【2024年版】スライド作成AI15選!それぞれの特徴も徹底解説

更新日:2025-02-06 公開日:2025-02-06 by SEデザイン編集部

目次

プレゼン資料を効率的に作成するには、スライド作成AIの活用が有効です。

昨今では生成AI技術の進化により、プロが作成するような美しいデザインや構成を実現できるようになりました。そのため、時間の節約はもちろん、スライドの質を向上させることも可能です。

この記事では、スライド生成AIの概要や利用するメリット、ポイント、2024年版のスライド作成AIツール15選を詳しく解説します。プレゼン準備を効率化し、効果的な資料作成を目指す方はぜひ最後までご一読ください。

この記事のまとめ

  • スライド作成AI、デザイナーでなくても簡単に視覚的に優れた資料を作成できます。
  • 日本語に対応しているツールや、企業向けプランがあるツールがオススメです。
  • ドラフト作成として活用するだけでも、業務の生産性向上につながります

スライド作成AIについて解説【資料作成を効率化するツール】

スライド作成AIの概要と仕組みについて詳しく解説します。

スライド作成AIとは

スライド作成AIは、人工知能の技術を用いてプレゼンテーションのスライドを自動的に生成するAIツールです。従来は、情報収集からデザインの調整まで多くの工程を手動で行う必要がありました。しかし、スライド生成AIを利用すれば、スライド作成に必要な工程を効率化できます。

具体的には、ユーザーが簡単な指示を入力するだけで、AIがスライドのレイアウトや配色、フォントなどを最適化し、完成度の高いスライドを自動生成します。ツールによっては部分的な編集や再生成が可能で、構成やデザインに費やす時間が短縮されるだけでなく、プレゼンの視覚的な質も向上するのが大きな利点です。

また、スライド作成AIは、デザインスキルがないユーザーでも使いやすいように設計されている点も特徴といえるでしょう。多くのツールでは、専門知識を必要とせず、直感的な操作でデザインに優れたスライドを作成できます。

スライド作成AIの仕組み

スライド作成AIが効率的にスライドを生成する仕組みは、プロンプト入力を基盤としています

具体的には、ユーザーがスライドに求めるテーマや内容、スタイルなどの要件をテキストで入力することで、AIがデザインを自動生成します。そのため、プロンプト入力の精度がスライドの完成度に直結すると言ってもいいでしょう。

具体的で詳細な指示を与えるほど、AIはその情報を基に、ユーザーの意図に沿ったレイアウトや配色などを反映してスライドを作り出すことが出来ます。

また、スライド作成AIの多くは、独自のデザインパターンやテンプレート素材を備えています。そのため、シンプルなレイアウトから複雑なグラフ、写真挿入まで、ニーズに応じて柔軟に対応できることが特徴です。ユーザーはプロンプトを調整しながらスライドを生成することで、理想的なプレゼン資料を効率的に作成できるでしょう。

【2024年版】スライド作成AI15選

ビジネスや教育現場でのプレゼンテーション準備に、スライド作成AIの活用がますます増えています。ここでは、スライドの構成やデザインを簡単かつ効率的に自動生成してくれるAIツールの中から、特に注目すべき15のツールをご紹介します

ツール名

無料プラン

・トライアル

日本語対応

企業向け

対応ファイル形式

Canva AIスライド

トライアルあり

PPTX,PDF,PNG, MP4,JPG,SVG,GIF

Gamma

400クレジットまで無料

×

PDF,PPTX

Microsoft 365 Copilot・

Copilot Pro

1か月無料※※

個人向けCopilot Proのみ

PPTX,PDF,JPG

Tome

基本機能無料

△(日本語での生成は可能。UIは英語)

×

PDF,PPTX

Beautiful.ai

14日間無料

×

×

PDF,JPG,PPTX

デザインAC プレゼン資料AI(β版)

