日本語で使えるAI検索エンジン「Perplexity AI」とは?使い方や特徴を紹介
更新日:2024-09-30 公開日:2023-12-06 by SEデザイン編集部
Perplexity(パープレキシティ)AIとは、日本語対応もしている無料の対話型AI検索エンジンです。このツールは、ChatGPTと同じGPT-3.5モデルを搭載し、Microsoft Bingの検索機能を組み合わせています。パソコンでの利用に加え、スマホアプリにも対応しています。
今回は、Perplexity AIの特徴や使い方、利用料金、注意点、ChatGPTなどとの違いについて解説します。
Perplexity AIとは?
Perplexity AIとは、無料で利用できる対話型AI検索エンジンです。読み方は「パープレキシティ」です。正式名称は「Perplexity.AI」であり、日本語での質問・回答にも対応しています。2022年12月に「Perplexity Ask(パープレキシティ アスク)」という名称で提供が開始され、2023年1月に現在の名称に変更されました。
GPT-3.5モデルを搭載し、Microsoft Bingの検索機能を組み合わせています。iOSとAndroidにも対応しているため、パソコンだけでなくスマホアプリでも利用可能で、どこにいても情報検索が手軽に行えます。
Perplexity AIのおもな特徴
Perplexity AIのおもな特徴としては、以下の4つが挙げられます。
- 日本語に対応している
- アカウント登録やログインなしで使える
- 最新データを基にした回答ができる
- 回答には出典元も明記される
- チャットの履歴を専用URLで保存できる
日本語に対応している
Perplexity AIのサイトは英語ですが、回答は多言語で提供されており、日本語にも対応しています。ただ、たまに日本語の質問に対してうまく返答できないことがあり、英語で返ってくることがあるようです。そんな時は「日本語に翻訳して」と伝えれば日本語に直してくれます。
アカウント登録やログインなしで使える
Perplexity AIは、アカウント登録やログインをしなくても利用可能です。「面倒な登録手続きなしですぐに使いたい」という担当者に適したAIツールといえるでしょう。
ただし、アカウント登録をした場合のみ使える機能もあります。たとえば、ログインするとCopilotモードでGPT-4を使用可能です。無料版だと4時間で5回までの使用制限があります。
最新データを基にした回答ができる
Perplexity AIは、最新データを基にした回答ができます。インターネット上の情報を収集できるため、無料ツールでありながら最新データを反映した回答ができるため便利です。
回答には出典元も明記される
Perplexity AIの回答には出典元も付記されます。AIツールを使用する際は、回答内容の正確性を確認することが必須となるため、回答の根拠となる出典元を確認できることは大きなメリットでしょう。
チャットの履歴を専用URLで保存できる
Perplexity AI上でのチャット履歴は、専用URLで保存することもできます。たとえば、後でチャットのやり取りを見返したり、ほかの人に履歴を共有したりする際に便利です。
Perplexity AIの使い方
Perplexity AIの使い方としては、おもに以下の3通りがあります。
- 公式サイトにアクセスして利用する方法
- Chrome拡張機能を使って検索ウィンドウから直接検索する方法
- アプリをインストールしてスマホで利用する方法
ここでは、公式サイトにアクセスして利用する方法について解説します。
公式サイトにアクセスして利用する方法
Perplexity.AIの公式サイトにアクセスします。チャットで質問や情報検索をするだけであれば、アカウント登録なしで画面上にあるチャット欄に質問などを入力するだけで使用可能です。
チャット履歴の保存やファイルのアップロードなどの機能を使いたい場合は、アカウント登録が必要となります。左側のメニューにある「Sing Up」を選択し、案内に従って登録を進めていきましょう。GoogleアカウントかAppleアカウントでの登録も可能です。
Perplexityの使用例
実際にPerplexity AIに質問をしてみます。「2023年バスケットボールW杯の優勝国はどこですか?」と質問した結果、以下の回答が返ってきました。
上記のとおり、質問に対する正確な回答および回答の根拠(出典元)も示されています。このことから、2023年の直近の情報を反映した回答ができ、回答に出典元も付記されることが分かるでしょう。
Perplexity AIのProプランの料金
Perplexity AIは基本的に無料で使用できますが、有料プランである「Perplexity Pro」もあります。
無料版ではGPT-3.5 Turboのみ使用できますが、ProプランではGPT-4oやClaude3などの最新モデルを使用できます。
Perplexity Proの料金やおもな特徴は以下のとおりです。
料金 |
・月払いの場合:月額20ドル ・年払いの場合:年額200ドル |
おもな特徴 |
・Claude3やGPT-4oなどの最新モデルを使用可能 ・無制限のファイルアップロード ・Copilot(GPT-4)機能を1日300回以上使用可能 |
年払いの場合のみ、7日間の無料トライアルが適用されます。Claude-2やGPT-4などの高機能モデルを本格的に利用したい方は、無料トライアルがあり割引も適用される年払いの契約がお得です。
Perplexity AIとほかのAIサービスとの比較
ここでは、PerplexityとほかのAIサービスとの違いとして、ChatGPTやCopilotチャット、Geminiとの違いを説明します。それぞれのAIツールのおもな違いは以下のとおりです。
|
Perplexity AI |
Chat GPT |
Copilotチャット |
Gemini |
提供元 |
Perplexity AI |
Open AI |
Microsoft |
|
搭載モデル |
GPT-3.5 GPT-4(無料版は回数制限あり) |
GPT-3.5 GPT-4(有料版のみ) |
GPT-4 |
Gemini |
インターネット検索 |
あり |
なし(有料版では可) |
あり |
あり |
アカウント登録 |
不要 |
必要 |
必要 |
不要 |
有料プランの利用料金 |
月額20ドル(月払い) 年額200ドル(年払い) |
月額20ドル |
有料プランなし |
Advanced:月額19.99ドル Premium:月額9.99ドル |
ブラウザ制限 |
なし |
なし |
あり(Microsoft Edgeのみ) |
なし |
出典元の付記 |
あり |
なし(拡張機能を使えば可) |
あり |
なし |
それぞれのAIサービスについては、以下の記事もご参照ください。
まとめ:Perplexity AIとは、気軽に使える対話型AI検索エンジン
Perplexityは、日本語にも対応している対話型AI検索エンジンです。アカウント登録やログインしなくても利用可能で、無料で使えるツールでありながら、最新データを基にした回答が可能であることが特徴です。出典元も付記されるため、情報収集などにおいて便利に活用できるでしょう。
ただし、日本語で質問をしても英語で回答されるなど必ずしも精度は完璧ではありません。Perplexityを利用する際は、ほかのAIツールと同様に、回答結果を担当者の目でしっかりと確認するようにしましょう。
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