Bing Image Creator は、Microsoft社が手掛ける画像生成AIツールです。個人用のMicrosoftアカウントがあれば無料から使えて、日本語でのプロンプト入力にも対応しています。
公開当初は「DALL·E 3で画像を4枚つくるツール」でしたが、現在は複数の生成モデルから選べるようになり、手元の画像をアップロードして編集することもできます。企業で使ううえで押さえておきたい条件も変わりました。
今回は、Bing Image Creatorの概要や使い方、プロンプトのコツ、商用利用を含む注意点などを解説します。
「Bing Image Creator」とは?
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この記事の要点 ・Bing Image Creatorとは、Microsoftが提供する画像生成AIサービス。作りたい画像の内容をプロンプトとして入力すると、AIがその指示に沿った画像を生成する ・現在はDALL·E 3だけでなく、GPT-4oやMicrosoft独自のMAI-Image系など複数のモデルから選べる。生成枚数もモデルによって異なる ・利用には個人用のMicrosoftアカウントが必要。職場・学校で使うMicrosoft Entra IDのアカウントでは利用できない |
Bing Image Creatorは、Microsoft社が提供している画像生成AIツールです。作成したい画像をイメージした指示文(プロンプト)を入力することで、文章に合った画像を作成できます。日本語を含む100以上の言語に対応しており、日本からも利用できます。
画像の生成には、Microsoftが開発した「MAI-Image」系のモデルや、OpenAIの「GPT-4o」「DALL·E 3」などが使われます。一度に生成される枚数はモデルによって異なるため、以前のように「常に4枚」とは限りません。
利用するには、個人用のMicrosoftアカウントでサインインします。標準速度での生成は無料で使えますが、職場・学校で使うMicrosoft Entra IDのアカウントには対応していない点に注意が必要です。
出典:Microsoft「Bing Image Creator」公式ページ
Bing Image Creatorの始め方と使い方
初めて使用する方に向けて、Bing Image Creatorの始め方と使い方について解説します。
Bing Image Creatorの始め方
Bing Image Creatorの公式ページにアクセスし、画面に表示されるサインイン用のボタン(「サインインして作成」など)をクリックします。

使用する際は、個人用のMicrosoftアカウントが必要です。すでにMicrosoftアカウントにログインしている場合は、ログイン画面はとくに表示されず、そのまま次のページに遷移します。

未ログインの場合は、先にMicrosoftアカウントへのログインが求められます。Microsoftアカウントをお持ちでない場合は、事前にアカウント作成を行ってください。
なお、Microsoft Entra IDで管理される職場・学校アカウントでは利用できません。業務で試す場合は、個人用アカウントの業務利用が自社の規程で認められているかを先に確認しましょう。画面によってはサインイン前にゲストとして試せる場合もありますが、作成回数や選べるモデルが制限されます。
Bing Image Creatorの使い方
基本的な手順は以下のとおりです。
- プロンプト入力欄に、作成したい画像の内容を日本語で入力する
- 用途に応じて生成モデルを選択する
- 必要に応じて縦横比や生成枚数を設定する
- 「作成」を押して生成結果を確認する
- 気に入った画像をダウンロードするか、プロンプトを修正して再生成する
「Conversation, human and robot」(人間とロボットの会話)とプロンプト入力してみました。実行結果は以下のとおりです。

人間とロボットが会話している画像が出力されました。
Bing Image Creatorには高速作成と標準作成があります。無料の高速作成枠を使い切ると標準速度に切り替わり、そのまま無料で生成を続けられます。高速作成を続けたい場合は、Microsoft社が提供するポイントサービス「Microsoft Rewards」のポイントを使う方法もあります。
無料で使える高速作成の回数は画面や提供条件によって変わるため、利用時に画面へ表示される残数を確認してください。また、画像の生成と編集を合わせた1日あたりのプロンプト数にも上限が設けられています。
プロンプトを書くコツ
プロンプトには、被写体だけでなく、動作・背景・構図・色・光・画風を含めると意図が伝わりやすくなります。実際に、指示を具体化すると出力がどう変わるかを見てみましょう。
まず「大きなリンゴに乗った猫」というシンプルなプロンプトを入力すると、以下のような画像が表示されました。

さらに細かい指示を追加し、「大きなリンゴに乗った白黒の猫、色鉛筆画風」というプロンプトに変更すると、イラストのテイストが変わり、毛並みがふさふさした白黒の猫のイラストが出力されました。

