SEOキーワードの選定方法とは?おすすめツール5選を解説

公開日:2022-10-28 更新日:2024-03-28 by SEデザイン編集部

目次

63422052_sコンテンツSEOによるマーケティングを成功させるためには、適切な「SEOキーワード」の選定が重要です。キーワード選定のポイントを押さえることで、記事コンテンツの制作効率が高まり、成果向上につながりやすくなります。

本記事では、マーケティングで成果を出すために実施すべきSEOキーワードの選定手順や方法を解説し、おすすめの選定ツール5選を紹介します。

SEOキーワードとは

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©antbphotos/123RF.COM

SEOキーワードとは、検索結果からの流入を目的としたWebページを作成・更新する際に、ユーザーの検索クエリ(検索語句)に合わせて選定するキーワードのことです。

たとえば、自社で扱う商品をWeb上で販売したい場合、購買意欲を高められる検索クエリをリサーチし、対策するキーワードを決定します。そのキーワードに合わせて商品ページのタイトル文言の変更や、記事コンテンツの作成を行います。

SEOキーワードの重要性

検索エンジンから検索語句との関連性が高い記事だと評価され、検索結果で上位に表示されることを狙うのが、SEOキーワードを選定する理由です。

自社のブランドや商品・サービスの認知度が高ければ、ユーザーは自らブランド名や商品・サービス名を検索してくれるでしょう。しかし、認知度が低い場合には、もっと広範な検索クエリからアクセスを集めて自社の存在を知らせ、魅力を伝えなければなりません。そのためには、より多くのユーザーとの接点の役割を果たすSEO記事の制作が効果的です。

とくにSEOキーワードの選定は非常に重要です。ターゲットが検索するキーワードで記事を作成し、役立つコンテンツを提供することで、検索結果の上位表示につながります。上位表示が実現すれば、より多くの顧客へ訴求できるようになるでしょう。

ビッグキーワード・ミドルキーワード・スモールキーワード

SEOキーワードには、検索ボリューム(検索数)が多いものから順に「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「ロングテールキーワード」の区別があります。SEOキーワードを選定する際には、ビッグキーワードとミドルキーワード、ロングテールキーワードの理解が重要です。

一般的にビッグキーワードでの上位表示は難しいため、ミドルキーワードやロングテールキーワードの戦略策定から進めていくことが推奨されます。

ビッグキーワード

ビッグキーワードとは、月間検索ボリュームが1万以上で、一般的に幅広いトピックを指す大きなキーワードを指します。「健康」や「旅行」などおもに1語のキーワードで、広範囲なテーマをカバーする言葉です。

競合サイトが多くなるため上位表示は困難ですが、成功すれば集客数の増加と認知度のアップが期待できます。ただし、ユーザーニーズは分散しやすく、コンバージョンに結びつきにくい側面があります。

ミドルキーワード

ミドルキーワードは、ビッグキーワードとロングテールキーワードの中間にあたるキーワードです。月間検索ボリュームは1,000~10,000未満となります。「健康 食事」や「旅行 国内 カップル」など2〜3語で構成されたキーワードで、ユーザーニーズに最適化しやすいキーワード群です。中規模のトラフィックと一定のコンバージョン率を達成するのに適しています。

スモールキーワード(≒ロングテールキーワード)

スモールキーワードは、検索ボリュームが1,000未満で、より詳細なトピックやニーズに対応するキーワードです。たとえば、「健康 食事 簡単」や「卒業旅行 国内 カップル」といった3語以上のキーワードが該当します。

スモールキーワードの検索ボリュームは少ないものの競争率が低く、具体的なニーズを持つユーザーをターゲットにしやすいため、高いコンバージョン率を期待できます。SEO戦略では、さまざまなロングテールキーワードに対応した記事を用意することで、幅広いニーズに応えることが可能です。

4つの検索クエリ

クエリには「問い合わせ」や「質問」という意味があります。つまり、検索クエリはユーザーが検索エンジンに尋ねたい言葉であり、入力欄に打ち込む文字列のことです。検索クエリは以下の4つに分けられます。

Knowクエリ

特定の情報や知識を得るための検索語句です。「歴史 弥生時代」や「ペンギンアップデートとは」といった、リサーチや学習、確認のために検索されるクエリを指します。

Goクエリ

特定のWebサイトやページに直接アクセスしたいとき、あるいは実在の場所へ行きたいときに検索されるクエリです。具体例としては、「YouTube」や「Amazon」、「渋谷 カフェ おすすめ」などが挙げられます。

