逆SEOとは?目的や手法、逆SEOの被害にあった場合の対策を詳しく解説

公開日:2023-04-21 更新日:2024-03-28 by SEデザイン編集部

目次

173971225_m_normal_none「逆SEO」という言葉をご存じでしょうか。Webサイトを運営している企業であれば、検索で上位表示させるための施策である「SEO」という言葉はよく聞くのではないかと思います。

「SEO」とは、自社サイトのアクセス数増加や集客を目的にGoogleの検索結果で上位に表示させる手法のことです。その反対である逆SEOは、「検索で上位表示させないための手法」といえます。

通常のオウンドメディア運営で使うことはありませんが、短期間で記事の順位が急に低下する場合や、自社のサービス名で検索した際に誹謗中傷の内容が含まれるサイトが出てくる場合は、逆SEOの被害にあっている可能性があります。

被害にあった時のために、逆SEOの基本的な知識を学び、逆SEOで行われている手法や、被害にあった時の対策について解説します。

逆SEOとは?

161483643_m_normal_none「逆SEO」は、通常のSEOとは逆にWebページの検索順位を下げるための施策のことです。あまり聞き馴染みがない言葉かもしれません。「ネガティブSEO」「リバースSEO」とも呼ばれます。

そもそもSEOとは?

通常のSEOは、検索エンジンで上位に表示させるための施策のことをいいます。上位表示させることができれば、より多くのユーザーの目に留まります。集客や自社の認知、売り上げの拡大につながるため、オウンドメディアを運営する企業にとっては非常に重要な施策です。

逆SEO対策が必要な理由

SEOによる上位表示が重要な施策である一方、その手法を逆手にとって、悪意を持って競合他社のWebサイトの検索順位を下げてくる可能性もあります。

たとえば、ある企業名やサービス名で検索したときに、サジェストワードにネガティブなワードが出てきたり、根拠のない悪質なクレームが書かれたページが上位だった場合、多くのユーザーの目に触れてしまうでしょう。

これらを放置しておくと大きな損失につながりかねません。逆SEOの被害にあった場合、早急な対策が必要です。

逆SEOの問題点

そもそも逆SEOの手法は、Googleのガイドラインに反する可能性もある行為です。ガイドラインに反する手法は、検索エンジンからの評価を下げることにつながります。また、法的に問題となる手法もあるため、絶対に行わないようにしましょう。

逆SEOの手法

186517927_m_normal_none

ここからは、逆SEOにはどのような手法があるのか、具体的に5つ紹介します。自社が被害にあう可能性があることを踏まえて、しっかり把握しておきましょう。

  • コピーページを大量に作成し、スパムと認識させる
  • 低評価なサイトから大量のリンクを送る
  • ウイルスに感染させる
  • DMCAの著作権侵害申請を悪用する
  • ネガティブなワードで大量に検索する

それぞれ解説していきます。

コピーページを大量に作成し、スパムと認識させる

1つ目は、順位を落としたいサイトと同じ内容のコピーページを大量に作成する方法です。Googleはコピーコンテンツが多いサイトをスパムと判断します。その際、コピーされた側が間違ってスパムと判断され、ペナルティとして評価が下がる可能性があるのです

低評価なサイトから大量にリンクを送る

本来、ほかのサイトからのリンク(被リンク)が多いサイトは、有益な情報が掲載されている高品質なサイトです。そのためGoogleは、被リンクが多いページを人気のあるコンテンツだと判断し、上位表示させる傾向があります。

しかし、評価の低いサイトからの被リンクが多い場合、わざと被リンクを増やし人気のあるサイトに見せようと偽っていると判断される可能性が高く、逆効果となります。

ウイルスに感染させる

ウイルスに感染したサイトは、危険と見なされGoogleの評価が下がります。ウイルスに感染させることで順位を下げようとする人もいるかもしれません。しかし、「不正アクセス禁止法」に抵触する、非常にリスクの高い方法です。

