表示のため、手法は検索エンジンで取り扱える範囲内に限ります

一方、コンテンツマーケティングについては検索エンジンの対策も含め、幅広いチャネルを扱えるのが特徴です。代表的なコンテンツマーケティングの手法としては、次のようなものがあります。

  • オウンドメディア
  • メルマガ
  • ホワイトペーパー
  • 動画コンテンツ
  • ランディングページ(LP)
  • その他SNS など

必要に応じて適切なチャネルを柔軟に使えるようになれば、より質の高いマーケティングの実施と目的を達成しやすくなるでしょう。

コンテンツマーケティングとSEOの違いの認識が重要な理由 

コンテンツマーケティングとSEOは混同されがちですが、明確に区別しなければなりません。両者はそもそも最終的なゴールが違うため、区別をつけて運用しなければ、達成すべきゴールへ効果的に近づくことが困難です。 

ここでは、SEO対策を重視したい場合と、コンテンツマーケティングを重視したい場合、それぞれについて掘り下げていきましょう。 

SEOを重視したい場合 

SEO対策を重視する場合は、検索エンジンの結果ページで上位表示を獲得し、Webサイトへの自然流入を増やすことを主目的として取り組みましょう。 

つまり、ペルソナが検索する特定のキーワードやフレーズに焦点を当て、SEO最適化を行うことが重要です。たとえば、サイト構造、メタタグ設定、内部リンクなどの見直しを行います。また、クオリティーの高い記事を書くことや定期的な更新も欠かせません。 

なお、検索エンジンのアルゴリズムは頻繁に変化します。常に最新のトレンドに注目し、アルゴリズムの変化に対応していきましょう。 

コンテンツマーケティングを重視したい場合

コンテンツマーケティングを重視する場合は、ユーザーに対して価値ある目標を提供することが主目的となります。 

SNS、メルマガ、動画コンテンツなど、自社のペルソナが主に利用するツールに注力し、ターゲットのニーズや興味に合わせた、質の高いコンテンツ作成に重点を置きましょう。 

流入数の増加だけでなく、コンバージョンを意識することも大切です。コンテンツマーケティングに取り組むことで、見込み客や売り上げ増加が見込めます。 

長く成果を上げるためにも、直接的な販売だけでなく、教育や情報提供を通じてブランドの専門性を示し、顧客ロイヤルティーを高めることを念頭に置いて長期目線で取り組みましょう。 

コンテンツマーケティングとSEOは組み合わせることでより成果が得られる 

コンテンツマーケティングとSEOはそれぞれ異なる施策ですが、組み合わせることでより大きな成果が得られます。SEO施策で自然流入数を増やせれば、コンテンツマーケティングで商品やサービスの販売につなげられるからです。相乗効果により、オンラインでの知名度向上と顧客獲得の両方が見込めるでしょう。 

GoogleはSEOのスターターガイドで次のように明記しています。 

検索結果での存在感を高めるには、魅力的で役立つコンテンツを作成することが、このガイドで説明している他のどの方法よりも有効であると考えられます。 

引用:Google検索セントラル「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド

つまり、質の高いコンテンツ作成はSEOの強化にも直結するのです。質の高いコンテンツの一般的な定義は次の4つです。 

  • 読みやすく整理された文章 
  • オリジナリティがある 
  • 最新情報が得られる 
  • 有用で信頼性が高く、ユーザーファーストである 

これらの条件を満たすためには、新規コンテンツの作成に注力するのはもちろんのこと、既存コンテンツの定期的な見直しと更新が欠かせません。古い情報は削除、または最新情報に更新し、常に価値あるコンテンツを提供することがSEOとコンテンツマーケティングの成功につながります。 

コンテンツマーケティングとSEOを成功に導く3つのポイント

コンテンツマーケティング とSEOの区別をつけたうえで、主体的に取り組むことが求められます。施策で確実に成果を出すためには、以下の3つのポイントもあらかじめ把握しておきましょう。

  • ユーザーニーズに即したコンテンツを設計する
  • ターゲットに合わせてチャネルを運用する
  • 適切なリンクを設定する

それぞれ詳しく解説します。

ユーザーニーズに即したコンテンツを設計する

コンテンツマーケティングと SEOは、ユーザーニーズの把握が最大の優先事項です。ユーザーが求めているものが見えないままでは 、質の高いコンテンツの制作や最適な情報発信ができず、結果につながらないためです。

自社のサービスや商品の潜在顧客を具体化しペルソナを固めたうえで、そこから購買や好意的な反応につながるコンテンツの企画や制作を進めましょう。

ターゲットに合わせてチャネルを運用する

SEOと違い、コンテンツマーケティングは複数のチャネルを使い分けることも重要です。どのようなユーザーニーズに応えるかによって、効果的に訴求できる媒体は変わってきます

BtoBの商材であれば、オウンドメディアコンテンツやメルマガの企画・制作に力を入れるのが有効です。BtoC向けで若年層への商品認知拡大であれば、InstagramやTikTokの活用が効果的です。

ユーザーニーズを把握する際には、そのニーズの解消に最適なチャネルは何かを併せて分析するのがよいでしょう。

適切なリンクを設定する

コンテンツマーケティングとSEOの相乗効果を高めるには、適切なリンク設定が重要です。 

内部リンクを戦略的に配置すると、ユーザーのサイト滞在時間が増え、ユーザーエクスペリエンス向上が見込めます。加えて、検索エンジンがサイトの情報を効率的に収集できるのもメリットです。 

また、信頼性の高い外部サイトへのリンクを置くと、コンテンツの信頼性が高まると共にSEO評価にも好影響を与えます。さらに、シェア機能を適切に実装すると、SNSでの拡散促進が期待できます。 

まとめ:コンテンツマーケティングとSEOを適切に組み合わせて流入数アップにつなげよう

この記事では、コンテンツマーケティングとSEOの違いについて解説しました。どちらもインターネットを有効活用する集客施策であることは共通しています。コンテンツマーケティングは複数のチャネルを使い分けるのに対し、SEOは検索エンジンに特化しているなど、明確に区別しておくべき点が存在します。 

それぞれの違いを理解し、適切に組み合わせることで流入数アップが期待できるでしょうコンテンツマーケティングとSEO、それぞれに必要な自社の施策を把握するためには、ユーザーニーズを丁寧に検証することからスタートしてみてください。 

SEデザインは、コンテンツマーケティング支援会社として、マーケティングコンサルティングや各種コンテンツ制作を承っております。ただ制作するのではなく、貴社のマーケティング戦略やビジネス目標に合わせたコンテンツ設計を行います。コンテンツマーケティングやSEOの取り組みを検討されている場合や、外注先の乗り換えを検討されている企業様は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

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