読者を惹きつける!ホワイトペーパーのデザインの考え方やコツを解説

公開日:2023-12-08 更新日:2023-12-08 by SEデザイン編集部

目次

ホワイトペーパーのダウンロードを促進するには、読者に興味を持ってもらうことが不可欠です。そのためには、内容だけでなくデザイン面の工夫も大事なポイントとなります。今回は、ホワイトペーパーにおけるデザインの重要性やデザインのコツ、おすすめのデザインツール、ホワイトペーパーの制作事例について解説します。

ホワイトペーパーの目的とデザインの重要性

ホワイトペーパーの目的とデザインの重要性

ホワイトペーパーを制作する目的には、おもに以下の3点が挙げられます。

  • 見込み顧客を新規獲得すること
  • 見込み顧客の育成を行うこと
  • 商談時などに活用して受注確度を高めること

ホワイトペーパーでは、読者に有益な情報を提供する代わりに、ダウンロード時に顧客情報(会社名・連絡先など)を入手可能です。また、ホワイトペーパーを通じて自社情報を発信することで、見込み顧客を育成できます。加えて、商談時などに営業ツールとして活用すれば、受注確度も高められるでしょう。

見込み顧客の新規獲得・育成・受注のいずれのフェーズでも肝心なのは、ホワイトペーパーに興味を持ってもらうことです。そのためには、読みやすく、理解しやすいデザインであることが重要です。ホワイトペーパーのデザインは目的を達成するために、顧客の興味や信頼を得るうえで重要な役割を果たします。 

たとえば、次のような工夫を行うことによって、よりホワイトペーパーの内容がわかりやすくなる、理解しやすくなるといったプラスの効果を得られるでしょう。 

  • 重要なポイントを太字にする、マーカーを引く
  • わかりやすいグラフを作成し掲載する
  • タイトルのフォントを調整し目立つようにする

デザインで興味を惹きつける!ホワイトペーパーの構成

デザインで興味を惹きつける!ホワイトペーパーの構成ここでは、ホワイトペーパーの基本的な構成および各構成パートで重要となるデザイン要素について解説します。ホワイトペーパーの基本的な構成は以下のとおりです。

  • 表紙・タイトル・目的
  • 目次・アジェンダ
  • 本文
  • オファーページ(企業情報・問い合わせ先および監修者)

表紙・タイトル・目的

ホワイトペーパーのデザイン表紙

表紙・タイトル・目的の基本

表紙・タイトルはホワイトペーパーの最初に表示されるページであり、ダウンロードを左右する重要な要素です。読者の興味を惹きつけるために、タイトル名や文字のサイズ・配列、イラストなどの工夫が重要となります。

また、ホワイトペーパーによっては、表紙・タイトルの後に「目的」を載せることもあるでしょう。
読者がホワイトペーパーを読んで得られるメリットを端的に提示し、ホワイトペーパーの価値を伝えることが大切です。

表紙・タイトル・目的のデザイン

表紙・タイトルのデザインで大事なポイントは、ホワイトペーパーの内容や雰囲気を読者が一目で分かるようにすることです。そのためには、タイトル内のキーワードを強調したり、ホワイトペーパーのテーマに合ったイラストを差し込んだりする工夫が大切です。

目次・アジェンダ

ホワイトペーパーの目次デザイン

目次・アジェンダの基本

目次・アジェンダは、ホワイトペーパーの全体像を示す役割を担います。目次・アジェンダでは、できるだけ大きめの文字フォントを使い、視認性を高くすることが重要です。表紙・タイトルとともにサンプル画像として掲載される場合もあるため、ホワイトペーパーの全体像をわかりやすく伝えられるようにしましょう。

目次・アジェンダのデザイン

目次・アジェンダのデザインで重要となるデザイン要素は、表紙・タイトルや本文との一貫性を保つことです。たとえば、表紙・タイトルや本文が青系のカラーで統一している場合は、目次・アジェンダも同系統の色合いにして全体的な統一感を出していきましょう。

