Webサイトで使用する「タグ」とは、Webページに表示させる情報を指定する文字列のことです。
タグを付けることで、Webページのテキストや画像、リンクなどを正しく表示し、成果につながる行動数をカウントできます。種類によりタグの使い方や用途が異なるため、正しく理解しておくことが重要です。ここでは、タグの概要やおもな種類、注意点などをご紹介します。
Webページにおけるタグの意味
タグには荷札や付箋という意味があり、Webページの場合、タグとは情報の意味づけや分類する文字列のことで、どのように情報を表示するかの命令文のことを指します。 インターネット上に公開されているWebページは、タグの命令文によって作成されています。
HTMLのみでWebページを作成すると、文字だけが連なり読みにくいですが、CSSやJavascriptのコードのタグを使うことで見やすいWebページとなります。HTMLやCSSの場合、テキストをタグで囲むことによって、Webページの文字サイズや色指定、画像やリンクの挿入などができます。
おもなタグの種類
タグは大きく分けると「HTMLタグ」「コンバージョンタグ」「ツール制御タグ」の3種類です。それぞれの役割について紹介します。HTMLタグ
「HTMLタグ」は、Webページを構成するプログラミング言語であるHTML(Hyper Text Markup Language)で構成されたタグのことです。Webページは、HTMLファイルにタグを埋め込むことで、Google Chromeなどのブラウザ上に表示させることができます。
HTMLタグでは、見出しや段落、他ページのリンク、画像の表示などを指示することが可能です。タイトルや見出し、段落など決められたタグがあり、基本的には、開始タグ(<>)と終了タグ(</>)をセットで使用します。
既定の<>と</>でテキストを囲むことで、「ここはタイトル」「ここは段落」などの目印が付き、コンピューターに指示が伝わります。
例:SEデザインマーケティングブログトップページのtitleタグの記載方法
その他にも「altタグ」や「metaタグ」といった、細かいカスタマイズができる属性の追加が可能です。altタグで画像情報を指示することで、視覚障害のある方の役に立ち、かつ検索エンジンの画像内容の判断にも利用されます。metaタグは、head内に埋め込んでWebページについての情報を指示するものです。metaタグには、メタディスクリプションやキーワード、コピーライトなどが含まれます。
altタグの適切な設定方法については、以下の記事をご参照ください。
コンバージョンタグ
「コンバージョンタグ」とは、購入や問い合わせなどにつながる行動をカウントするタグのことです。リスティング広告などのWeb広告に活用することで、正確なコンバージョン数を把握できます。
コンバージョンタグは、広告を配信する各媒体からひとつずつ発行されるので、広告ごとに効果の分析が可能です。通常、Webページや広告などから購入や問い合わせをすると、「サンクスページ」という完了画面が表示されます。完了画面にコンバージョンタグを埋め込むことで、正しいコンバージョン数を把握することができるのです。
タグマネージャーなどを使って発行したタグを、完了画面の指定された場所に埋め込むだけなので、設置方法は簡単です。カウントされたデータは、タグマネージャーなどの管理画面から確認できます。Web広告を運用するなら、コンバージョンタグは欠かせません。コンバージョンタグを埋め込むことで、過去に広告をクリックしたユーザーからの成約率(数)を把握することができます。
ツール制御タグ
HTMLに埋め込みツールを連携して使うのが「ツール制御タグ」です。ABテストツールやアクセス解析ツール、ヒートマップツールなどで活用できます。ツール制御タグを埋め込んだWebページにアクセスがあると、ユーザー情報や流入経路の収集、離脱した箇所などを確認できます。
ほとんどのツールでは、連動する際に設定が必要だったり、埋め込む場所が決められたりしています。使用する際は、活用したいツールの詳細を確認してください。
タグを設置する際の注意点

埋め込む場所・記載内容を間違えない
タグごとに設置する場所が決まっているため、埋め込みを誤ると思いどおりに機能しません。
たとえば、コンバージョンタグを使う場合は、完了画面ページの指定の場所に埋め込みましょう。 タグを後から埋め込む場合は、すでに書き込んでいる前後の情報を誤って上書きしないように注意が必要です。タグは1文字の違いだけでも正しく表示されません。Webページを変更する際は適宜、バックアップを取ることをおすすめします。
複数のセットでレイアウトの意味をもつことがある
タグAで画像を中央にし、タグBで改行し、タグCで太文字にする場合、上から順番に組み合わせることで、1つのレイアウトパータンとして表示できます。
ただし、タグの順番を間違えると、狙いどおりに動作しないことがあるため、埋め込む際には注意が必要です。すべてのHTMLファイルをブラウザが読み込まない場合は、正しく表示しないこともあるため注意しましょう。タグを埋め込んだら、実際にブラウザを表示させて確認をし、表示に問題がある場合はタグを修正します。
タグの設置・管理にはGoogleタグマネージャーがおすすめ
Webページを作成する際に用途に合わせてタグを設定しましょう。タグの埋め込みや管理の負担を減らすには、「Googleタグマネージャー」を活用するのがおすすめです。
Googleタグマネージャーとは、タグをまとめて一括で管理できるシステムのことです。タグマネージャーを活用することで、ひとつずつ編集しなくてもいいため、ミスなく効率的に管理することができるようになります。
まとめ:タグを正しく設定して成果につなげよう
タグはWebサイトの表示やコンバーション数のカウントなど多様な役割を持つため、それぞれの違いを理解しておくことが大切です。
タグを正しく設定できなかった場合は、意図の通りに表示できないために、正しく取得できないなどの不具合が生じます。 またタグを一つずつ埋め込んでいくのは手間がかかるので、タグの設置や管理はタグマネージャーを導入するのがおすすめです。ミスをなくし効率的に管理するためには、ぜひタグマネージャーを活用してみてください。
SEデザインでは、LP制作やオウンドメディア構築をはじめとする、コンテンツマーケティングの支援を行っております。
「ランディングページを作りたい」「オウンドメディアを立ち上げたい」などとお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。