基本無料

×

JPG,PNG,PDF,PPTX

Decktopus

無料プランあり

×

PPTX,PDF

SlidesAI

無料プランあり

Googleスライド (PPTXにも対応予定)

Gemini for Google Workspace

14日間無料

△(一部対応)

Googleスライド,PDF,PPTX

SlidesGPT

無料プランあり

△(日本語での生成は可能。UIは英語)

PPTX,PDF

イルシル

無料プラン:3個まで生成可能

トライアル:2週間

PDF,PPTX(有料プランのみ)

ChatBA

現在はサンプルのプロンプトのみ

×

×

PDF,PPTX

Pitch

基本機能は無料

×

×

PDF,PPTX

MagicSlides

3回/月無料

△(一部対応)

×

PDF,PPTX

SlidesGo

基本無料

△(日本語での生成は可能。UIは英語)

×

PDF,JPG,PPTX (有料版)

※2024年11月時点

各ツールの特徴や強みを比較し、自分に合ったスライド作成AIを見つけましょう。

Canva AIスライド

Canva AI スライドの画像 出典:Canva AIスライド

Canvaは、豊富なデザインテンプレートと使いやすいインターフェースを備えた、初心者にも親しみやすいスライド作成ツールです。特にCanvaのAIスライド機能は、デザインスキルがなくても美しいスライドを簡単に作れる魅力があります。

入力されたスライドの内容や目的に基づき、AIが最適なレイアウトと視覚要素を提示し、自動的に調整を行います。Canvaには、1億点を超える画像やイラスト素材が揃っており、プレゼン資料をより効果的に演出することが可能です。

さらに、多様なフォントと色彩パレットでビジュアルを自由にカスタマイズできるため、ブランドイメージやプレゼン内容に沿ってスライドの作成が可能です。また、PPTやPDF形式でのダウンロード機能もあり、完成した資料をほかのアプリケーションでも活用できるのも便利です。Canvaの無料版も基本的な機能を提供していますが、より多くの素材やテンプレートが利用可能な有料プランもあります。

Gamma

Gammaの画像

出典:Gamma

Gammaは、プレゼンテーションやドキュメント作成に特化したAIツールで、リアルタイムの共同編集や自動編集機能が特徴です。ユーザーがスライドのテーマや目標を設定するだけで、AIがレイアウトやビジュアルを整え、短時間で高品質のプレゼン資料を完成させます。

また、Gammaの特徴として、プレゼンを順序に縛られず自由に進行できる「非線形プレゼンテーション」にも対応している点が挙げられます。これにより、聴衆の反応や質問に応じて柔軟にスライドを切り替えられるため、よりインタラクティブなプレゼンが可能です。

テンプレートの種類も豊富で、ビジネス向けの専門的なデザインが充実しているため、視覚的なインパクトを与えながらも、構成やデータの正確さを重視したプレゼン資料が簡単に作成できます。さらに、作成したスライドはオンラインで共有でき、リモートチームでもリアルタイムで編集や意見の交換が可能です。

Microsoft 365 Copilot

Microsoft 365 Copilotの画像

出典:Microsoft 365 Copilot

Microsoft 365 Copilotは、WordやExcel、PowerPointといったMicrosoft 365アプリに組み込まれたAIアシスタントです。ユーザーがテーマやスライドの内容を指定すると、AIがレイアウトの提案や内容の補完を行い、洗練されたスライドが自動的に生成されるのが特徴です。

特に企業向けの利用に適しており、Microsoft 365の強固なセキュリティーに守られたまま、チームで資料作成ができるでしょう。

Microsoft 365 Copilotのもう一つの利点は、ユーザーが以前に作成したWord文書やデータを再利用し、スライドに簡単に取り込める点です。これにより、作成作業の時間が大幅に短縮されると同時に、一貫性のあるプレゼン資料を提供できます。また、リアルタイムのコラボレーション機能も備えているため、チームメンバーと共同作業が可能です。