本文

ホワイトペーパーの本文ページのデザイン

本文の基本

本文はホワイトペーパーの主役となる部分です。細かい構成はホワイトペーパーの目的や狙いによっても異なりますが、一般的な課題解決型のホワイトペーパーでは以下のような構成が効果的となるでしょう。

  1. 課題提起:読者の悩みに基づいたビジネス上の課題などを提起する
  2. 課題の分析:提起した課題の原因や背景を分析する
  3. 解決策の提示:課題を解決するためのアプローチを提示する
  4. 自社でできる解決策の紹介:課題解決のアプローチとして、自社ソリューションが有効であることを示す

本文のデザイン

本文(中面ページ)のデザインで大事なポイントは、図解やイラストを活用することです。文字情報だけでは、ホワイトペーパーの内容を十分に理解してもらえない可能性があります。図解やイラストを差し込むことで、視覚的にもわかりやすくなり、読者の理解促進につながるでしょう。

オファーページ(企業情報、問い合わせ先および監修者)

ホワイトペーパーのオファーデザイン

オファーページの基本

ホワイトペーパーの最後には企業情報や問い合わせ先を掲載し、自社サービスへの導線を作っておくことも重要です。問い合わせ先としては、担当者の電話番号やメールアドレス、問い合わせフォームを設置することが一般的です。

たとえば自社の企業情報の場合、以下のような事項を記載するとよいでしょう。

  • 企業名
  • 所在地
  • 電話番号・FAX番号
  • 代表者名
  • 設立年月日
  • 経営理念
  • 事業内容 など

また、ホワイトペーパーの監修者がいる場合は、監修者の氏名や経歴、写真などを掲載することで、ホワイトペーパーの信頼性・権威性を高められます。

オファーページのデザイン

オファーページ(企業情報、問い合わせ先など)のデザインで重要となるデザイン要素は、読者の行動を誘導するために色の工夫などを行うことです。たとえば、問い合わせ先などのCTAボタンには強調色(赤色など)を用いて目立たせ、読者を次の行動に誘導していきましょう。

新規CTA

ダウンロードにつなげるホワイトペーパーデザインのコツ

182295418_m_normal_none (1)ダウンロードを促進させるためのホワイトペーパーのデザインにおけるコツとしては、以下の事項が挙げられます。

  • 文字のサイズやフォント、余白を工夫する
  • ホワイトペーパー全体を通じてデザインの統一感を出す
  • ホワイトペーパーのデザインを掲載先に合わせる

文字のサイズやフォント、余白を工夫する


ホワイトペーパーのデザインでは、 文字のサイズやフォント、余白を工夫しましょう。たとえば、文字量が多くなる場合は、箇条書きを用いてすっきり見せるとよいでしょう。

また、フォントの視認性を高めたい場合はゴシック体、フォントを細くしたい場合は明朝体など、フォントの工夫を行うことも大切です。

ホワイトペーパー全体を通じてデザインの統一感を出す


ホワイトペーパーのデザインを行う際は、全体を通じてデザインの統一感を出すことも大切です。たとえば、全体を通じてメインカラーを統一する、グラフの配置を等間隔にするといった工夫が求められます。

ホワイトペーパーを制作する前に使用するカラーを3つに限定するなどのルールを決めて、制作中にデザインがバラバラにならないように気をつけましょう。

 ホワイトペーパーのデザインを掲載先に合わせる

ホワイトペーパーのデザインは、掲載先のメディアの特徴を踏まえて考えていくことも重要です。ホワイトペーパーの掲載先としては、おもに以下が挙げられます。

  • 自社のWebサイト
  • メールマガジン
  • SNS
  • プレスリリースなど

たとえば、自社のWebサイトやメールマガジンに掲載する場合は、信頼性を高めることを重視してフォーマルなデザインにすることもひとつの戦略です。一方でSNSやプレスリリースに掲載する場合は、拡散されやすいようにインパクト性を重視したキャッチ―なデザインにするとよいでしょう。

ホワイトペーパーのデザインに使えるツール

ホワイトペーパーのデザインに使えるツールホワイトペーパーのデザインを行う際は、デザイン向けのツールを利用すると便利です。ここでは、ホワイトペーパーのデザインに使えるツールとして、以下の4つのツールを紹介します。

