リダイレクトとは?警告が出たときの対処法や危険性も解説!

更新日:2024-11-28 公開日:2024-04-05 by SEデザイン編集部

目次

redirectWebサイトの運営において、リダイレクトは必要不可欠な機能です。URLの変更が必要な場合、リダイレクトを適切に設定することで、ユーザビリティーの向上とSEO対策を同時に実現できます。

そこで、この記事ではリダイレクトについて下記の内容をお伝えします。

  • リダイレクトとはどのようなもの?
  • リダイレクトの目的は?
  • リダイレクトの種類は?
  • リダイレクトの警告とは?警告が出たらどうすればよい?

リダイレクトを適切に理解し活用することで、より良いWebサイト運営を実現しましょう。オウンドメディア運営を担当されている方は、今後の参考にぜひご覧ください。

そもそもリダイレクトとは?

リダイレクトとは

「リダイレクト」は、WebサイトやページのURLを新しく変更した際、古いURLにアクセスしたユーザーを自動的に新しいURLに転送する仕組みです。

この仕組みは、WebサイトをリニューアルしてURLが変わった場合や、ドメインが変更された際に特に重要です。また、PC用のサイトとスマートフォン用のサイトでURLが異なる場合にも使用されます。

さらに、Webサイトがメンテナンス中で一時的に別のページに案内したいときや、ユーザーを期間限定のキャンペーンページへ一定期間だけ誘導したいときなどにも役立ちます。

リダイレクトはWebサイト運営において非常に有用な機能で、ユーザーにとってストレスのない体験を提供するために欠かせません。

リダイレクトURLの危険性

リダイレクトURLは、ユーザーをあるWebページから別のページへ自動的に移動させる技術です。しかし、その便利さにはフィッシングやマルウェア感染、SEOへの悪影響などのリスクが伴います。これらのリスクについて詳しく見ていきましょう。

不正利用によるリスク

リダイレクトURLが不正に利用されると、ユーザーをフィッシングサイトやマルウェア感染の可能性があるサイトに誘導されてしまう危険性があります。SNSやメール、広告などを通じて広がり、個人情報漏洩やデバイスのマルウェア感染といった被害をもたらします。

SEOとユーザーエクスペリエンスへの影響

リダイレクトはSEOにも悪影響を与えることがあります。特に、リダイレクトによってコンテンツの重複が生じた場合、検索エンジンからペナルティを受けるリスクがあります。また、過剰なリダイレクトはページの読み込み時間を遅くし、ユーザー体験を損なう恐れがあります。

【注意】「不正なリダイレクト」と「リダイレクトの警告」とは?

「不正なリダイレクト」と「リダイレクトの警告」とは?

Webサイトの運営において、リダイレクトは非常に有用な機能ですが、「不正なリダイレクト」と「リダイレクトの警告」には注意が必要です。それぞれの定義と対応方法を解説します。

「不正なリダイレクト」の警告が出たときの対処法

不正なリダイレクトは、Googleウェブマスター向けガイドラインに違反するリダイレクトを指します。具体的には、ユーザーと検索エンジンのクローラーが異なるURLへ転送されるクローキングや、元のページと全く関係のないスパムページへの誘導が該当します。

これらの行為は、ユーザーに誤解を与えたり、検索エンジンの結果を操作したりすることになるため、厳しく禁止されています。

Google Search Consoleを利用している場合、不正なリダイレクトが検出されると警告メッセージが届きます。このようなメッセージを受け取った場合は、速やかに問題を特定し、必要な修正を行うことが重要です。

「リダイレクトの警告」が出たときの対処法

「リダイレクトの警告」は、Googleで検索しリンクをクリックした際に表示される警告のことです。この警告は、転送先ページに危険がある(マルウェア感染やハッキングなど)可能性を示しています。

警告が表示される原因には、Cookieの問題、SSL化されていないURL、短縮URLの使用などが考えられます。Webサイト運営者は、警告の原因を迅速に究明し、適切な対策を講じることが求められます。