Tome

Tome

出典:Tome

Tomeは、ストーリー性をもったスライドを作成できるAIツールで、ユーザーがプロンプトに従って入力するだけでプレゼンの構成やデザインを自動的に作成します。最大の特徴は、スライドの内容にストーリー性を持たせるためのAIサポートが充実している点です。

プレゼンの目的やテーマに応じて、Tomeが適切なレイアウトや視覚効果を提案し、インパクトのあるスライドを自動生成します。

また、Tomeはスライドの全体的な流れを重視しており、スライドごとにテーマをつなげる構成が得意です。これにより、シンプルな指示でも効果的にストーリー性を持たせたプレゼン資料が完成します。完成した資料はカスタマイズも可能で、ビジネスや教育現場など、さまざまなシーンで活用できます。

Beautiful.ai

Beautiful.aiの画像

出典:Beautiful.ai

Beautiful.aiは、デザインを自動的に最適化するスライド作成ツールで、デザインに自信がない方でも簡単に質の高いプレゼン資料を作成可能です

テキストやグラフなどの要素を入力するだけで、美しいレイアウトに自動的に整えられたスライドが完成します。

また、内容に基づいて適切なデザインを提案してくれるため、スライドの美観と情報の見やすさが両立しているのも特徴的です。

時間をかけずにクオリティの高いスライドを作成でき、グラフや図表の追加もスムーズに行えるため、ビジネスプレゼンや報告資料など幅広い用途に対応しています。さらに、データを基にしたビジュアルが自動生成されるため、情報の伝達力が高いスライドに仕上げられるでしょう。

デザインAC プレゼン資料AI(β版)

デザインAC プレゼン資料AI(β版)

出典:デザインAC プレゼン資料AI(β版)

デザインAC プレゼン資料AIは、ACワークス株式会社が提供するスライド作成の自動化サービスで、イラストACや写真ACの素材も同時に利用できる点が特徴です。ユーザーがキーワードを入力するだけで、短時間で完成度の高いスライドが自動生成されます。

豊富な素材が使えるため、独自性や視覚的なインパクトを持つ資料を作りやすく、視覚的な表現力を重視する場面で活用できます。プレゼン資料に慣れていない方や、手軽に使いたい方にとっても便利なツールです。

Decktopus

Decktopusの画像

出典:Decktopus

Decktopusは、ユーザーがプレゼンのテーマや対象を入力するだけで、全体のレイアウトや内容を自動で生成してくれるスライド作成ツールです。手間をかけずに高品質なスライドを作成でき、ビジネスの会議や教育の現場などでの利用に適しています。

Decktopusでは、テンプレートから選択し、指示に従って内容を入力するだけで完成するため、デザインに関するプロンプトを一から考える必要がありません。

スライドの順序や内容も後から自由に調整可能で、プレゼンの流れを柔軟に変えることも可能です。

SlidesAI

SlidesAIの画像

出典:SlidesAI

SlidesAIは、Googleスライド専用のサードパーティー製のAI拡張機能で、AIがスライドのレイアウトやテキストを自動で提案してくれるツールです。トピックや内容を入力するだけで、視覚的に優れたスライドが生成されるため、Googleスライドを日常的に利用する方にとって便利な機能です。

SlidesAIは、数クリックで簡単に操作できる点が特徴で、スライド作成の時間を大幅に短縮することが可能です。Googleスライドのアドオンのため、作成したスライドの編集も簡単で、Googleドライブとの連携による共有もスムーズに行えます。

Gemini for Google Workspace

Gemini for Google Workspaceの画像

出典:Gemini for Google Workspace

Gemini for Google Workspaceは、Googleスライドやドキュメントと連携したAI機能を提供するため、Google Workspaceユーザーにとって親和性の高いスライド作成ツールです。ユーザーが入力した内容を分析し、自動生成するため、資料作成の手間を大幅に削減します。