このように、色(白黒)と画風(色鉛筆画風)を足すだけで結果は大きく変わります。ビジネス用途であれば、次のように条件を並べて指定すると精度が上がります。
明るいオフィスで、マーケティング担当者と白い小型ロボットが新商品の企画について話している。横長の構図、自然光、青と白を基調とした清潔感のある写真風。画像内に文字は入れない。
思いどおりにならないときは、英語に置き換える前に不足している条件を足して再生成するのが有効です。なお、画像内に日本語の文字を入れる指示は、正確に描画されるとは限りません。文字入りの画像は公開前に必ず目視で確認しましょう。
Bing Image Creatorで使えるモデルと選び方
この1〜2年で最も変わったのが、生成モデルを選べるようになった点です。公開当初はDALL·E 3のみでしたが、現在はMicrosoft独自のMAI-Image系やGPT-4oが加わり、用途に応じて使い分けられます。
| モデル | 主な特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| MAI-Image系(Microsoft) | 光や質感、細部の表現、画像内の短い文字やレイアウトの制御を重視したMicrosoft独自のモデル | 商品画像、広告クリエイティブ、写実的なビジュアル |
| GPT-4o(OpenAI) | テキストと画像の両方を入力でき、人物やスタイルの一貫性を扱える。アップロード画像の編集にも使われる | 既存画像の編集、バリエーション作成 |
| DALL·E 3(OpenAI) | スタイライズされたイラストを手早く試しやすい。※提供終了が告知されています | 挿絵、コンセプトアート、アイデア出し |
選べるモデル、生成枚数、対応する縦横比は、地域やアカウント、提供時期によって変わります。特定のモデルを前提にせず、利用時にモデル選択欄を確認することをおすすめします。
また、テキストから新しい画像をつくるだけでなく、手持ちの画像をアップロードして編集する使い方にも対応しました。背景の変更や不要なオブジェクトの削除などを指示でき、既存素材を起点にした制作ツールとしても使えます。
出典:Microsoft「Bing Image Creator」公式ページ/Bing公式ブログ「Bing Image Creator gets GPT-4o」
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Bing Image Creatorの特徴
Bing Image Creatorの特徴は、おもに以下の通りです。
| 特徴 | 内容 | 利用時の注意点 |
|---|---|---|
| 無料で画像を生成できる | 個人用Microsoftアカウントで、標準速度の生成を無料で利用できる | 職場・学校アカウント(Microsoft Entra ID)では利用できない |
| 日本語で指示できる | 日本語で被写体・構図・画風・照明などを指定できる | 意図どおりにならない場合は条件を具体化して再生成する |
| 複数のモデルを選べる | MAI-Image系、GPT-4o、DALL·E 3などから選択できる | 選べるモデルと生成枚数は時期や環境によって異なる |
| 画像を編集できる | 手持ちの画像をアップロードして、補正・変更を指示できる | 自社が権利を持つ画像を使い、人物写真は本人の同意を得る |
| アイデアを探せる | 作例とプロンプトを参照して、企画初期の方向性を比較できる | メニュー名や配置は画面更新で変わる場合がある |
| Copilotからも使える | Microsoft Copilotのチャットから画像の生成・編集を依頼できる | Microsoft 365 Copilotとはアカウント・契約条件が異なる |
| スマホでも使える | モバイルブラウザとBingモバイルアプリから利用できる | 単体の専用アプリではなく、Bingアプリ内の機能として提供される |
個人用Microsoftアカウントがあれば無料で使える
Bing Image Creatorは、個人用のMicrosoftアカウントを持っていれば無料で利用できます。登録が簡単で、標準速度での生成に追加費用が発生しないため、気軽に始めることができます。
ただし、「誰でも無制限に使える」わけではありません。高速作成には無料枠があり、使い切った後は標準速度に切り替わります。また、画像の生成と編集を合わせた1日あたりのプロンプト数にも上限があります。
前述のとおり、Microsoft Entra IDの職場・学校アカウントには対応していません。会社支給のアカウントでそのまま使えるサービスではない点は、企業で検討する際の前提として押さえておきましょう。
日本語での画像作成が可能
日本語でプロンプトを入力しても画像作成できます。たとえば、日本語で「ロボットと人間の会話」というプロンプトを入力したところ、以下のとおり画像を作成できました。

ただし、作成された画像のなかにはロボット同士が会話をしているものも含まれていました。こうしたときは言語を英語に変えるよりも、「人間の男性1人とロボット1体」「向かい合って会話している」のように不足している条件を補うほうが確実です。
アイデア出しのサポート
Bing Image Creatorには、作例からアイデアを探せるメニューがあります。選択すると、さまざまなサンプル画像が表示されるため、アイデア出しのヒントにできます。

サンプル画像にカーソルを合わせると、サンプル画像に対応したプロンプトも表示されます。たとえば、左上の指輪の画像にカーソルを合わせると、以下のように画像の上に白い文字が表示されました 。