一方、ユーザーは、このような警告ページに遭遇した場合、転送先が安全かどうかを慎重に確認し、危険がないと判断した場合のみアクセスすることが推奨されます。

リダイレクトの本来の目的

リダイレクトの設定はWebサイト運営において非常に重要な役割を果たします。では、なぜリダイレクトが必要なのでしょうか。リダイレクトの本来の目的と重要性を、ユーザビリティーとSEOの観点から解説します。

ユーザビリティーのため

リダイレクトの最大の目的は、ユーザビリティー、つまり利用者の使いやすさを向上させることです。

あるWebページのURLが変更された場合、リダイレクトの設定がなければ、そのページをブックマークしていたユーザーは、アクセスした際に「404 Not Found」というエラーページに遭遇します。ユーザーは必要なページを探し直す手間が生じ、大きな不便を感じることになります。さらに、ページがなくなったと誤解し、検索を試みない可能性もあり、Webサイトにとっては機会の損失となるでしょう。。

しかしリダイレクトを使えば、ユーザーは新しいアドレスのページに迷うことなく自動的に移動できるようになります。リダイレクトは、ユーザーにもWebサイトにも有用です。

SEO対策のため

リダイレクトのもう一つの重要な目的は、SEO対策です。

Webサイトのリニューアルに伴いURLが変更された場合、リダイレクトを設定していないと、検索エンジンは新しいURLのページを全く新しいコンテンツとして認識します。その結果、以前のページが積み上げてきた評価がリセットされ、検索結果における順位が下がる可能性があります。

リダイレクトを適切に設定することで、既存ページの検索エンジンにおける価値を新しいページに引き継ぎ、SEO効果を維持することができます。

※関連コンテンツ:テクニカルSEOの13のチェック項目と改善方法をご紹介

リダイレクトが必要となるタイミング

リダイレクトが必要となるタイミング

リダイレクトが特に重要となる典型的なタイミングは以下の5つです。

  1. ドメインを変更したとき
  2. WebサイトのリニューアルでURLが変更になったとき
  3. PC用のサイトとスマートフォンのサイトでURLが異なるとき
  4. 一時的にメンテナンスページに転送したいとき
  5. 期間限定のキャンペーンページに転送したいとき

1.ドメインを変更したとき

ドメインの変更は、リダイレクトが必須となる一般的なケースです。

ドメインの変更には、URLの正規化(たとえば「www」なしのURLに「www」を追加する、または「http」からより安全な「https」への変更)が含まれます。また、企業の合併や会社名の変更に伴い、ドメイン自体を変更することもあるでしょう。

これらの変更があった場合、既存のURLから新しいドメインへのスムーズな移行のためにリダイレクトが欠かせません。

2.WebサイトのリニューアルでURLが変更になったとき

Webサイトのリニューアル時にも、URLが変更されることがよくあります。

古いURLをブックマークしているユーザーや、検索エンジンにインデックスされている古いURLから、新しいURLへのシームレスな転送を実現するために、リダイレクトが必要です。

3.PC用のサイトとスマートフォンのサイトでURLが異なるとき

レスポンシブデザインに対応できていないサイトでは、PCとスマートフォンとで異なるURLを持つことがあります。

スマートフォンユーザーがPC用のURLにアクセスする場合を考慮し、最適な閲覧体験を提供するために、ユーザーをスマートフォン用のサイトに自動的に転送する必要があります。