また、サードパーティー製のSlidesAIと異なりGoogleスライドに直接統合されているため、ほかのGoogle Workspaceアプリとスムーズに連携できる点も強みです。加えて、Geminiはユーザーの業務に応じてカスタマイズした提案や編集を行うため、チーム全体でのコラボレーションが重要なプロジェクトにも最適です。

特にGoogleの厳しいデータ保護基準に基づいたセキュリティーが確保されているため、情報漏洩のリスクを低減しつつ業務の効率化が図れます。職場でGoogleスライドを日常的に活用している方にとって、資料作成のスピードと品質を高める有効な選択肢となるでしょう。

SlidesGPT

SlidesGPTの画像

出典:SlidesGPT

SlidesGPTは、ChatGPTの技術を基に開発されたスライド作成ツールで、ユーザーがテーマや概要を入力するだけでAIが自動的に生成してくれるサービスです

無料で利用できる基本機能も充実しており、操作に慣れていない初心者でも気軽に試せる点が特徴です。さらに、SlidesGPTはレイアウトやデザインの提案も自動で行うため、スライド全体の整合性が保たれた資料が完成します。

有料プランを選択することで、スライドのダウンロード機能や高度なカスタマイズも可能となり、より用途に応じた使い分けができるでしょう。効率的かつ高速にスライドを作成したい方や、スライドデザインに悩む方にとって最適な選択肢です。

イルシル

イルシル

出典:イルシル

イルシルは、日本語特化のスライド作成AIツールとして、特に日本国内での利用に優れています。ユーザーがキーワードや簡単な文章を入力するだけで、AIが内容に即したスライドを自動生成してくれることが特徴です。

イルシルには1,000種類以上のデザインテンプレートがあり、いずれも日本のプレゼン資料として馴染みあるデザインが多くあります。

さらに、直感的なインターフェースを備えており、初心者でも簡単に操作が可能です。デザインテンプレートは日本語対応がしっかりしているため、日本語資料を作成する場合でも内容が整合性を保ったまま高品質なスライドが完成します。

ChatBA

ChatBAの画像

出典:ChatBA

ChatBAは、短いテキスト入力を行うだけでAIが瞬時にスライドを作成してくれる手軽さが魅力のツールです。ユーザーがテーマやポイントを簡単に入力するだけで、スライド全体の構成が整い、資料の作成がスムーズに進められるため、時間のないプレゼン準備にも最適です。

ChatBAの魅力は、指示に基づいたレイアウトの自動調整機能です。また、スライドの順序変更や内容の修正も簡単に行えるため、急な資料変更が必要な際にも柔軟に対応できます。

Pitch

Pitch

出典:Pitch

Pitchは、クラウドベースでリアルタイムの共同編集が可能なスライド作成ツールです。プレゼン資料の作成・編集を複数のメンバーで同時に行えるため、リモートワーク環境下でも効率的に進めることが可能です。

外部ツールとも連携しているため、NotionやSlackなどのワークフローに組み込みやすく、シームレスなチーム作業を実現できるでしょう。また、PitchのAI機能により、スライドのデザインやレイアウトが自動的に最適化され、高品質なスライドが短時間で完成します。

さらに、生成後のスライドはオンライン上でのプレビューや編集が可能で、クラウド上での共有もスムーズに行えることが魅力です。Pitchその名の通り、プレゼンテーションの場面でその真価を発揮するツールです。

MagicSlides

MagicSlidesの画像出典:MagicSlides

MagicSlidesは、Googleスライド専用の拡張機能として提供されており、テキストやYouTubeのURL、さらにはPDFを入力するだけで、瞬時にスライドを自動生成できる機能を備えています

普段からGoogleスライドを使用している方にとっては、日常のワークフローにそのままMagicSlidesを取り込むことができるため、ツールを増やす必要がなく利便性が高いです。レイアウトやデザインの選択肢も豊富で、視覚的に優れたスライドを短時間で生成可能なため、定期的にGoogleスライドを使用する方におすすめのツールとなるでしょう。