また、サンプル画像をクリックすると、画像とプロンプトが以下のように拡大表示されます。

サンプル画像には「共有」「保存」「ダウンロード」のボタンも付いており、画像リンクのコピーや画像ファイルのダウンロードもできます。作例のプロンプトをそのまま使うだけでなく、商品名や背景色、構図、ブランドトーンを置き換えて、企画初期の方向性を比較する使い方も有効です。
なお、こうしたメニューの名称や配置は画面の更新によって変わります。以前あった「お任せで探す」のように、名称が変更・統合されることもあるため、実際の画面で確認してください。

プロンプトを自動で提案させる機能を使うと、以下のように「宇宙服を着た柴犬」といった作例が生成されます。「具体的なプロンプトは決めていないが、試しに使ってみたい」という方にとって便利な機能といえるでしょう。

Copilotやスマホからも利用できる
Bing Image Creatorは、Copilot(旧:BingのAIチャット)経由でも利用可能です。チャット欄で作りたい画像を文章で指示すると、画像を生成できます。
たとえば、Copilotで「海辺にある森の画像を作成してください」と入力した結果が以下のとおりです。

Copilotでは、画像をアップロードして「背景の人物を削除する」「場所を森へ変更する」のように、会話形式で修正を依頼することもできます。なお、法人向けのMicrosoft 365 Copilotは、アカウントや契約条件が個人向けのCopilotとは異なります。
また、2025年6月からはBing Video Creatorにより、チャット上で動画生成の指示も可能になりました。
スマートフォンから使う場合は、モバイルブラウザまたはBingモバイルアプリを利用します。Bing Image Creator単体の専用アプリがあるわけではなく、Bingアプリ内の機能として提供されています。
Bing Image Creatorの注意点

Bing Image Creatorの利用時は、以下の点に注意することが必要です。
- 作成できる画像には表現上の制限がある
- 作成される画像は一意ではない可能性がある
- 商用利用の可否は用途ごとに確認する
- 第三者の権利を侵害していないか確認する
- 機密情報や許可のない人物写真を入力しない
- AI生成であることを示す情報を削除しない
作成できる画像には表現上の制限がある
Bing Image Creatorでは、成人向けコンテンツ、暴力・流血、ヘイト、テロや暴力的過激主義、児童の性的搾取、詐欺やなりすましなどにつながる画像の生成・共有が禁止されています。
ポリシーに違反する、または違反につながる可能性があるプロンプトやアップロード画像は、ブロックされる場合があります。教育や報道の目的であっても、内容によっては生成できないことがあります。深刻または反復的な違反は、機能制限やアカウント停止の対象になる可能性もあります。
作成される画像は一意ではない可能性がある
Bing Image Creatorで作成される画像は、ユーザーごとに一意であるとは限りません。同一または類似のプロンプトから、ほかのユーザーにも同じ画像や似た画像が生成される可能性があると規約に明記されています。
そのため、画像を生成しただけでは、企業独自のビジュアルとしての排他性は得られません。ロゴやブランドキャラクターなど独自性が重要な用途では、人による追加制作や商標・類似調査もあわせて検討しましょう。
商用利用の可否は用途ごとに確認する
2026年8月時点のBing Image Creatorの利用規約には、以前あった「個人の合法的な非商業的目的のため」という制限の記載はありません。かつては非商用に限定されていましたが、現行の規約では一律に商用利用を禁じる条文は確認できません。
ただし、これは「商用利用してよい」と保証されたという意味ではありません。Microsoftはプロンプトや生成物の所有権を主張しない一方で、生成物が第三者の権利を侵害しないことも保証していません。
企業の広告や商品パッケージ、販売物、ロゴなどに使用する場合は、利用時点の規約を確認したうえで、生成内容と利用方法について法務担当者に確認してください。
なお、画像生成サービスによって利用条件は異なります。たとえばMicrosoft Designerのコンシューマー版には「個人的・非商用の利用」という条件があり、Bing Image Creatorと同じ条件ではありません。どのサービスで生成したかを記録しておくと、後から条件を確認しやすくなります。
出典:Bing Image Creator and Bing Video Creator Terms of Use
第三者の権利を侵害していないか確認する
生成した画像が、既存の作品、キャラクター、ロゴ、商品デザイン、実在の人物などに似ている場合、著作権だけでなく、商標権、肖像・パブリシティ権、プライバシー、名誉などが問題になる可能性があります。
公開や販売に使う前に、画像検索などで既存作品との類似を確認しましょう。著名人名、作品名、ブランド名、特定の作家名を指定したプロンプトは慎重に扱う必要があります。
また、日本ではAIが生成した画像そのものが著作物として保護されるかどうかも、人間の創作的寄与などを踏まえて個別に判断されます。
出典:文化庁「AIと著作権」
機密情報や許可のない人物写真を入力しない
プロンプトやアップロードする画像には、顧客情報、個人情報、未公開の製品情報、社外秘の資料などを含めないようにしましょう。他人の写真をアップロードする場合は、本人の同意が必要です。
規約上、利用者が入力したプロンプトや生成物などについては、サービスの運営に関連する利用許諾をMicrosoftや提携先に与えることになっています。また、アップロードした画像が画像処理サービスの改善に使用される場合もあります。
AI生成であることを示す情報を削除しない
生成された画像には、AIによって生成されたことを示す透かしや来歴情報(コンテンツ資格情報)が付与される場合があります。現行の規約では、これらの情報や標識を削除・改変したり、AI生成物ではないと誤認させたりする行為が禁止されています。
社内で画像を加工・再保存する場合も、来歴情報の扱いを制作フローに含めておきましょう。
サインインできない場合がある
画像の生成には、個人用Microsoftアカウントへのサインインが必要です。プライベートブラウズモードでアクセスすると、以下のように作成できない旨が表示されることがあります。