  • Microsoft PowerPoint(パワーポイント)
  • Canva(キャンバ)
  • AdobeIllustrator(アドビイラストレーター)
  • Figma(フィグマ)

Microsoft PowerPoint(パワーポイント)

パワーポイントのサービスぺージ画面ビジネスの現場で多く利用されているMicrosoft PowerPoint(パワーポイント)は、ホワイトペーパーのデザインにも活用できます。操作に慣れている方も多いため、簡単に表やグラフを作成できるでしょう。簡易的なホワイトペーパーであれば、パワーポイントだけで制作できる可能性もあります。

Canva(キャンバ)

canvaのサービスぺージ画面Canva(キャンバ)は、無料で使えるデザイン向けのオンラインツールです。さまざまなテンプレートが用意されており、テンプレートを活用することで効率的なデザイン制作ができます。ドラッグ&ドロップで簡単に操作を行えるため、デザイン初心者でも利用しやすいでしょう。

AdobeIllustrator(アドビイラストレーター)


illustratorサービスぺージ画面AdobeIllustrator(アドビイラストレーター)は、Adobe社が提供しているデザインツールです。機能性が高く本格的なデザイン制作ができるため、プロのデザイナーも利用しています。ただし、無料版でも十分作成できますが、テンプレートや素材・アイコンをさらに増やしていきたい場合、月額料金がかかる点や操作に慣れるまでに時間がかかる点には注意が必要です。

Figma(フィグマ)


figmaのサービスぺージ画面Figma(フィグマ)は、Webブラウザ上でデザイン制作を行えるオンラインツールです。ソフトウェアのインストールが不要な点や複数人で共同編集を行える点などが特徴となっています。複数の担当者でホワイトペーパーのデザインを分業する場合などに効果的なツールであるといえるでしょう。
もし、Figmaについて更に知りたい方は機能やツールの活用方法を解説していますのでご参考ください。
Figmaとは?初心者向けに使い方と料金、おすすめプラグイン解説

ホワイトペーパーの実際の事例を紹介

最後に、ホワイトペーパーを制作している弊社の事例を2つ紹介します。ホワイトペーパーのデザインを行う際は、これらの事例も参考にしてみてください。

事例1:マーケティングフレームワーク 市場分析・現状理解編

 

ホワイトペーパー事例の表紙本ホワイトペーパー事例では、マーケティングフレームワークとして3C分析やSWOT分析などを解説しています。フレームワークのイメージを掴みやすくするために、図解を多く用いている点が大きな特徴です。

図解を眺めるだけでもフレームワークの特徴などを理解できるため、マーケティング初心者が見ても理解しやすいホワイトペーパーになっています。

事例2:ペルソナ作成 10のポイントとサンプルフォーマット

 

ホワイトペーパー事例の表紙本ホワイトペーパー事例では、ペルソナ作成におけるポイントやサンプルフォーマットなどを解説しています。各ページのキーワードの文字をなるべく大きくし、一目見ただけでポイントが分かるようにデザインしている点が大きな特徴です。

また、ホワイトペーパーの全体を通じて人物イラストを挿入することで、テーマである「ペルソナ」をイメージしやすくしています。

ホワイトペーパーのデザインを工夫してダウンロードを促進しよう

ホワイトペーパーのダウンロードを促進するためには、内容に加えてデザインに関しても、工夫を行うことが重要です。たとえば、文字のサイズ・フォント・余白の工夫やホワイトペーパー全体を通じたデザインの整合、掲載先に合わせたテイストの調整などがポイントとなるでしょう。

社内でホワイトペーパーを制作するためのノウハウや工数が不足していることも想定されます。そういったケースでは、制作を外注することも有効な手段です。デザイン面も含めてホワイトペーパーの制作を外注することで、社内工数の削減や外部からの知見・ノウハウの獲得などが図れるでしょう。

ホワイトペーパー制作の外注を検討している方は、以下のホワイトペーパー制作サービスも併せてご確認ください。


 

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