SlidesGo

SlidesGoの画像

出典:SlidesGo

SlidesGoは、無料で利用できるデザインテンプレートが豊富に揃ったスライド作成ツールです。ビジネス、マーケティング、教育など様々な用途に対応するテンプレートが用意されており、それぞれが視覚的に優れた構成になっています。

GoogleスライドやPowerPointに対応しているため、異なるプラットフォームでも簡単に資料を作成・編集できます。また、SlidesGoは商業利用にも適しており、デザイン面での自由度が高いことから、プレゼン資料の見栄えにこだわりたいユーザーにおすすめです。

テンプレートを選ぶだけでスライドの構成が整うため、デザインスキルがなくてもプロフェッショナルなスライドが完成します。使いやすくデザイン性も高いSlidesGoは、個人やチームでの活用に便利なツールです。

スライド作成AIを使うメリット

スライド作成AIを使うことで、下記のメリットを得られます。

  • 作業時間の削減につながる
  • 高品質のスライド作成が可能となる

ここでは、それぞれのメリットについて解説します。

作業時間の削減につながる

スライド作成AIのメリットの一つは、作業時間を大幅に削減できる点です。従来、資料作成には情報の整理やレイアウト調整などの作業に時間と手間を要していました。しかしAIの自動生成機能によって、これまで必要だった作業を大幅に簡素化することができます。

たとえば、プレゼン内容の概要を入力するだけで、AIが自動的にスライドデザインやレイアウトを提案してくれるため、ユーザーは細かいデザイン作業に時間を割く必要がなくなります。AIが全体の構成やデザインをサポートすることで、短時間で質の高いスライドを完成できるため、ほかの業務にも時間を充てることが可能になるでしょう。

従って、忙しいビジネスパーソンや、時間に制約がある場合にこそ、効率的な資料作成に役立てられるでしょう。

高品質のスライド作成が短時間で可能

スライド作成AIを活用することで、高品質のスライドを手軽に作成できる点も大きなメリットです。多くのAIツールは、視覚的に優れたテンプレートやデザインパターンを豊富に備えています。そのため、デザインスキルがない方でも簡単に見栄えの良いスライドを作成できます。

AIが自動で視覚的に分かりやすく魅力的な資料に仕上げてくれるため、内容が一層効果的に伝わるでしょう。特にビジネスの現場では、見た目の質がプレゼンの成功に直結することが多いため、スライド作成AIのデザイン機能は大いに役立ちます。

AIツールが提供する豊富なデザインやカスタマイズ機能を活用することで、企業やプロジェクトに最適化された資料を簡単に作成することができるでしょう。

スライド作成AIを選定する際のポイント

スライド作成AIを選ぶ際は、機能や対応言語など、使用目的に応じた特定のポイントを考慮することが重要です。具体的には、下記のようなポイントが挙げられます。

  • 無料トライアルがあるか
  • 日本語に対応しているか
  • 初心者でも使いやすいか
  • 豊富な機能が備わっているか
  • ファイル形式をどのくらい扱えるか

ここでは、それぞれのポイントごとに詳しく解説します。

無料トライアルがあるか

スライド作成AIを選ぶとき、無料トライアルの提供は重要です。ツールの使い勝手や実際の品質がどの程度なのかを事前に確認できるため、導入後のリスクを大幅に低減できます

多くのAIツールは、無料トライアル期間中に全機能を利用可能にしているため、課金を開始する前に品質や操作性を実際に体験できます。

無料トライアルを利用することで、費用対効果を具体的に評価することが可能です。

日本語に対応しているか

日本市場でスライド作成AIを利用する場合、日本語対応の有無は選定において大きなポイントです。ツールのUI(ユーザーインターフェース)が日本語に対応しているかだけでなく、日本語サポートが整備されているか確認することで、実際の操作やトラブル時の対応がスムーズに行えます。