4.一時的にメンテナンスページに転送したいとき

サーバーメンテナンスやアップデートなど、一時的にWebサイトが利用できなくなる状況もよくあるケースです。

一時的な変更の場合には、「ただいまメンテナンス中です」といった専用のページにリダイレクトすることで、ユーザーの混乱を防ぐことができます。

5.期間限定のキャンペーンページに転送したいとき

ECサイトなどで期間限定のキャンペーンを実施する際、特設のキャンペーンページにユーザーを誘導したいと考えるでしょう。

このような場合、リダイレクトを使用して訪問者を自動的にキャンペーンページに転送することで、ユーザーからの注目を集め、結果的に参加を促すことが可能です。

301リダイレクトと302リダイレクトの違い

リダイレクトには、おもに「301リダイレクト」と「302リダイレクト」の2つがあります。これらは用途によって使い分けられます。

301リダイレクト

301リダイレクトは「恒久的なリダイレクト」です。これは、URLを半永久的に変更する場合に使用されます。

たとえば、ドメインを変更したり、Webサイトを大規模にリニューアルしてページのURLが変わったりした場合です。元のURLに戻す予定がない時に301リダイレクトを設定します。

301リダイレクトは、古いURLの検索エンジンにおける評価を新しいURLに引き継げる点が特徴です。つまり、SEOの観点からも非常に重要だといえます。

301リダイレクトについては別の記事で詳しく紹介しておりますので、以下ご参照ください。

302リダイレクト

302リダイレクトは「一時的なリダイレクト」に分類されます。これは、URLの変更が一時的で、将来的に元のURLに戻す可能性がある場合に利用されます。

たとえば、Webサイトがメンテナンス中で一時的に別のページにユーザーを転送する必要がある場合や、期間限定のキャンペーンページへの誘導などが該当します。

302リダイレクトは、元のURLのSEO評価をそのまま保持し、一時的な変更であることを検索エンジンに伝えます。ページのURLが短期間変更される場合に最適な方法といえるでしょう。

301リダイレクトと302リダイレクトは、どちらもリダイレクトの形式として重要ですが、使用する状況や目的が異なります。Webサイトの変更が恒久的か、一時的かによって適切なタイプを選択することが大切です。

リダイレクトの2つの種類

リダイレクトには、おもに「クライアントサイドリダイレクト」と「サーバーサイドリダイレクト」という2つの種類があります。それぞれに特徴があり、リダイレクトを実行する場所と方法によって異なります。

クライアントサイドリダイレクト

クライアントサイドリダイレクトは、おもにブラウザ上で実行されるリダイレクトの方法です。このタイプのリダイレクトは、JavaScriptやHTMLのmeta refreshタグを使用して実行されます。

たとえば、Webページに「5秒後に新しいページへ移行します。自動で転送されない場合は、下記のURLをクリックしてください。」というメッセージが表示されるのが典型的です。

サーバーサイドリダイレクト

サーバーサイドリダイレクトは、サーバーがブラウザに対して別のURLへの移動を指示する方法です。このプロセスは、HTTPステータスコード(301や302など)を用いて行われます。たとえば、サーバーの設定ファイル「.htaccess」や、サーバー側のスクリプト言語である「PHP」を使ってリダイレクトを設定できます。

サーバーサイドリダイレクトの最大の利点は、ユーザーがリダイレクトを意識することなく、自然にリダイレクト先のページが表示されることです。SEOの観点からも、サーバーサイドリダイレクトが推奨されています。

まとめ:リダイレクトの警告や危険性を理解してユーザビリティーを高めよう

この記事では、リダイレクトの目的、必要なタイミング、種類、そして不正なリダイレクトとリダイレクトの警告について詳しく解説しました。

リダイレクトを正しく理解し、適切に活用することで、訪問者にとって使いやすく、検索エンジンにも評価されるWebサイトを構築することができるでしょう。特にWebサイトの変更や更新が頻繁に行われる現代では、リダイレクトを適切に管理することが、ユーザーの混乱を防ぎ、信頼性を保つ上で欠かせません。

この記事がリダイレクトの理解を深め、Webサイト運営の質を向上させる一助となれば幸いです。

 

弊社SEデザインでは、Webサイトの制作や運用、リニューアルなどを行っております。「コンテンツマーケティング支援」を行う会社として、コンテンツ単体ではなく、マーケティング戦略全体を見通した提案をさせていただきます。Webサイトの制作やリニューアルなどをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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