情報収集や犯罪への利用を目的とした悪意のあるWebサイトへのアクセスでウイルスに感染することがありますので注意しましょう。

DMCAの著作権侵害申請を悪用する

DMCAとは「デジタルミレニアム著作権法」のことで、デジタルコンテンツの著作権を守るために、アメリカで制定された法律です。そのため日本では適用されませんが、アメリカに本社のあるGoogleには適用されます。

著作権に違反している場合にGoogleに削除を申請すると、該当コンテンツをGoogle検索から削除してもらうことができます。しかし、この制度を悪用し自分が著作権者だと名乗り、何の問題もないサイトを著作権侵害だと申請するケースもあります。

ネガティブなワードで大量に検索する

ネガティブなワードで大量に検索することで、意図的にネガティブなサジェストに変える手法も考えられます。サジェストとは、検索するときに入力したキーワードから予測して表示される、関連性の高いキーワードのことです。

たとえば、「○○ 最悪」など、企業名やサービス名とネガティブなワードの組み合わせで大量に検索することで、意図的にサジェストを変えてしまうことは理論上は可能です。

しかし、多くのユーザーが検索した結果が反映されるため、実際に企業やサービスに問題がない場合は、長続きはしないでしょう。

逆SEOをされた場合の対策

165842942_m_normal_none

もし自社でオウンドメディアを運営している中、検索順位が突然下がったら、逆SEOの被害にあっている可能性もあります。

ここからは、逆SEOを受けた場合の対策について4つ紹介します。

  1. 被リンク元をチェックする
  2. 質の高いコンテンツを作り、ドメインパワーを上げる
  3. 運営会社にコンテンツ削除を依頼する
  4. Googleにコンテンツ削除を申請する

被リンク元をチェックする

前述の通り、評価の低いサイトから大量に被リンクが送られているサイトは、Googleの評価が下がる可能性があります。

対策としては、低評価なサイトから大量のリンクが張られてないか、サーチコンソールで定期的にチェックします。もし被害にあっていたら、被リンクの否認手続きをGoogleサーチコンソールからしましょう。

質の高いコンテンツを作り、ドメインパワーを上げる

ドメインパワーが上がれば、上位表示されやすくなり、逆SEOのリスクを減らすことができます。ドメインパワーを上げるためには、質の高いコンテンツを作るだけでなく、定期的に更新・リライトを行いましょう。

質の高いコンテンツを作成しユーザーに自然に検索してもらえるようにすることで、悪意のあるサジェスト操作への対策にもなります。

ただし、サジェストにネガティブなワードがあった場合、中にはユーザー・利用者のネガティブな意見の可能性もあります。その場合は、真摯に受けとめて対応していくことも大切です。

運営会社にコンテンツ削除を依頼する

ネガティブサイトを運営者に、該当のコンテンツを削除してもらうよう連絡することも方法の一つです。削除に応じてもらえるかは依頼してみなければ分かりませんが、試してみる価値はあるでしょう。

Googleにコンテンツ削除を申請する

著作権が侵害されていたり、身元詐称や金融詐欺などの多大な損害につながる個人情報が掲載されている場合、Googleに依頼すると検索結果から削除してもらえる可能性があります。

詳しくは以下のGoogleページをご確認ください。

Google から個人情報を削除する - Google 検索 ヘルプ
Google 上のコンテンツを報告 - Legal ヘルプ
法的な理由でコンテンツを報告する - Legal ヘルプ

まとめ

逆SEOは、Googleの理念に反し、法的に問題になる可能性もあるリスクの高い手法です。健全なサイト運営をするためには、絶対に行わないようにしましょう。一方、どんなサイトでも逆SEOの被害にあう可能性はあります。被害にあわないようにするために、定期的に被リンクをチェックし被害を最小限に抑えることが重要です。

普段からユーザーニーズを満たす良質なコンテンツの提供を心がけ、ドメインパワーを上げておきましょう。

SEOの基礎
コンテンツ制作サービス

関連記事

コンテンツマーケティングで、
ビジネスの効果を最大化しませんか?

もっと詳しく知りたい方

ご質問・ご相談したい方