特に、日本語のテキスト生成やスライドのレイアウトが正確に機能するかも確認が必要です。日本語特有の表現やニュアンスを適切に反映できるAIツールを選ぶことで、ビジネスシーンでも自然で分かりやすいスライド資料を作成できます。

サポート対応が日本語であると、万が一のトラブル時にもスピーディーに対応してもらえるため、安心して利用が続けられるでしょう。導入後に問題が発生しても、迅速かつ分かりやすいサポートが受けられることは運用面でも欠かせません。

初心者でも使いやすいか

スライド作成AIが初心者にとって使いやすいかどうかは、導入効果を大きく左右します。特に、直感的なインターフェースとシンプルな操作性を持つツールを選ぶと、ユーザーが初めて利用する際にもスムーズな操作が可能です。

スライド作成に特別なスキルが必要な場合、利用開始までの学習コストが増加し、社内の活用率も低下する可能性があります。直感的に操作できるツールであれば、特別なトレーニングを受けずにスライド作成が可能です。

また、操作に不安を持つ初心者向けに、ガイドやチュートリアル動画を提供しているツールもあります。ツールを導入する際には、こうしたサポートが充実しているかどうかも確認するとよいでしょう。操作性が高いツールは日常業務の中で活用しやすく、短時間で質の高いスライドを作成できるため、社内での導入効果も高まります。

豊富な機能が備わっているか

AIスライド作成ツールには、スライドの生成だけでなく、用途に応じて多くの機能を持っているものがあります。たとえば、リアルタイムでのコラボレーション機能が備わっていると、複数のメンバーが同時にスライドを編集・確認できるため、チームでの共同作業が容易になります。

また、プレゼン資料に動きをつけられるアニメーション機能や、デザインの自動調整機能があれば、誰でも視覚的に優れたスライドを簡単に作成可能です。豊富なテンプレートが提供されているツールであれば、プレゼン資料の質をワンランク上に引き上げることができ、ビジネスシーンでの説得力が増します。

選定時には、使用シーンに応じて必要な機能が搭載されているか確認し、将来的な利用を見据えて選ぶとよいでしょう。

ファイル形式をどのくらい扱えるか

スライド作成AIの導入にあたって、対応可能なファイル形式の確認は重要です。多くのビジネス現場では、異なるプラットフォームで資料を共有したり、特定の形式で提出が求められたりするからです。

たとえば、Microsoft PowerPoint形式のPPTXファイルや、PDF、Googleスライドなど、多くの形式に対応しているツールであれば、ほかのソフトウェアやプラットフォームにスムーズに移行できます。対応形式が少ないツールを利用する場合、追加でフォーマット変換が必要になることがあるため、日常業務での利便性を損なう可能性があるでしょう。

また、クライアントやチームメンバーとのやりとりが頻繁な場合、こうした柔軟性の高いツールを選ぶことで、資料の共有や再編集の手間を減らし、業務の効率化を促進します。

スライド作成AIを利用する際の注意点

スライド生成の利用時には、いくつかの重要な注意点があります。具体的には下記の注意点です。
  • ハルシネーションが起きる可能性がある
  • 情報漏洩のリスクがある
  • オリジナリティーを出しにくい

ここでは、それぞれの注意点を解説します。

ハルシネーションが起きる可能性がある

AIツールは、ユーザーの要求に応じて内容を自動生成するため、思わぬ誤情報を生成する「ハルシネーション」が発生することがあります。ハルシネーションとは、AIが事実とは異なる情報を「ありそうな内容」として作り出してしまう現象です。

データや事実に基づくビジネス資料でこれが発生すると、信頼性を損ないかねません。AIは膨大なデータに基づいて学習していますが、それでも不正確な情報や誤解を招く表現が含まれる可能性があるため注意しなければなりません。

