WEBサイト運営担当者であれば、重複コンテンツという言葉を目にしたことがあると思います。
しかし、業務を進めていく中で以下のような疑問に感じることはありませんか?
「どのようなコンテンツだと重複コンテンツとみなされるのか」
「重複コンテンツだとどのような影響を受けるのか」
「重複コンテンツが見つかった場合はどのように対応すればよいのか」
本記事では、重複コンテンツの概要からSEOへの影響、調べる方法、見つかった場合の対策について、初心者にも分かりやすく解説します。
重複コンテンツとは?
「重複コンテンツ」とは、2つ以上のコンテンツで全く同じ内容、あるいは大部分が同じ内容であるコンテンツのことを指します。これは、同一サイト内で発生するケースと、外部サイトとの間で発生するケースがあります。
同一サイト内で発生する重複コンテンツ
自社サイト内に、内容が完全に同じ、あるいは内容の大部分が同じページが存在すると、重複コンテンツと見なされる可能性があります。
また、以下のようなページがある場合、意図せず重複コンテンツになっているかもしれません。
- wwwが付いているページと付いていないページ
- httpsとhttpが統一されていないページ
- カラーやサイズだけが異なるECサイトの商品ページ
- パソコン用とスマートフォン用のページ
- パラメーターURLを利用しているページ
外部サイトとの間で発生する重複コンテンツ
自社サイトと外部サイトのページに内容が完全に同じ、あるいは大半が同じ内容のページが存在する場合も、重複コンテンツとみなされる可能性があります。
具体的には以下のようなケースが該当します。
- 外部サイトのページをコピペしてページを作成した
- 自社サイトのページが外部サイトに盗用された
- サテライトサイトを作成して類似したページを作成した
Googleが考える重複コンテンツ
Googleは、公式サイトの中で重複コンテンツの定義を示しています。
単一のページに複数の URL でアクセスできる場合や、異なるページのコンテンツが類似している場合(たとえば、あるページにモバイル版と PC 版両方のURLがある場合)、Google はそのようなページを同じページの重複版と見なします。
サイト内のページ同士で発生する重複コンテンツのほとんどはGoogleから悪意がないと見なされ 、ペナルティを受けることはありません。
一方、外部サイトとの間で発生する重複コンテンツについては、Googleからランキング操作を目的とした悪意のある重複コンテンツと見なされ 、ペナルティを受ける可能性が高いです。
重複コンテンツとみなされる基準
どの程度までが重複コンテンツと見なすのかについては、Googleから明確な基準が提示されていないのが現状です。
一方、GoogleのWeb スパム・品質管理チームの責任者であるマット・カッツ氏は、公式動画の中で「WEB上に存在している25~30%のコンテンツは重複しており、悪意が無ければ問題がなく、ペナルティを受けることもない」と説明しています。
参考:https://www.youtube.com/watch?v=Vi-wkEeOKxM
一般的なSEO対策の専門家やSEOコンサルタントの間においても、「ページ全体の30%程度までの重複であれば、ペナルティを受けることはない」と認識されているようです。
実際に検索上位ページを確認してみると分かりますが、100文字程度の定型文を使用することや、全く同じ内容のCTA (Call To Action:資料請求などユーザーに具体的な行動を喚起させる施策)を各ページに設置することで、問題が発生することはありません。
コピーコンテンツとの違い
重複コンテンツとコピーコンテンツの大きな違いは、「サイト内で発生しているか、外部サイトとの間で発生しているか」のどちらかです。
明確に定義されているわけではありませんが、外部サイトから自サイトのページがコピー・盗用された場合に「コピーコンテンツ」と表現されることが多いようです。一方、重複コンテンツはサイトの内外を問わず、重複した内容のコンテンツを指します。
SEO対策における重複コンテンツの影響
Googleから重複コンテンツと見な されると、以下のようにSEO面でマイナスの評価を受ける恐れがあります。
- ページ評価が低下・分散する
- 検索画面に表示されなくなる
- ペナルティを受ける
- クローラーの巡回効率が低下する
ページ評価が低下・分散する
サイト内で重複コンテンツが発生している場合、どのページを評価すべきかGoogleが判断できないため、ページの評価の低下やページの被リンクの効果が分散する場合があります。
被リンク効果については下記の記事で詳しく解説しています。
≫今さら聞けない被リンクとは?SEOとの関連性も紹介
検索画面に表示されなくなる
Googleは検索結果の多様性を重視しているため、類似したページを検索画面に表示しない傾向があります。そのため、重複コンテンツが発生している場合は検索結果に表示されなくなる場合があります。
ペナルティを受ける
重複コンテンツが発生している場合、Googleからペナルティを受ける可能性があります。Googleは、検索順位を意図的に操作するような悪意のある重複コンテンツを検索結果から排除するためです。
Googleペナルティについては下記の記事で詳しく解説しています。
≫Googleペナルティとは?受ける原因と対策方法を解説
クローラーの巡回効率が低下する
ページ数が多いほどクローラーの負担が増加するため、クローラーの巡回効率が低下します。
ただ、サイト規模に対して数少ない重複コンテンツの場合は、クローラー効率にそこまで大きく影響することはありません。
クローラーの巡回効率については、下記の記事で詳しく解説しています。
≫クローラビリティとは?検索上位を狙うならおさえておきたい対策
重複コンテンツを調べる方法
自サイトのページが重複コンテンツなのかを調べる方法は以下の3つです。
- Googleサーチコンソールで調べる
- 重複コンテンツチェックツールを利用する
- Google検索コマンドを利用する
Googleサーチコンソールで調べる
Googleサーチコンソールでは、重複コンテンツによる手動ペナルティの有無を確認できます。
