Webマーケティングでは「オーガニック検索」という言葉が使われることがあります。
聞き覚えはあっても、正確な意味を知らない人が多いかもしれません。マーケティング戦略を立てるためには、オーガニック検索について適切に理解しておくことが重要です。今回はオーガニック検索の基礎知識を踏まえ、分析手法や流入を増やす戦略を解説します。
オーガニック検索の基礎知識
オーガニック検索とは、特定の検索エンジンにおいて、利用者がキーワードを入力し、その検索結果から自然に得られる情報を指します。
この検索結果は、検索エンジンのアルゴリズムに基づいて自動的に生成されます。オーガニック検索の理解は、Webサイトの運営者やマーケターにとって不可欠です。
ここでは、オーガニック検索とは何かを解説し、オーガニック検索とよく比較されるリスティング広告やダイレクト検索との違いを説明します。
オーガニック検索とは
オーガニック検索(自然検索)とは、ユーザーが入力したキーワードに対し、検索エンジンが提供する自然な検索結果のことです。広告枠を含まない検索順位とも言い換えられます。
オーガニック検索の表示順は検索エンジンのアルゴリズムによるものです。オーガニック検索を正しく理解することは、SEO(検索エンジン最適化)施策に取り組む上で重要といえます。逆に言えば、SEOはオーガニック検索の順位を上げるための施策ということです。
SEOに成功してオーガニック検索での順位が上昇すれば、以下の効果が期待できます。
- サイト流入数の増加
- サイト認知度の向上
- ブランディングへの好影響
- リスティング広告などの費用削減
オーガニック検索とダイレクト検索の違い
検索結果を通じてサイトにアクセスするオーガニック検索に対し、特定のワードが検索されたときに答えとなるページを直接的に表示するのがダイレクト検索です。
Yahoo!検索では、キーワードにマッチする情報へYahoo! JAPANサービス内から直接アクセスできる機能を指します。
たとえば「JR山手線 運行情報」のように入力すると、Yahoo!路線情報の内容が検索結果に表示されます。ECサイトで特定ワードで検索したときに、特集ページや説明ページに移動させる機能もダイレクト検索に含まれます。
オーガニック検索とリスティング広告の違い
オーガニック検索は検索エンジンのアルゴリズムに基づいて結果が表示されるのに対し、リスティング広告は検索エンジンの評価と関係なく、購入された広告スペースにキーワードに紐づいた広告が表示される機能です。
通常、リスティング広告は検索結果ページの最も目立つ位置(上部または側面)に配置され、有料検索とも言われています。 一般的にはオーガニック検索のほうがページ品質とアクセスの持続性に優れていますが、リスティング広告は迅速な表示と購入意欲が高い層へのアプローチを実現するのに有効です。
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オーガニック検索を分析する方法
オーガニック検索の分析は、SEOをはじめとしたWebマーケティングに役立ちます。データを正確に分析し、そこから根拠のある戦略を立てることが重要です。
ここでは、クリック率(CTR)や表示回数の調査、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールの活用、分析データを用いた改善策の立案について説明します。
クリック率と表示回数を調査する
クリック率(CTR:Click Through Rate)は、ある期間内に表示された広告やコンテンツがどれだけユーザーにクリックされたか示す指標です。表示回数に対するクリック数の割合を表すため、数値が高いほどコンテンツが検索ユーザーに受け入れられていることを意味します。
また、表示回数はそのページが検索結果に出現した回数で、サイトやページの露出度合いを反映しています。これらの指標を調査して分析することは、SEOの戦略立案に不可欠です。
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスを活用する
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスは、Webサイトのトラフィックやオーガニック検索のデータを分析するのに役立つツールです。これらのツールを活用することで、オーガニック検索の状況をより詳細に把握し、効果的なSEO戦略を立てることが可能になります。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは、サイトが検索結果にどのように表示されるか、どのキーワードがトラフィックをもたらしているかなど、検索エンジン側からのデータを知ることができるツールです。
サイドメニューの「検索パフォーマンス」を選択すると、合計クリック数、合計表示回数、平均CTR、平均掲載順位が表示されます。さらに、クエリやページ、国やデバイス別のクリック数と表示回数も確認可能です。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスでは、オーガニック検索で流入したユーザーの行動パターンや流入経路の分析ができます。
PV(ページビュー)数やトラフィックの推移、ユーザーの行動、コンバージョンといったデータはマーケティング戦略を立てるために重要です。さらに、Googleサーチコンソールと連携させることで「Googleオーガニック検索トラフィックレポート」を利用することができます。
分析データを用いて改善策を立てる
オーガニック検索からの流入数を増加させるには、その分析データを活用するのが基本です。狙ったキーワードでの順位上昇と表示回数の向上、CTRの改善、ページ滞在時間の延長などを達成するために、どんな施策を打つべきかを明確にします。
特にコンバージョンにつながりやすいクエリについては、対応コンテンツの強化や内部リンクの最適化といった改善策を立て、それらを戦略的に実行することが肝要です。
オーガニック検索からの流入を増やす戦略
オーガニック検索からの流入を増やすためには、内部SEO対策と外部SEO対策の両方が必要です。
キーワード選定からコンテンツの最適化、バックリンクの構築、ソーシャルメディアの活用まで、多角的なアプローチでオーガニック検索経由の流入を増やしましょう。
内部SEO対策:キーワード選定とコンテンツ最適化
キーワード選定では、サイトの目的や方向性に合致し、かつ、ターゲットユーザーが検索する可能性が高いものを選びます。さらに、検索意図に応えるようにコンテンツを最適化することが必要です。
適切なタイトルと見出しの使用、画像や動画による差別化、スムーズなリンク誘導などでサイトの価値を高め、ユーザーと検索エンジンからの評価を得ましょう。
キーワード選定については、以下の記事もご覧ください。
コンテンツ最適化については、以下の記事もご覧ください。
外部SEO対策:バックリンクとソーシャルメディアの活用
外部SEO対策では有効なバックリンク(外部リンク)の構築を目指します。
バックリンクの質と量はサイトの権威性と信頼性を高め、検索順位の向上に寄与します。また、ソーシャルメディアを通じたコンテンツの共有・拡散も効果的です。
自然なリンク構築とブランド認知度の向上につながるため、オーガニック検索の結果にも好影響を与えます。 外部リンクについては、以下の記事もご覧ください。
外部リンクに関する記事
まとめ:オーガニック検索について理解することがSEOの第一歩
SEOの目的は、オーガニック検索での流入数増加を図ることです。そのためには、検索結果の上位を獲得して表示回数を増やし、クリック率を高める改善策を打つ必要があります。
しかし、やみくもな施策では継続的に成果を出すことはできません。オーガニック検索をよく理解して、分析データに基づいたSEO戦略を立案しましょう。
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