Doクエリ

Doクエリは、何か行動するための情報を求める検索語句です。「ハンバーグ レシピ」や「壁紙 DIY」など、具体的な活動やタスクの実行方法に関する情報が当てはまります。

Buyクエリ

購入意図を持った検索で、特定の商品やサービスを購入・契約したい場合に使われます。たとえば「最新 スマホ 最安」や「ホテル 予約」などで、コンバージョンが期待できるクエリです。

SEOキーワードの選定手順とポイント

20015425_s実際にSEOキーワードを選定する際は、サイトの目的や方向性を明確にしたうえで、そのテーマやコンセプトに沿った語句を選ぶことが肝心です。以下で、具体的な手順とポイントを解説します。

1.サイトの目的や方向性を明確にする

最初に、サイトやメディアをどのような方向性で運用していくのかを明確にします。これから立ち上げる場合はもちろん、すでに運用をはじめている場合でも、方向性を一度確認することが大切です。

サイトを運用する一般的な目的は、営利企業の場合は自社の商品・サービスを購入もしくは利用してもらうことです。SEOキーワードで対策したコンテンツを作成し、商品の購入ページへの遷移やホワイトペーパーのダウンロードをし誘導することが目標です。

そのため、メディアの目的や方向性は、自社で取り扱っている商品・サービスとできるだけ関連性の高いテーマを選定しましょう。たとえば、自社がホームページ制作のサービスを提供しているのであれば、「ホームページ制作で役立つコードの記述方法など情報を届ける」、「ホームページの立ち上げを検討している企業向けにWeb集客に役立つ情報発信をする」などです。

2.上位表示できそうなキーワードを探し出す

決めたテーマに基づき、上位表示ができそうなキーワードを探します。先ほどの「Web集客に役立つ情報発信をする」を例にすれば、狙うべきキーワードは「ホームページ制作会社 比較」「Web集客 おすすめ」「ホームページ制作 やり方」などがあります。

キーワードの種類は、検索数の多い順に「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「スモールキーワード」の3種類に分類することが可能です。なかでもスモールキーワードは、検索するユーザーが少ないため、費用対効果が小さいと思われがちです。

一方でSEOの業界には「ロングテールSEO」という戦略が存在します。これは、複数のスモールキーワードで上位表示を実現し、サイト全体のアクセス数を増加させる考え方です。またスモールキーワードには、2語や3語の明確な欲求で検索するユーザーが多いため、購買行動につながりやすいメリットがあります。

> ロングテールキーワードを探すときのポイントとは?使い方・ツール紹介

SEOキーワードの選定方法

132564105_sSEOキーワードの選定には、キーワード選定ツールを使って探す方法と、カスタマージャーニーを基に考え出す方法の2通りがあります。以下で、詳細を解説します。

キーワード選定ツールを使って探す

1つ目は、無料や有料のキーワード選定ツールを使って探し出す方法です。たとえば、「マーケティング」と打ち込むだけで、「マーケティング 費用」「マーケティング やり方」など、関連するキーワードをひと通り洗い出してくれるツールがあります。また、競合サイトのURLを打ち込むだけで、そのサイトが上位表示しているキーワードを抽出してくれるツールも存在します。

キーワード選定ツールを使えば、簡単に・効率的にたくさんのキーワードを洗い出すことができます。一方で、多くの事業者がツールを使用してキーワード選定をしているため、SEOキーワードが被りやすい点に注意する必要があります。

カスタマージャーニーをもとに考え出す

2つ目に、カスタマージャーニーをもとに、ユーザーがどのような疑問を抱きやすいかを想定してキーワードを考える方法があります。カスタマージャーニーとは、顧客が商品・サービスを認知してから購買に至るまでの道筋のことを指します。

自社顧客のカスタマージャーニーを明確にするには、「認知・興味関心」「比較検討」などの横軸と、「顧客の思考」や「行動」をはじめとした縦軸で構成する「カスタマージャーニーマップ」を作成する必要があります。横軸の各プロセスにおいて、消費者や決裁者が抱く悩みを想定し、その語句をSEOキーワードとして設定する流れです。