リスクを軽減するためには、生成されたスライド内容を必ず人間がチェックし、内容の精査や編集を行うことが大切です。ビジネスに関するデータや数値が含まれる場合は、信頼できるデータと突き合わせ、必要であれば修正や補足説明を加えることを推奨します。また、AIへの指示(プロンプト)をできるだけ具体的にすることで、内容の精度を高められるため、詳細な指示を心がけるとよいでしょう。

情報漏洩のリスクがある

AIツールに情報を入力する際、入力内容が外部に漏れるリスクについても十分に認識する必要があります。スライド作成AIはユーザーが入力した情報を基に資料を作成するため、特に機密性の高い情報を入力する場合には、AIツールがどのようにデータを保護しているかを確認することが重要です。万が一、外部のサーバーにデータが保存され、ほかのユーザーと共有されてしまうと、情報漏洩につながる恐れがあります。

回避するためには、信頼性の高いAIツールを選び、そのツールが提供するデータ保護ポリシーをよく確認することが欠かせません。また、可能であれば社内で限定的に使用することでセキュリティーを高め、機密性の高い資料の作成は内部ネットワーク上で行うなどの対策が推奨されます。

クラウド型ツールを使用する場合は、ツールのセキュリティー要件が企業のポリシーに適合しているかも確認しておきましょう。

オリジナリティーを出しにくい

AIツールは大量のデータを基にして学習しているため、生成される内容が一般的なデザインや構成に偏りがちで、他の資料と似た内容になりやすい傾向があります。そのため、オリジナリティーが重視される場面でAI作成スライドをそのまま使用すると、ほかと差別化が難しい場合が多いでしょう。

AIは既存の情報やパターンに基づいて生成しているため、同様のツールを使用しているほかのユーザーの資料と似通ったものになりがちです。オリジナリティーを出すためには、AIが生成したスライドをベースに、人間が独自の視点でカスタマイズを施すことが大切です。

たとえば、自社ブランドの色やロゴを反映させたり、独自のアイコンや画像を追加したりすることで、ほかのスライドとの差別化を図れます。また、デザインに一貫性を持たせることで、プレゼンテーション全体に統一感を持たせ、視覚的なインパクトを高めることが可能です。

AIツールは効率化を助ける存在であり、オリジナリティーの要素はあくまで人間の手で強化するという意識をしていきましょう。

スライド作成AIを活用して効率的にプレゼン資料を作ろう

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スライド作成AIを利用することで、効率的にプレゼン資料を作成できます。AIを活用することで、スライド作成の時間を短縮し、クオリティーの高い資料を手軽に仕上げることが可能です。

ただし、AIが作成するスライドを最大限に活用するためには、使い方に注意が必要です。AIツールの選定時には、利用目的に応じた機能の充実度や日本語対応、ファイル形式の互換性などのポイントを確認しましょう。

また、スライド作成後には、必ず内容の精査を行い、AIによる誤り(ハルシネーション)やデータの正確性を確認することが重要です。ビジネス資料としての正確性を保ちながら、独自の視点や表現を加えることで、AI作成スライドの利便性と品質を高めることができます。

今後も技術の進展とともに、AIスライドツールはより多機能で利便性が向上することが期待されています。適切なAIツールを導入し、その特性を活かして効率的にプレゼン資料を作成し、業務の生産性を高めていきましょう。

この記事のまとめ

  • スライド作成AIは、デザイナーでなくても簡単に視覚的に優れた資料を作成できます。
  • 日本語対応や初心者向けに機能が使いやすいツールがオススメです。
  • ドラフト作成として活用するだけでも、業務の生産性向上につながります

SEデザインでは、コンテンツマーケティング支援サービスを中心に、「AI導入コンサルティング」サービスも提供しております。「AIを活用して記事制作を内製したい」「業務効率化に生成AIを活用したい」などとお考えの際は、お気軽にご相談ください。

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