これはプライベートブラウズモード自体が規約で禁止されているためではなく、サインインできていないことが原因です。規約が定めているのは「認証されていないユーザーは生成できない」という点で、Cookieの制限や組織のセキュリティ設定によってサインインできない場合にも同様の表示になります。
Bing Image Creatorで、さまざまなテイストの画像を生成してみた
どのような画像が生成できるのかより明確にイメージしていただくために、ここでは以下テイストの画像を生成してみました。
- ファンタジー
- スチームパンク
- ポップアート
- 水彩画
- 浮世絵
ファンタジー
プロンプト:魔法の森に住む妖精、光る花々に囲まれている、ファンタジー風

スチームパンク
プロンプト:ビクトリア朝の衣装を着た女性探偵、背景に巨大な時計塔、スチームパンク風

ポップアート
プロンプト:日常的な物をカラフルに描いたポップアート、コーラの瓶とハンバーガー

水彩画
プロンプト:夜空を駆け抜ける馬、馬には男性が乗っている、水彩画風

浮世絵
プロンプト:海に囲まれたギリシャの離島、浮世絵風

Bing Image Creatorに関するよくある質問
Bing Image Creatorは無料ですか?
個人用のMicrosoftアカウントがあれば、標準速度での画像生成を無料で利用できます。高速で生成できる枠には無料の上限があり、使い切った後は標準速度に切り替わります。標準速度なら引き続き無料で生成できますが、画像の生成と編集を合わせた1日あたりのプロンプト数には上限があります。
Bing Image Creatorは1日に何回まで使えますか?
高速作成の無料枠と、1日あたりのプロンプト数の上限が設けられています。ただし、無料枠の回数は公式ページと実際の生成画面で表示が異なる場合があるため、利用時に画面へ表示される残数を確認してください。無料枠を使い切った後も、標準速度であれば生成を続けられます。
Bing Image Creatorで作った画像は商用利用できますか?
2026年8月時点の利用規約には、以前あった「個人の非商業的目的のみ」という制限の記載はありません。一方で、商用利用が明示的に許諾されているわけでもなく、生成物が第三者の権利を侵害しないことも保証されていません。企業の広告や販売物に使う場合は、利用時点の規約を確認し、法務担当者に相談することをおすすめします。
会社のMicrosoftアカウントでも使えますか?
使えません。Bing Image Creatorが対応しているのは個人用のMicrosoftアカウントで、Microsoft Entra IDで管理される職場・学校アカウントには対応していません。業務で利用する場合は、個人用アカウントの業務利用が自社の規程で認められているかを確認するか、法人向けのMicrosoft 365 Copilotなど別のサービスを検討してください。
Bing Image Creatorは「モデル選択」と「権利確認」が使いこなしの鍵
Bing Image Creatorは、Microsoft社が提供する画像生成AIツールです。個人用のMicrosoftアカウントを持つユーザーであれば、標準速度での生成を無料で利用でき、日本語のプロンプトにも対応しています。
公開当初との最大の違いは、DALL·E 3だけのツールではなくなったことです。現在はMicrosoft独自のMAI-Image系やGPT-4oを含む複数のモデルから選べ、手持ちの画像をアップロードして編集することもできます。用途に合うモデルを選べるかどうかが、仕上がりを左右します。
また、企業で使ううえでは、職場・学校アカウントでは利用できない点と、商用利用の可否は用途ごとの確認が必要な点を押さえておきましょう。かつての「非商用限定」という制限は現行規約から見当たらないものの、第三者の権利を侵害しないことが保証されているわけではありません。
モデルや無料枠の条件は短い期間で変わります。実際に使うときは、公式ページと画面表示で最新の条件を確認してください。
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