Googleサーチコンソールにアクセス後、「セキュリティと手動による対策」→「手動による対策」をクリックします。以下のように、「問題は検出されませんでした。」と表示されれば重複はありません。
重複コンテンツチェックツールを利用する
「sujiko.jp」や「CopyContentDetector」などの重複コンテンツチェックツールを利用することで、外部サイトとの間で重複コンテンツが発生していないかを確認できます。
Google検索コマンドを利用する
Google検索コマンドを利用すれば、重複コンテンツを確認できます。検索結果のURLの末尾に「&filter=0」を加えることでGoogleによる検索画面のフィルター機能を解除でき、検索結果で非表示にされている重複コンテンツが表示されます。
重複コンテンツになっていた場合の対策
重複コンテンツがあった場合は、どうすればよいのでしょうか。ここでは、一般的な対策方法をいくつか紹介します。
URL正規化を行う
URL正規化が行われていないことが原因で重複コンテンツが発生している場合は、URL正規化を行うことで改善できます。
URL正規化については、下記の記事で詳しく解説しています。
≫URL正規化とは?必要なケースと設定方法・注意点を解説
301リダイレクトを行う
「www」や「index.html」、URL末尾の「/」の有無による重複コンテンツが発生している場合は、301リダイレクトによるURL正規化を行う ことで重複コンテンツと見なされなくなります。
301リダイレクトについては、下記の記事で詳しく解説しています。
≫301リダイレクトとは?デジタルマーケティングで重要な理由
canonicalタグを設定する
ECサイトの商品ページのようにほぼ同じ内容のページが複数存在する場合や、.htaccessファイルによるリダイレクトができない場合には、canonicalタグでURL正規化を行いましょう。
alternateタグを設定する
パソコン用のページとモバイルデバイス用のページを異なるURLで作成している場合、alternateタグによるURL正規化を行うことで改善できます。
noindexタグを設定する
サイト内で重複コンテンツが発生している場合は、noindexタグを設定することでページがインデックスされなくなり、重複コンテンツと見なされなくなります。
noindexタグについては、下記の記事で詳しく解説しています。
≫noindexとは?SEO対策における正しい設定方法と注意点を解説
robots.txtは非推奨
Googleは重複コンテンツを解消するために、robots.txtを使用することを推奨していません。robots.txtはクローラーの行動を制御するためのものであり、設定しても重複コンテンツとみなされる可能性が残るからです。
ページを削除・リライトする
自社サイト内に類似した内容のページが存在していた場合は、ページを削除するか、リライトすることでコンテンツの重複を解消できます。
リライトについては、下記の記事で詳しく解説しています。
≫リライトとは?SEO効果を高めるやり方を5ステップで紹介
外部サイトとの重複コンテンツが見つかった場合は、相手のサイトへ連絡し、ページを削除してもらいましょう。「著作権侵害の報告: ウェブ検索」のページからGoogleに対してページの削除を要請することも可能です。
重複コンテンツを生み出さないためには
重複コンテンツを生み出さないようにするために、どんなことを意識すればよいのでしょうか。ここでは、重複コンテンツを避けるための対策を紹介します。
複数のページに類似した内容を書かない
重複コンテンツを生み出さないようにするには、複数のページに類似した内容を書かないことです。定型文を使用することは問題ありませんが、重複の割合が高くなるとGoogleから「重複コンテンツ」と見なされる可能性があります。
検索意図を意識してページを作成する
検索意図を意識してページを作成すれば、意図せず重複コンテンツを作成してしまう可能性が低くなります。
検索意図とは、ユーザーが何を求めて検索したのかを示すものです。検索意図を満たすコンテンツを作成することで、検索上位表示されやすくなります。
検索意図については、下記の記事で詳しく解説しています。
≫Go・Do・Buy・Knowクエリを解説!ユーザーの検索意図を読み取ろう
外部サイトからコピペしない
重複コンテンツを生み出さないようにするには、外部サイトからコピーしないようにしましょう。
前述の通り、Googleからのペナルティの対象になるだけでなく、サイト運営者の許可を得ずにコピーすることで、著作権違反として訴えられる恐れがあります。
オリジナルコンテンツを作成する
オリジナルコンテンツを作成すれば、外部のサイトとコンテンツが重複することはありません。
具体的には、以下の方法でオリジナリティを出すことができます。
- 独自に調査・分析する
- 自社でアンケートを実施する
- 自社の事例を紹介する
重複コンテンツに関するよくある質問
ここまで、重複コンテンツについて解説してきました。ここでは、よくある質問について回答していきます。
重複コンテンツのデメリットは?
SEOにおける重複コンテンツのデメリットは、ページ評価の低下・分散や、クローラーの巡回効率の低下です。
悪意があると判断された場合には、ペナルティとして検索結果に表示されなくなる場合や、インデックスから除外される可能性があります。
重複コンテンツの基準・割合は?
Googleから明確に発表されていませんが、ページ全体に対して50%以上が重複していると、重複コンテンツとみなされる可能性が高くなります。
重複コンテンツの確認方法は?
検索結果のURLの末尾に「&filter=0」を加え、Googleによる検索画面のフィルター機能を解除することで、検索結果で非表示にされていた重複コンテンツを確認できます。
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重複コンテンツとは、サイト内だけでなく外部サイトとの間で存在する、類似した内容のコンテンツです。重複コンテンツを作成してしまうと、ページの評価が低下したり、ペナルティを受けてしまう恐れがあります。
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