カスタマージャーニーをもとに考え出す方法であれば、キーワード選定ツールで探しにくい、競合が少なく購買につながりやすいキーワードを発見できます。なお、カスタマージャーニーについて詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。

> カスタマージャーニーとは? 作り方の手順と陥りやすい失敗を解説

SEOキーワードの選定ができるツール5選

54836731_s以下では、SEOキーワードの選定ができるおすすめの無料・有料のツールを5つご紹介いたします。まずは無料のツールを試し、必要に応じて有料ツールを検討してみるのが良いでしょう。

Google キーワードプランナー

Google キーワードプランナーは、Googleが提供しているリスティング広告用のキーワード選定ツールです。本来はGoogle 広告を利用する方向けに提供しているサービスです。

実際に調査できるのは、キーワードの検索ボリュームや関連キーワード、広告の入札単価などです。特に、広告の入札単価が高いキーワードは、高いお金を払ってでも広告を表示したいと考える広告主が多いことを意味し、顧客の購買行動につながりやすいワードであると推測することができます。

Google キーワードプランナーは、月間検索数を調査することが可能ですが、広告を出稿していない方は、「100~1,000」など、大まかな範囲でしか把握できない点に注意しましょう。

> 【2022年最新版】キーワードプランナーの使い方・KWを見つけるポイント

ラッコキーワード

ラッコキーワードは、ラッコ株式会社が提供する、コンテンツ制作者向けのキーワードリサーチツールです。Googleをはじめとした各検索エンジンのサジェストワードを調査したり、関連するQ&Aコンテンツを一覧で表示したり、共起語や類語・同義語を抽出したりと、幅広い用途で使用することができます。

たとえば、「サジェストキーワード」の機能を使って「マーケティング」と検索すると、「マーケティングとは 仕事」「マーケティングとは簡単に」など、関連した語句が複数表示されます。ひとつのテーマから連想されるキーワードを一度に洗い出したいときに役立つツールです。

Google トレンド

Google トレンドは、今、最も検索されているキーワードを調査できるGoogleの無料ツールです。検索窓に特定の語句を打ち込めば、過去30日や1年間など、時系列での検索数が折れ線グラフで確認できます。

話題性のあるSEOキーワードを見つけて、いち早くコンテンツを作成すれば、短期的に大きなアクセスにつながる可能性もあるでしょう。

> Googleトレンドの使い方 トレンドキーワードを見つける手順とは

キーワードファインダー

キーワードファインダーは、株式会社ディーボが提供する有料のSEOキーワード選定ツールです。検索キーワードをマインドマップで視覚的に表示・分類したり、自社のサイト・コンテンツにもとづき、おすすめのSEOキーワードを自動で取得したり、月間検索数を調べたりと、多彩な用途で利用することができます。

すでにメディアを運用している場合は、自社のCVにつながったキーワードを表示することも可能です。ほかにも、競合サイトの人気キーワードを調査・分析できるなど、多角的な視点からSEOキーワードを探すことができます。

ahrefs(エイチレフス)

ahrefs(エイチレフス)は、Ahrefs Pte.Ltdが提供するSEO分析ツールで、世界各国で利用されています。主な機能は被リンク分析、検索エンジンの上位表示コンテンツ、想定流入キーワードなど多岐にわたります。ahrefsの特長はこの機能が、自社サイトだけでなくあらゆる競合サイトの調査でも利用できる点です。

自社と競合を多角的に分析ができるので、流入が期待できるキーワードを見つけ、効果的なコンテンツ制作できるでしょう。有料ではありますが、月額99ドルから始めることができます。

> 入門者向け!SEOで欠かせないAhrefsの項目別使い方

SEOキーワードを正しく選定しアクセス数を増やそう

SEO対策をする際は、正しい手順で進めていくのが重要です。具体的には、サイトの目的や方向性を明確にし、選定ツールやカスタマージャーニーマップを用いて行いましょう。

選定ツールは、自社の目的や予算に応じて無料・有料のサービスを使い分けることが肝心です。SEOキーワードを正しい方法で選定し、成果につながる記事コンテンツの制作を進めましょう。

SEデザインでは、「SEO記事制作・作成サービス」をはじめとしたさまざまなコンテンツマーケティング支援を行っております。集客やリード育成にお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。

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