Perplexity(パープレキシティ)は、日本語対応もしている無料の対話型AI検索エンジンです。このツールは、ChatGPTと同じGPT-3.5モデルを搭載し、Microsoft Bingの検索機能を組み合わせています。パソコンでの利用に加え、スマホアプリにも対応しています。
今回は、Perplexityの特徴や使い方、利用料金、注意点、ChatGPTなどとの違いについて解説します。
Perplexityとは?
Perplexity(パープレキシティ)とは、無料で利用できる対話型AI検索エンジンです。正式名称は「Perplexity.AI」であり、日本語での質問・回答にも対応しています。2022年12月に「Perplexity Ask(パープレキシティ アスク)」という名称で提供が開始され、2023年1月に現在の名称に変更されました。
ChatGPTと同じGPT-3.5モデルを搭載し、Microsoft Bingの検索機能を組み合わせています。iOSとAndroidにも対応しているため、パソコンだけでなくスマホアプリでも利用可能で、どこにいても情報検索が手軽に行えます。
Perplexityのおもな特徴
Perplexityのおもな特徴としては、以下の4つが挙げられます。
- アカウント登録やログインが不要
- 最新データを基にした回答ができる
- 回答には出典元も明記される
- チャットの履歴を専用URLで保存できる
アカウント登録やログインが不要
Perplexityは、アカウント登録やログインをしなくても利用可能です。「面倒な登録手続きなしですぐに使いたい」という担当者に適したAIツールといえるでしょう。
最新データを基にした回答ができる
Perplexityは、最新データを基にした回答ができます。インターネット上の情報を収集できるため、無料ツールでありながら最新データを反映した回答ができるため便利です。
回答には出典元も明記される
Perplexityの回答には出典元も付記されます。AIツールを使用する際は、回答内容の正確性を確認することが必須となるため、回答の根拠となる出典元を確認できることは大きなメリットでしょう。
チャットの履歴を専用URLで保存できる
Perplexity上でのチャット履歴は、専用URLで保存することもできます。たとえば、後でチャットのやり取りを見返したり、ほかの人に履歴を共有したりする際に便利です。
Perplexityの使い方
Perplexityの使い方としては、おもに以下の3通りがあります。
- 公式サイトにアクセスして利用する方法
- Chrome拡張機能を使って検索ウィンドウから直接検索する方法
- アプリをインストールしてスマホで利用する方法
ここでは、公式サイトにアクセスして利用する方法について解説します。
公式サイトにアクセスして利用する方法
Perplexity.AIの公式サイトにアクセスします。チャットで質問や情報検索をするだけであれば、アカウント登録なしで画面上にあるチャット欄に質問などを入力するだけで使用可能です。
チャット履歴の保存やファイルのアップロードなどの機能を使いたい場合は、アカウント登録が必要となります。左側のメニューにある「Sing Up」を選択し、案内に従って登録を進めていきましょう。GoogleアカウントかAppleアカウントでの登録も可能です。
Perplexityの使用例
実際にPerplexityに質問をしてみます。「2023年バスケットボールW杯の優勝国はどこですか?」とPerplexityに質問した結果は以下のとおりです。
上記のとおり、質問に対する正確な回答および回答の根拠(出典元)が返ってきました。このことから、2023年の直近の情報を反映した回答ができ、回答に出典元も付記されることが分かるでしょう。
Perplexityの利用料金
Perplexityには、有料プランである「Perplexity Pro」もあります。Perplexity Proの料金やおもな特徴は以下のとおりです。
料金 |
・月払いの場合:月額20ドル ・年払いの場合:年額200ドル |
おもな特徴 |
・Claude-2やGPT-4のモデルを使用可能 ・無制限のファイルアップロード ・Copilot(GPT-4)機能を1日300回以上使用可能 |
年払いの場合のみ、7日間の無料トライアルが適用されます。Claude-2やGPT-4などの高機能モデルを本格的に利用したい方は、無料トライアルがあり割引も適用される年払いの契約がお得です。
Perplexity利用時の注意点
Perplexityを利用する際は、以下の点に注意することが必要です。
- 日本語で質問をしても英語で返答される場合がある
- 画面上は全て英語で表記されている
日本語で質問をしても英語で回答が返ってくる場合がある
Perplexityでは、日本語で質問をしても英語で返答される場合があります。たとえば、「ChatGPTと比べた場合のPerplexityの優位性について教えてください。」とPerplexityに質問したところ、以下のように英語で回答が返ってきました。
そこで、「ChatGPTと比べた場合のPerplexityの優位性について、日本語で教えてください。」と質問を変えた結果、以下のとおり日本語での回答が得られました。
このように、英語の回答だった場合は、質問内に「日本語で」と明記して再度質問することで解決できる可能性があります。
画面上はすべて英語で表記されている
Perplexityは日本語での質問・回答に対応しているものの、画面上は全て英語表記となっています。そのため、英語に苦手意識のある方の場合は利用しづらいと感じるかもしれません。画面上のメニュー内容などが分からない場合は、必要に応じて翻訳ツールなどを使いながら活用していく必要があります。
PerplexityとほかのAIツールとの違い
ここでは、PerplexityとほかのAIツールとの違いとして、ChatGPTやBing AIチャット、Bardとの違いを説明します。それぞれのAIツールのおもな違いは以下のとおりです。
|
Perplexity |
Chat GPT |
Bing AIチャット |
Bard |
提供元 |
Perplexity AI |
Open AI |
Microsoft |
|
搭載モデル |
GPT-3.5 GPT-4(無料版は回数制限あり) |
GPT-3.5 GPT-4(有料版のみ) |
GPT-4 |
LaMDA |
インターネット検索 |
あり |
なし(有料版では可) |
あり |
あり |
アカウント登録 |
不要 |
必要 |
必要 |
不要 |
有料プランの利用料金 |
月額20ドル(月払い) 年額200ドル(年払い) |
月額20ドル |
有料プランなし |
なし |
ブラウザ制限 |
なし |
なし |
あり(Microsoft Edgeのみ) |
なし |
出典元の付記 |
あり |
なし(拡張機能を使えば可) |
あり |
なし |
それぞれのAIツールについては、以下の記事もご参照ください。
まとめ:Perplexityは気軽に使える対話型AI検索エンジン
Perplexityは、日本語にも対応している対話型AI検索エンジンです。アカウント登録やログインしなくても利用可能で、無料で使えるツールでありながら、最新データを基にした回答が可能であることが特徴です。出典元も付記されるため、情報収集などにおいて便利に活用できるでしょう。
ただし、日本語で質問をしても英語で回答されるなど必ずしも精度は完璧ではありません。Perplexityを利用する際は、ほかのAIツールと同様に、回答結果を担当者の目でしっかりと確認するようにしましょう。
AI技術はこれからさらに発展していくと予測されているので、早い段階で基本的な活用方法を取り入れておくことが大切です。SEデザインでは、IT分野におけるBtoBマーケティング&セールス支援を行っており、35年以上の実績がございます。業務の効率化や顧客へのアプローチでお困りの際は、お気軽にSEデザインへご相談ください。